【2020年】不動産会社のHPで発信すべき情報とは?

不動産会社にとって、HPはなくてはならない情報発信ツールです。

ただ、「思ったようにアクセスが集まらない」「問い合わせにつながらない」と悩んでいるご担当者様も多いのではないでしょうか?

今回は、元大手不動産会社社員で、現在、不動産ライター・編集者として100社以上の不動産会社HPに携わってきた私が、2020年に不動産会社HPで発信すべき情報について考察します。

まず重要なのは自社の“ブランディング”

皆さん、HPにどんな情報を載せていますか?

  • 物件情報
  • 売買や賃貸の流れ
  • ブログ
  • お知らせ
  • 会社概要

HPの構成については、どこの会社も大きな違いはないでしょう。

ただ、それでは全国に12万もある不動産業者との“差別化”はできません。

これからの時代、HPに求められるのは「何を」「どう」発信するかでもありますが、一番は“個性”です。かっこいい言い方をすれば、自社を“ブランディングする”ということですね。

大事なのは“地域”で一番になること

“ブランディング”は、不動産業界のみならずマーケティング界全般で重視されていることです。

ブランディングは認知力を高めるというよりは、「〇〇といえば〇〇社だよね!」というように、紐づけさせるイメージ。

不動産業界でいえば、「不動産仲介といえば〇〇」「注文住宅といえば〇〇」とできれば一番いいのですが、そうなってくると高い認知力も必要になります。

中小の不動産会社が狙うべきは、特定の地域や悩み事、業務内容と紐づけさせることです。

  • この街で一番の不動産会社
  • 不動産のスピード買取ならこの会社
  • この地域で相続による不動産の悩みならココ
  • 土地活用に絶対的に強い!

といった感じですね。

要は、「不動産売買」「賃貸」「リフォーム」「施工」など、言ってしまえばどこの不動産業者でもやっている業務内容を全面に出すのではなく、「この地域に特化」「この事業なら負けない」という“なにか”をまず見つけることが大事になってくるのです。

中でも外してはいけないのが、地域。東京の家の売買や賃貸、リフォームを、横浜の不動産業者にお願いすることはあまりないですよね。不動産のあれこれは、必ず地元の不動産会社に相談するもの。そのため不動産会社は、地域でNO.1になることをまず目指すべきなのです。

ただし、その地域でNO.1になるのも容易ではありません。

そこで、個性です。

「この地域でこの事業が得意!」と打ち出すことができて、それに特化した内容で発信を続ければ、アクセス数とともにCV率の向上が見込めます。

なにを強みとするべきなのか

ブランディングすれば、なんでもいいというわけではありません。

やはりそこは、地域の需要を研究すべきです。

たとえば、空き家が多い地方だから、空き家買取や空き家活用などを強みにしていきたいと。それでもブランディングというには弱いとなれば、スピード買取や現金買取、デザイン性にこだわる…といったように、『ニーズ+α』を強みにしていけるといいでしょう。

在籍しているスタッフの能力から強みを発掘してみてもいいと思います。不動産業界ではそれほど珍しくないFPやローンアドバイザー、建築士などの資格や語学力などは、これから相談したいと考えている人に対し、自社を選ばせるための強みになります。スタッフ紹介すらないHPも多くありますが、相談することをよりイメージさせるためには、どんなスタッフがいるのか伝えることも大切です。

私はこれまで多くの不動産会社のHPを見てきましたが、言うなれば、当たり前の情報を当たり前のように発信している企業が多い印象を持ちます。

2020年、これからの時代に大事なのは、他社との差別化であり、個性なのです。

最近のGoogleアルゴリズムの傾向を知る

2020年,不動産,HP

ブランディングがうまくいったとしても、それをうまく発信して、多くの人に見てもらわなければ意味がありません。HPを多くの人に見てもらうには、いわゆる“SEO対策”が必要になります。

ただこのSEO対策には、“正解”がありません。というのも、Googleがページを上位に表示させるための“審査基準”は常に変動しているからです。この審査基準のことを、“Googleアルゴリズム”と呼びます。

Googleが正式に発表しているSEO対策としての有効な手段は限られており、「なにをどうすれば順位があがる」と言い切ることは誰にもできません。

ここからは、不動産会社のHPを多く見てきて、上位記事を複数書いてきた私が、多くの人の目にHPを触れさせるために必要だと考えることを解説していきます。

ブランディングに沿った発信を

まずは、「自社をブランディングすることが大事」だとお話しました。ブランディングするということは、自社の強みとして打ち出していきたいことと自社とを紐づけていく“過程”です。

