サンセイランディックの全体の売上と利益
直近3期と2022期2Qの売上高と営業利益は以下のとおりです。
売上高は81億6,500万円となり、底地と所有権が好調でしたが、居抜きの販売が3Qにずれたため計画を下回りました。
しかし原価の圧縮効果があり利益は計画を上回り、営業利益は9億1,300万円となりました。
四半期ごとでは2Qの営業利益率は12.5%と高い水準になっています。
サンセイランディックのセグメントごとの売上
2022年12月期のセグメントは以下のとおりですが、1Qにて連結⼦会社であった株式会社One’s Lifeホームの全株式譲渡により、2Qからは建築事業セグメントは計上されず1Q実績を記載しています。
2. 建築事業
不動産販売事業の事業別実績は次のとおりであり、居抜きは計画比マイナスとなりましたが底地、所有権が好調となっています。
また利益は各事業とも原価圧縮により計画比プラスとなりました。
サンセイランディックの短期的な戦略
居抜きの販売時期が第3四半期に変更になったことに伴い、2022年12月期売上高の業績予想を下方修正します。
しかしながら利益率が計画より高くなっており、次のように上方修正することとなりました。
・営業利益:8億3,900万円→9億1,300万円
・経常利益:7億6,100万円→8億3,200万円
なお、修正前予想は2022年3月末の「株式会社One's Life ホーム事業分離」に伴い修正した時点における予想です。
サンセイランディックの長期的な戦略
前リポートで触れた岩手県八幡平温泉郷における地域再開発事業について、本2022-2Qで事業開始が発表されました。
事業主体はサンセイランディックが100%出資する八幡平観光活性化合同会社(HKG)が行い、すでに2022年4月29日より宿泊施設の運営を開始しています。
事業スキームはペンションオーナーからHKGが客室を賃貸し、宿泊客にHKGが提供する方式です。
食事は株式会社クレセントが運営する「ノーザングランデ八幡平」に集約させた “泊食分離” とし、ペンションオーナーの経営負担を大幅に緩和する方法となっています。
事業多角化として始める新事業の1つです、今後の推移が注目です。
サンセイランディックの最近のトピックス
サンセイランディックは8月26、27日、東京ビッグサイトで開催する「第17回日経IR・個人投資家フェア」に出展することとなりました。
同フェアは上場企業と個人投資家が直接対話できるイベントとしては日本最大級のもので、不動産業界からは他に「SREホールディングス」の出展も予定されています。