GAテクノロジーズの全体の売上と利益
直近3期及び2021期1Qの売上高と営業利益は以下のとおりです。
売上高は1Qとしては過去最高を記録しました。しかし2021期に展開するマーケットプレイス構想のため、採用などに積極的な投資をおこない営業利益はマイナスとなりました。
営業利益の計上は例年どおり下期におこなうことになります。
営業利益マイナス6億4,400万円は、前述のとおり投資マンションを含めた中古マンションを対象としたマーケットプレイス構想により、戦略的にセールス人員を異動させ商品調達の質・規模を向上させ粗利益が減少した結果によるものです。
GAテクノロジーズの セグメントごとの売上
セグメント結果は公表していませんが、次のセグメントがあります。
・RENOSY Living事業（中古マンション・高級賃貸マンションのWeb取引とリノベーション事業）
・ITANDI事業（賃貸仲介と賃貸BtoB事業）
主要事業は「RENOSY iBuyer事業」であり、RENOSY会員数の増加が売上高に直接影響します。
会員数は10万人を突破し、2021期1QのRENOSY iBuyer事業売上件数は前年同期比11％アップとなりました。
GAテクノロジーズの短期的な戦略
RENOSY会員数が10万人を突破したことにより、住まいに関する、借りる・買う・貸す・売る・投資する、の各シーンをワンストップでサービス提供する「RENOSY」をさらに充実させます。
グロースループを可能にするマーケットプレイスを目差すこととし、現在のセールス人員64名を2021期中に90～100名前後に増加させる予定です。
1Qではすでに異動によりiBuyerセールスを増強させましたが、4月までに25名の採用が決定しており、2021期末には最大100名の人員強化が見込まれています。
＊参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3491/tdnet/1944330/00.pdf
GAテクノロジーズの長期的な戦略
2021期から着手するマーケットプレイス構想は、単年度で完結する計画ではなく中長期的戦略としても位置づけられます。
将来的には従業員数に比例しない業績アップを実現し、顧客が顧客を生み出すグロースループにより、持続的な成長が約束されるはずと見とおしているようです。
マーケットプレイスの階層戦略としては、まず首都圏に約57万件存在する50㎡以下のコンパクトマンションを対象としています。
投資金額ベースでは約1.5兆円の市場であり、現在GA社の管理シェアは約1.2％になっています。
投資金額から想定される顧客層は年収500万円以上と設定、全国に存在する1,550万人は現在GA社のオーナー数3,819人の4千倍のマーケットです。
この膨大な潜在客に「RENOSY」を通して得られる体験満足度が、どの程度のものとして受け取られるかがマーケットプレイス成功の鍵といえるでしょう。
＊参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3491/tdnet/1944330/00.pdf
GAテクノロジーズの最近のトピックス
イタンジの賃貸システムを62％が導入
2021年3月15日、管理戸数ランキング トップ50社中 62％がイタンジの賃貸システムを導入したと発表しました。
2021年2月9日、政府は閣議決定により不動産業における重要事項説明の電子化を本格運用すると発表しました。
これにより賃貸管理業の管理戸数トップ50社中31社が、グループ会社のイタンジ株式会社が提供する、賃貸不動産業務支援システム「ITANDI BB」および「ノマドクラウド」の導入契約を締結しました。
＊参考文献
https://resources.ga-tech.co.jp/Release/210315_itandi_kanri_f_315_d.pdf
セールテックツール「INSIGHT by RENOSY」をリニューアル
RENOSY会員数10万人突破を機に、GA社開発の営業支援ツール「DATA ANALYZER by RENOSY」を「INSIGHT by RENOSY」に変更し、投資コンサルティングにおける顧客への情報提供をより分かりやすくビジュアルになりました。
エリア内の再開発情報や周辺状況写真を自動表示し、ライフシミュレーションを瞬時に表示できるようになり、オンラインでのコンサルティングがより顧客ファーストに変化します。
＊参考文献
https://resources.ga-tech.co.jp/Release/20210316_RENOSY%2010man_FD.pdf
