カチタスの売上・戦略は?2023-1Q

カチタスの全体の売上と利益

直近3期と2023期1Qの売上高と営業利益は以下のとおりです。

カチタス,売上

売上高は283億5,100万円と前年同期比16.5%増となり、営業利益は34億8,600万円と前年同期比9.6%増となりました。

売上高の増加は顧客の反響数が好調であったことと、リプライスの販売件数が伸び販売単価も上昇したことによります。

カチタス,売上

カチタス,売上

期初計画と比較するとほぼ計画どおりに推移し滑り出しは順調です。

資材高騰などの外部環境変化はありますが、1Qにおいての影響はほとんど生じていません。

カチタスのセグメントごとの売上

カチタスはセグメントがなく「カチタス」と「リプライス」とで、営業エリアの違いがありますが決算期の発表になるので本リポートでは割愛します。

カチタスの短期的な戦略

仕入および在庫状況はカチタス・リプライスともに堅調となっています。

1Qにおける仕入件数は1,780件と前年同期比11.7%増、6月末における在庫件数は前年同期比38.5%増、完成在庫は前年同期比38.0%増と2023年3月期計画に対して順調に推移しています。

*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/8919/ir_material_for_fiscal_ym2/121910/00.pdf

カチタスの長期的な戦略

2022年3月策定の第2次中期経営計画において以下の戦略骨子を掲げています。

・エリアマーケティングの強化
・市場開拓の促進
・既存戦略等の継続強化

これらのテーマに対する具体的な成長戦略として「営業員の増強と離職率の低減」「生産性の向上」を目指しています。

2022年3月末時点での「営業員の増強」と「生産性の向上」については以下のとおりの状況でした。

営業員数

(期中平均)

生産性 取扱い能力
仕入 販売 仕入 販売
カチタス 541.0 9.6/ 8.6/ 5,177 4,627
リプライス 108.5 15.5/ 13.8/ 1,678 1,493

今後は、この指標についても注目する必要がありそうです。

また離職率は2021年3月期では13.7%と悪化していましたが、2022年3月期は10.2%と向上しており2022年4月以降の施策結果が注目されます。

*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/8919/ir_material_for_fiscal_ym2/121910/00.pdf

カチタスの最近のトピックス

カチタスが「JPX日経インデックス400」の構成銘柄に今年も選定されました。

構成銘柄は毎年入替が行われますが、昨年も選定されておりカチタスの企業価値が評価されているようです。

なお「JPX日経インデックス400」の選定基準は以下をクリアする銘柄となっています。

・上場後3年以上の経過
・過去3年間で債務超過や営業赤字および最終赤字がない
・直近3年間の売買代金と選定基準日における時価総額が上位1,000銘柄に入る

*参考文献
https://home.katitas.jp/contents/code/info/id/73

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