サンセイランディックの全体の売上と利益
直近3期と2021期3Qの売上と営業利益は以下のとおりです。
売上高は131億9,800万円であり2021年12月期計画に対する進捗率は79.1%、営業利益は10億2,700万円と12月期計画進捗率は108.3%と順調に推移しています。
四半期ごとの業績は1Q~3Qすべてで前年同期比プラスとなり、新型コロナの影響はほとんどないと言えそうです。
サンセイランディックのセグメントごとの売上
セグメントは以下の2つに区分されます。
2. 建築事業
建築事業は売上の伸びに反し営業損失が2021期累積で△15.8%となり、前年同期の△0.4%と比較し大幅な収益性悪化を生じています。
メイン事業の不動産販売事業売上高では底地が前年通期実績をすでに上回っており、所有権は前年同期比マイナス82.0%となっています。
前年と比較し変動が大きく感じますが、仕入れ時に底地であった物件はそのごの権利調整により所有権に変わった場合であっても、区分は「底地」としているための影響です。
サンセイランディックの短期的な戦略
2021期は仕入高が前年比マイナスをつづけています。
2018期まで溯って3Qでの仕入推移を確認してみます。
前年比マイナスはコロナ禍による商談機会の低下が原因という一面はありますが、マーケットの縮小も懸念されます。
仕入高の減少は当期計画には影響ないと見られますが、2022期に向けての仕入増が望まれ、期末の結果に注目したいところです。
サンセイランディックの長期的な戦略
新中期経営計画の発表がまだなされておらず、また2022年4月4日移行となる東京証券取引所の新市場区分について「スタンダード市場」を選択することとなりました。
理由は流通株式時価総額と売買代金の基準がプライム市場に適合していないためです。
新中期経営計画については2021期末の決算説明書に記載されると思われ、次リポートで紹介します。
サンセイランディックの最近のトピックス
新市場区分をスタンダード市場選択と発表した2021年11月12日以降、株価は834円から11月30日の788円まで下がりましたが、その後反転し12月13日には831円まで戻しました。
2021年12月13日現在の各種指標は以下のとおりです。
・売買代金:約546万円
・時価総額:70億4,300万円