レオパレス21の全体の売上と利益
直近3期および2022期3Qの売上高と営業利益は以下のとおりです。
売上高は2,975億円とわずかに計画比マイナスとなりましたが、営業利益は43億円と計画比プラスおよび同年前期比でもプラスとなりました。
この結果により後述のとおり通期業績予想を修正することになりました。
四半期ごとでは営業利益の利益率上昇が注目されます。
原因は原価・販売管理費の削減と引当金の戻しによるものです。
レオパレス21のセグメントごとの売上
セグメントごとでは賃貸事業がメインであることに変わりありません。
レオパレス21の短期的な戦略
2022年2月4日に業績予想を修正しました。
当初予想 | 11月8日修正 | 2月4日修正 | |
売上高(単位:億円) | 4,029 | 4,006 | 3,994 |
営業利益(単位:億円) | 20 | 20 | 26 |
売上高は下方修正となりましたが営業利益は上方修正となります。
また入居率の改善が課題となっていましたが、入居率は底を打った様子がみえ3月の需要期を迎えて改善する可能性があります。
※参考文献
https://www.leopalace21.co.jp/ir/news/2022/pdf/0204.pdf
レオパレス21の長期的な戦略
長期戦略は前リポートと同様「入居率向上」施策を継続させることになります。
新型コロナウイルスオミクロン株の感染拡大の影響は継続しており、外国人客の入居率が前期比よりマイナスとなっています。
法人と個人および学生の入居率は前期比よりわずかプラスとなっており、エリア別の戦略の継続を押しすすめ、法人向けの部屋利用残回復および仲介業者との関係強化を今後もつづける戦略です。
※参考文献
https://www.leopalace21.co.jp/ir/library/pdf/2022/3Q/daisan_ppt.pdf
レオパレス21の最近のトピックス
管理物件の約8割にあたる44万戸にスマートロックを導入することとしました。
2022年6月からの作業スタートとなり、入居者や内見者の利便性とセキュリティ向上を目指します。
単独の企業や個人が管理する賃貸住宅において、44万戸もの設置件数は例がなく最大規模となる見込みです。
レオパレス21は上場維持のために経営状況の改善に邁進しており、人件費をはじめとした固定費の削減をすすめています。
店舗の集約もその一環であり、スマートロックは店舗数と人員の減少によって生まれる、顧客サービスの低下防止に寄与すると思われます。
・Web接客
・Web内見
・Web契約
と業務を大幅にデジタル化し効率アップと顧客満足度を図る戦略と言えそうです。
※参考文献
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000570.000005429.html