カチタスの売上・戦略は?2023-2Q

カチタスの全体の売上と利益

直近3期と2023期2Qの売上高と営業利益は以下のとおりです。

カチタス,売上,2023

売上高は販売件数の増加と販売単価の上昇により、前期比22.2%アップの308億900万円となりました。

営業利益は前2Qが高い粗利益率でしたが、それを上回る39億5,000万円となっています。
カチタス,売上,2023

カチタス,売上,2023

四半期ごとでは当2Qは高い水準となっていますが、次3Qは前期3Qを下回る計画となっており通期は計画どおりに着地すると思われます。

カチタスのセグメントごとの売上

カチタスはセグメントがなく「カチタス」と「リプライス」とで、営業エリアの違いがありますが決算期の発表になるので本リポートでは割愛します。

カチタスの短期的な戦略

カチタスの事業は顧客との面談による仕入れ活動が欠かせず、営業人員の増強が業績の拡大に影響します。

本リポートではカチタスの営業人員の推移に着目します。

毎年新規入社は4月になるため3月末の人員数に新規入社がプラスされ、約半年で減少し9月末の営業人員数になっています。

リプライスはほぼ横ばいの推移となっていますが、カチタスは確実に増員計画が奏功し3年間で約15%の増員に成功しています。

カチタス,売上,2023

*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/8919/ir_material_for_fiscal_ym2/125409/00.pdf

カチタスの長期的な戦略

第3次中期経営計画には「サステナビリティ指標」を組み込んでおり次の3つのテーマを掲げています。

1.住宅ローン年収倍率5倍以下を維持
現在カチタスが販売する再生住宅を購入する顧客の住宅ローン年収倍率は4.1倍となっており、全国の中古住宅の平均5.5倍、全国の建売住宅の平均6.8倍に比較し購入しやすい価格帯で販売されています。
今後もこの数値を維持すべく「年収倍率5倍以下」を目標とします。

2.空き家問題の解決
2022年3月期の仕入れ実績では仕入物件に占める空き家の割合は81.8%となっており、今後も同程度の割合に見合う空き家販売件数を維持し、空き家問題の解決に寄与していきます。

3.コストを抑えた断熱性能の向上を実現するリフォーム手法の検討
断熱性能の向上はコストアップにつながり販売価格に転嫁され、顧客のニーズと合致しない可能性が高くなります。しかし地球温暖化や気候変動に対応した断熱性能向上は重要であり、販売価格に見合った断熱性能向上手法を検討していきます。

*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/8919/ir_material_for_fiscal_ym3/121666/00.pdf

カチタスの最近のトピックス

9月15日に137拠点目となる「奈良店」がオープンしましたが、今期に入ってからの店舗拡大状況を確認しておきます。

6月3日 「富士店」「東広島店」の同時オープンにより128拠点へ
7月1日 「東松山店」オープンにより129拠点
12月9日 「木更津店」がオープンし130拠点
1月6日  131拠点目「豊橋店」
4月1日  132拠点目「宝塚店」
4月21日  133拠点目「伏見店」
5月6日  134拠点目「名取店」
8月4日  135拠点目「前橋店」
8月18日  136拠点目「宇城店」

*参考文献
https://katitas.jp/information/press/

Twitterでフォローしよう

売買
賃貸
工務店
集客・マーケ
業界NEWS