不動産会社のHPであれば、「売買の流れ」「仲介プラン」などのコンテンツが想定されますが、これらのページで上位を取ることは難しいと考えておきましょう。ただし、それはこれらのページが“不要”というわけではありません。HPを訪れた人にとっては、プランやノウハウ、流れのページは有益な情報となります。しかし、そこからの“流入”は見込みにくいということです。

不動産会社に限りませんが、HPは、大きく分けて“流入”を見込むページと、“必要”なページの2つに分かれると考えましょう。流入を見込むページこそ、SEO対策すべきページ。ブログやLPですね。要は、HPの窓口となるページです。

ブランディングの結果、たとえば「高崎市」の「不動産買取」に特化してやっていきたいと方向性が決まったとします。

続いては、ここからどんな顧客に対してアプローチしていくべきか考えます。

「どんな顧客か」というのは、つまり「高崎市で不動産買取業者を探している人は、どんなキーワードで検索するのか?」を考えるということです。まずはやはり、「高崎市 不動産買取」というワードでしょう。

「高崎市 空き地」「高崎市 不動産 相続」「高崎市 空き家」なども買取に結びつきそうなので、同時に狙っていきたいワードになりますね。これらのワードでまずは、LPページやブログ記事を作っていくといいでしょう。続いて“必要”なページとして、「買取の流れ」や「買取プラン」などの解説ページが欲しいところです。

“ビッグワード”は狙わない方が賢明

まずブランディングから始めると、発信内容にブレがなくなります。

たとえば仲介業者だと、「不動産 購入」「不動産 売却」「不動産 相続」など“大きな”ワードを狙ってしまいがちなんです。これを専門用語で、“ビッグワード”といいます。

ビッグワードは検索数が多いのですが、それだけ上位を取るのが難しいもの。とくに最近は、“ドメインパワー”があるサイトでなければ、ビッグワードで上位を取ることはかなり難しくなっています。

どれだけ優秀なライターに書かせても、どれだけベテランのディレクターに入ってもらったとしても、中小企業のHPでビッグワードを狙うことは賢明であるとはいえません。

一度ビッグワードで検索をかけていただくとわかるのですが、上位を占めているのはほぼ一括査定サイト。

その理由は、被リンクが集まりやすいという一括査定サイトの特徴上、ドメインパワーが強く、今のGoogleアルゴリズム上、評価が得られやすいからです。

とはいえ、“隙”を狙っていけば、まだまだ中小のHPでも上位は取れます。これはブランディングの重要性にもつながるのですが、大手や一括査定サイトが狙わない「地域名+不動産の悩み事」「地域名+具体的な業務内容」などのキーワードは“穴場”です。 

ブログ・LP・SNSを連動させる

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  • TOPページがない
  • ブログ記事の下に問い合わせボタンだけ
  • LPに連絡先だけ
  • よくわからないけどSNSを使ってみている
  • それぞれのページや発信は連動していない

このような不動産会社をよく見ますが、これは正直もったいないです。

TOPページ、ブログ、LP、SNS。これらは全て、連動させてこそ効果が出るものです。ブログでWeb検索からの流入を稼ぐ。SNS発信で多くの人の目に触れさせる。これはいいのですが、「じゃ、気になった人は問い合わせしてね~!」では弱いんです。

そこからLPにつなげる。さらにTOPページに寄ってもらって、より自社を知ってもらう。ここまでできてはじめて、ブランディングの成果が発揮されます。

  • TOPページは一番見られるページであり、“紐づけ”の起点となることをわきまえ、操作性を高くして、力を入れる
  • ブログ記事からLPへの導線を確保
  • SNSにURLを張る
  • SNSのヘッダーや紹介文もブランディングに沿ったものを

このように、情報発信は全て連動させましょう。もちろん一貫したブランディングのもと、デザインや発信情報に統一感を持たせることが大事です。

まとめ

2020年、不動産会社のHPで発信すべき情報をまとめてみました。

ただ、不動産会社の発信ツールは必ずしもHPやSNSだけではありませんよね。不動産会社は、やはり“その地域”で強くあるべき。そのため、チラシなどの紙媒体や駅看板、マイソクなどの“アナログ”の発信についてもこれからの時代、継続して重視すべきでしょう。ただし、アナログの発信についてもブランディングを一貫することが大事です。

2020年は、地域の人やターゲット層に「〇〇といえば、●●!」と紐づけてもらえることを目指していきましょう!

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