SREホールディングスの全体の売上と利益
直近3期と2023期1Qの売上高と営業利益は以下のとおりです。
売上高は前年同期比64%増の29億2,200万円、営業利益は前年同期比31%増の2億3,000万円と好調なすべり出しです。
不動産テック事業が下期に偏重する傾向がありましたが、1Qにてスマートプロパティ案件の大型化により大幅な増収となりました。
SREホールディングスのセグメントごとの売上
セグメントは大きく2つに区分されます。
2. 不動産テック事業
セグメント別事業では「AI C&C」の売上高が前年同期比80%増の6億9,000万円、セグメント利益は前年同期比63%増の2億5,400万円となりました。
SREホールディングスの短期的な戦略
2022年5月よりデジタル改革関連法が施行となり電子契約が本格的になりました。
多くの不動産会社が売買契約書・重要事項説明書の電子交付に移行することが予想され、財閥系およびFC系大手の不動産会社に対するクラウドソリューションの拡販を目指します。
これまでの仲介不動産会社との課金契約数は以下のとおりであり、今後は拡大スピードがどの程度アップするか注目です。
※参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2980/tdnet/2116898/00.pdf
SREホールディングスの長期的な戦略
SREホールディングスが提供するAI査定は、不動産取引のリアルタイムデータを独自に蓄積しています。
日本においては公的で広範囲なデータベースとして「レインズ」のデータがありますが、欧米と異なりオープン化されていません。そのため各社が開発するAI査定はデータベースの精度により信頼度が異なります。
同社のデータベースには住宅ローン関連データも含まれており、AIモジュールの競争優位性が「AI C&C事業」のポテンシャルを高めている要因と言えるようです。
またAI C&C事業は解約率が非常に低く、粗利益率が高い特徴があり将来利益の極大化を目指すとしています。
※参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2980/tdnet/2162298/00.pdf
SREホールディングスの最近のトピックス
5月24日より、住宅ローンテックサービスを展開するiYell株式会社と共同により、住宅購入者向けの住宅ローン提案サービス「SRE CLOUD × いえーる ダンドリ」の提供を開始しました。
住宅ローンは住宅事業者の担当者がこなす業務の25%を占めると言い、その煩雑な業務は不動産本来の業務範疇を超えた領域であり、非常に大きな負荷がかかっていました。
「SRE CLOUD × いえーる ダンドリ」は住宅ローン業務の効率化を図ると同時に、住宅ローンを借入するユーザーの多様なニーズに対応する最適な住宅ローン商品を提案するシステムとなっています。