オープンハウスの全体の売上と利益
直近3期と2022期2Qの売上高と営業利益は以下のとおりです。
売上高は4,554億円と前期比25.1%増、営業利益は599億円の前期比44.2%増となり、売上高・営業利益とも2Qとして過去最高を更新しました。
1Qにつづき2Qにおいても前年比プラスの四半期業績となり、売上高・営業利益とも好調です。
オープンハウスのセグメントごとの売上
セグメントは以下のとおり5つです。
・マンション事業
・収益不動産事業
・その他(アメリカ不動産等)
・プレサンスコーポレーション
全セグメントで増収増益を達成し、とくに収益不動産、アメリカ不動産などの投資用不動産が好調となりました。
オープンハウスの短期的な戦略
2022年9月期業績予想を上方修正しました。
・営業利益:1,120億円→1,160億円
・経常利益:1,089億円→1,150億円
売上高の上方修正は以下のセグメントで行われています。
・プレサンスコーポレーション:1,408億円→1,425億円
本リポートでは好調な「その他(アメリカ不動産事業等)」について、3年間の推移をみてみます。
2Qにおける前年同期比の推移が以下です。
売上高は前期比84.8%増、営業利益は115.6%増、引渡棟数は150棟増となりました。
*参考文献
https://openhouse-group.co.jp/ir/upload_file/tdnrelease/3288_20220513545615_P01_.pdf
オープンハウスの長期的な戦略
2022年9月期計画を修正しましたが、2023年9月期が最終年度となる中期経営計画は、2022年9月期本決算時に見直す予定であり現時点での変更はないとしています。
しかしながら戸建関連事業、収益不動産事業、その他(アメリカ不動産事業等)の各セグメントは以下のとおり成長推移が低下することとなり、2023年9月期での業績アップが推定されるため、当然のことながら上方修正されるだろうと予想できます。
*参考文献
https://openhouse-group.co.jp/ir/upload_file/tdnrelease/3288_20220513545615_P01_.pdf
オープンハウスの最近のトピックス
アメリカ不動産事業が好調に推移しています。
年間取扱高は2020年より2年連続で国内トップの業績をあげており、販売後の物件管理においてもグループ会社が責任を担い高評価となっています。
そのような中、株式会社SMBC信託銀行との業務提携が行われることになりました。
SMBC信託銀行にはアメリカ不動産の保有や運用に関心を持つ顧客が多く、オープンハウスグループと顧客紹介契約を締結したものです。
長期低金利がつづくなか歴史的な円安がすすんでおり、アメリカ不動産は資産ポートフォリオを作るうえでの重要な選択肢ともなっています。
契約手続きがオンライン化され投資家の利便性も高まり、この提携によるアメリカ不動産事業の拡大が見込まれます。
*参考文献
https://oh.openhouse-group.com/company/news/pdf/20220525_1.pdf