スター・マイカ・ホールディングスの全体の売上と利益
直近3期と2021期2Qの売上高と営業利益は以下のとおりです。
2021期2Qの売上高は前年同期比26.0%アップの216.3億円、営業利益は36.1%アップの22.3億円となり大幅に伸長しました。
四半期ごとの業績ではコロナ禍における緊急事態宣言が継続するなか、好調な結果をみせています。
スター・マイカ・ホールディングスのセグメントごとの売上
セグメントは下記の3区分となっていますが、主要事業はリノベーションマンション事業であることに変わりありません。
2. インベストメント事業
3. アドバイザリー事業
リノベーションマンション事業は売上高・営業利益とも、前年通期の5割を大きく超えており、2021期通期予想に対する進捗率も同様に5割を大きく超えています。
スター・マイカ・ホールディングスの短期的な戦略
ワクチン接種率が上昇しており、出口が見えかかっているという新型コロナウィルス感染症ですが予断は許せず、継続してきた “踊り場戦略” は3Q以降も同様です。
2021期1Q~2Qでの現預金・販売用不動産の動きは以下のとおりです。
・販売用不動産:66,078百万円→65,798百万円(0.4%減)
販売用不動産残高は1Qにつづき減少しています。首都圏中古マンションの在庫件数が減少しており、今後は保有戸数を堅実に積み上げることが当面の戦略となります。
*参考文献
https://www.starmica-holdings.co.jp/wp-content/uploads/2021/07/210531setsumei.pdf
スター・マイカ・ホールディングスの長期的な戦略
本リポートでは売上比率がまだ低いですが、利益率の高い「アドバイザリー事業」に着目します。
アドバイザリー事業はグループ会社3社により展開しています。
・SMAiT株式会社
・スター・マイカ・アセット・パートナーズ株式会社
富裕層や投資家向けに投資サポート、資産管理、賃貸管理サービスを提供し、グループ保有の収益物件の仲介業務および社外物件の仲介業務をおこなっています。
スター・マイカ・アセットマネジメントは2017年の設立で、上場前からの主要事業でもありました。
2012年11月期からの業績履歴が以下のとおりです。
2017年の一部上場以後は売上高が約2倍の成長を見せており、富裕層を中心とした独自の市場創造を目指しています。
スター・マイカ・ホールディングスの最近のトピックス
昨年リリースした「SELEC」が1周年を迎えました。
「SELEC」は中古・リノベーション住宅の流通プラットフォーム「cowcamo」を提供する株式会社ツクルバとの共同事業で、2020期3Qリポートで着目していた事業です。
成約期間が約半分の平均2か月となり、効果が目に見えるようになりました。
今後は年間50戸前後を「SELEC」に掲載するよう物件量を拡大し、本格的な取組みを強化する方針です。
*参考文献
https://www.starmica-holdings.co.jp/infomation/selec/