スター・マイカ・ホールディングスの全体の売上と利益
2021期1Qは売上高95.7億円と前年同期比113.8％、営業利益11.1億円と前年同期比11.1％の業績です。
新型コロナウイルス感染症の影響は依然つづいていますが、首都圏における中古マンション成約平均単価は上昇がつづいており、活発な市場環境の結果といえるようです。
四半期ごとの売上高および営業利益推移は、例年と比較し大きな違いはありません。
スター・マイカ・ホールディングスのセグメントごとの売上
セグメントは次の3セグメントです。2020期は休止していたインベストメント事業は2021期になり復活しています。
2. インベストメント事業
3. アドバイザリー事業
メイン事業はリノベーションマンションであることに、2021期も変わりません。
スター・マイカ・ホールディングスの短期的な戦略
2021期に入り1月8日に発令された2回目の緊急事態宣言、そして解除後に再びリバウド傾向があり、まん延防止等重点措置が大阪府はじめ首都圏でも講じられました。
その後3回目の緊急事態宣言発令が確実視され、先行き不透明な状態がつづいています。同社としては、引きつづき「踊り場戦略」を継続すると見られます。
2020期末から2021期1Qまでの四半期での現預金・販売用不動産の動きは以下のとおりです。
・販売用不動産：66,541百万円→66,078百万円（0.1％減）
前年同期で現預金・販売用不動産の動きを確認すると以下のとおりです。
・販売用不動産：68,977百万円→72,551百万円（5.2％増）
「踊り場戦略」の様子が確認できます。
＊参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2975/tdnet/1949678/00.pdf
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2975/tdnet/1811573/00.pdf
スター・マイカ・ホールディングスの長期的な戦略
2020年3月30日の取締役会で決議した「自己株式取得」について、予定していた2021年3月31日までの取得は、買付可能期間中の株価が想定水準を上回って推移したため、自己株式取得の実施は行われませんでした。
2021年3月30日の取締役会にて、2022年3月31日までの期間で上限25万株、取得総額上限3億円として、再び自己株式取得が決議されました。
2021年1月18日の安値1,082円を底に、2021年4月16日現在1,193円であり、今後の株価推移によって実行される可能性もあります。
＊参考文献
https://www.starmica-holdings.co.jp/wp-content/uploads/2021/03/20210331_jikokabu_old.pdf
スター・マイカ・ホールディングスの最近のトピックス
本リポートではスター・マイカ・ホールディングスのメイン事業、リノベーションマンション事業のなかで「1棟リノベーション」に着目してみます。
ブランド名「STELLA」として、賃貸マンションをまるごと買取り、大規模修繕をおこなったあと、賃借人が退去するつど室内をリノベーションし分譲しています。
これまで分譲実績のあるマンションのうち、STELLAシリーズ6棟目以降の物件は以下のとおりです。
2014年9月（STELLA 6棟目）総戸数21戸、1997年築
・ステラレジデンス横浜
2015年2月（STELLA 7棟目）総戸数95戸、1993年築
・ステラレジデンス氷川台
2015年8月（STELLA 8棟目）総戸数32戸、1993年築
・ステラガーデン武蔵小金井
2016年1月（STELLA 9棟目）総戸数38戸、1994年築
2011年からはじめた1棟リノベーションですが、2016年の武蔵小金井を最後に、新規の1棟リノベーションについての発表は見あたりません。賃貸継続中の住戸もまだ存在しており、戦略上中断しているものなのか不明です。
現在は「踊り場戦略」のなかであり動きはないと思われますが、新型コロナウイルスの収束後には、再び1棟リノベーションに着手するのか注目です。
