SREホールディングスの全体の売上と利益
直近3期の売上高と営業利益は以下のとおりです。
売上高は前年度比85%の増収となる135億7,200万円、営業利益は同じく32%増益の13億9,100万円となりました。
四半期ごとの業績では売上高が四半期としては過去最高を更新しました。
SREホールディングスのセグメントごとの売上
セグメントは大きく2つに区分されます。
2. 不動産テック事業
AI C&C事業はDXグランプリの獲得により知名度が向上、さらにセールス・カスタマーサクセス体制の増強により、順調な顧客獲得が継続し前年度比78%の増加となりました。
不動産テック事業も好調な市況がつづき、体制増強とオペレーション改善の推進により84%の増収です。
2020期以降の推移からは不動産テックの成長が明らかとなりました。
また課金契約数は1,700件の計画でしたが、2022年3月では1,971件と大幅に計画を上回っています。
SREホールディングスの短期的な戦略
2023年3月期予想は以下のとおりです。
・営業利益16億5,000万円(2022年比19%増)
・経常利益15億円(2022年比15%増)
またセグメントにおける事業名称を次のように変更します。
変更前 | 変更後 | |
AI C&C | AIクラウド | クラウドソリューション |
AIコンサルティング | アナリティクス&トランスフォーム | |
不動産テック | 不動産仲介 | アセットマネジメント&コンサルティング |
スマートホーム | スマートプロパティ |
不動産テックの事業名称変更は事業内容の変更を伴うもので、アセットマネジメントによるフィーと仲介フィーをアセットマネジメント&コンサルティングとします。
スマートホームにおいてはオペレーションのスマート化を積極的に推進し、開発および運用するアセットの種類が拡大され、DXツールを創出する機会が拡充するので「スマートプロパティ」と名称を変更します。
※参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2980/tdnet/2116898/00.pdf
SREホールディングスの長期的な戦略
AI C&C事業のポテンシャルは非常に高く、不動産DX市場とAIビジネス市場の合計TAMは3.2兆円と予測(2025年度)しています。
既存のクラウドサービスだけをみても、全国の宅建業者約12万社に普及すると仮定するとSAMは約1,000~2,000億円と予測され、現在のクラウドサービス顧客基盤1,971社からは60倍の規模となり、既存の4プロダクトを成長させるための積極投資を図っていきます。
※参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2980/tdnet/2116898/00.pdf
SREホールディングスの最近のトピックス
2015年7月2日からスタートした、ヤフー株式会社との共同運営不動産売買プラットフォーム「おうちダイレクト」は、2022年6月30日をもって終了することになりました。すでに3月31日にヤフーとの既存業務提携は終了しており、4月1日からは新たに「Yahoo!不動産」のメディア活用を目的とした業務提携が行われています。
今後は「デジタルマーケティング支援」を提供し、「Yahoo!不動産」とのシナジー効果を発揮させていくこととなります。