不動産会社にとって広告と売上は表裏一体の関係。売れる広告がつくれれば必然的に売上は上がります。それほど重要な広告づくりですが、正しい広告づくりの基本を知っている人がほとんどいないのもこの業界の特徴。
たいていは先輩のやり方や他社の広告を「見よう見まね」でつくっているのが現状です。そこで今回は、売れる不動産広告づくりの基本をご紹介します。
これさえ知っていれば、あとは改善を繰り返すだけ。あなたの広告づくりが上達すれば必然的に売上も伸びていきます。
不動産広告の成否を決める3つの要素とは?
不動産広告の良し悪しを決めるのは、3つの要素です。「誰に」「何を」「どのように」伝えるか。
この3つの要素が適切であればあるほど、広告の反応は上がります。
ただし、気をつけなければいけないことは、この3つの要素はすべて掛け算になっていること。どれかひとつでも落第点だと反応は取れないということです。詳しく見ていきましょう。
広告の重要な要素その1:誰に(ターゲット)
不動産広告にとってもっとも大切な要素は、ターゲットです。
要するに、この広告は「誰のためのものか」が明確になっているかどうか。ターゲットの設定が間違っていたり、ターゲットが曖昧だと望んだお客様は集客できません。
不動産業界の悪習のひとつに、広告にターゲットを設定しないという悪習があります。なるべく多くの人に見てもらえるよう敢えてターゲットを絞らないということのようですが、これは間違い。広告のセオリーを知らない人が言うことです。
広告はターゲットを絞り込めば絞り込むほど反応が上がるものです。現在のような情報過多の時代ではなおさら。ターゲットを絞り、ターゲットを明確にしないと広告自体が必要な人に届きません。
広告の重要な要素その2:何を(メッセージ)
ターゲットが明確になったら、次にすべきことは、ターゲットにその物件の価値を伝えることです。なぜその物件がターゲットにふさわしいのか、なぜその物件を買うべきなのかをわかりやすい言葉で伝えましょう。そうすることではじめてターゲットはその物件に関心を持ちます。
具体的には、その物件を購入するとどのようにターゲットの悩みが解決するのか、どんな欲求が叶えられるのかを伝えることです。どんな理想の未来が得られるのかがイメージできればターゲットの購入意欲は一気に高まります。
ポイントは写真(ビジュアル)と言葉(キャッチコピー)です。ひと目、ひと言でその物件の魅力が伝えられるようになると広告の反応率は格段に上がります。
広告の重要な要素その3:どのように(広告媒体)
ターゲットを明確にし、適切なメッセージを表現できても、ターゲットにそのメッセージが届かなければ元も子もありません。そこで重要になってくるのが広告媒体です。
狙ったターゲットには、ターゲットが好む広告媒体があります。ターゲットによってはパソコンを使って情報収集するのが好きな人もいれば、スマホが最適だという人もいます。年配の人であれば、パソコンやスマホより新聞の折込広告の方が便利だという人もいるでしょう。大切なことは、ターゲットがどんな方法で情報収集しているかを知ること。そして、その媒体を利用することです。
最近ではネットを中心に様々な広告媒体があります。フェイスブック広告などでは地域、性別、年齢、年収、職業なども選べますから、最短距離で情報を届けることができます。
まとめ
不動産広告の成否を決めるのは、3つです。誰に(ターゲット)、何を(メッセージ)、どのように(広告媒体)伝えるか。
そして、この3つは掛け算の関係。
どれかひとつでも落第点だと反応は取れません。
だから、不動産広告の反応率を上げるには、この3つを改善すること。
改善を繰り返すことで反応率はどんどん高まります。まずはどんな不動産広告も3回改善してみましょう。それだけであなたの広告づくりの技術は一気に高まります。お試しください。