And Doホールディングスの全体の売上と利益
直近3期の売上高と営業利益は以下のとおりです。
売上高は413億9,000万円と前期比6.0%増で過去最高を更新継続しています。営業利益は28億7,000万円と前期比10.9%増となり好決算となりました。
四半期ごとの業績では例年通り、第4四半期の売上高が第1~3四半期を上回りました。
And Doホールディングスのセグメントごとの売上
セグメントは以下の6事業です。
2. ハウス・リースバック事業
3. 金融事業
4. 不動産売買事業
5. 不動産流通事業
6. リフォーム事業
セグメント別では不動産売買事業が牽引し、フランチャイズ事業とハウス・リースバック事業が前期を上回りました。
金融事業は不動産担保ローン事業の縮小により売上高が減少しましたが、リバースモーゲージ保証事業は伸びています。
フランチャイズ事業はコロナ禍による加盟店退会が増加し、累計加盟店舗数が減少しています。
ハウス・リースバック事業は保有物件が高水準で次期に持ち越しとなっています。
And Doホールディングスの短期的な戦略
2023年6月期業績予想を以下のとおり発表しました。
・営業利益:34億5,200万円(対前期20.2%増)
・経常利益:33億円(対前期12.0%増)
セグメント別では次のとおりです。
セグメント | 売上高
(百万円) |
対前期比 | 営業利益
(百万円) |
対前期比 |
フランチャイズ事業 | 3,700 | +9.2% | 2,538 | +10.3% |
ハウス・リースバック事業 | 19,161 | +31.8% | 2,387 | +38.9% |
金融事業 | 785 | +2.3% | 185 | +34.2% |
不動産売買事業 | 18,890 | +2.4% | 1,600 | -5.4% |
不動産流通事業 | 2,021 | -13.1% | 623 | -14.7% |
リフォーム事業 | 2,635 | -0.9% | 230 | +17.5% |
*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3457/tdnet/2175734/00.pdf
And Doホールディングスの長期的な戦略
中期経営計画の成長戦略として3つのテーマを掲げています。
1. 成長強化事業のさらなる拡大
・フランチャイズ事業は首都圏を中心に開発し全国店舗数を865店舗に
・ハウス・リースバック事業は人員と広告費を投下、事業を拡大し仕入契約件数を150件/月のペースに
・不動産売買は回転率を維持しつつ仕入強化し在庫の充実を図り棚卸資産を140億円とする
2. 不動産×金融サービスの深化
・リバースモーゲージは保証不動産処分時の収益獲得スキームを構築し、住宅ローン困窮者向けなどの顧客ニーズを開拓する
・その他不動産事業では資金ニーズと不動産処分の事業間においてシナジー効果を強化する
3. 高収益体質化の促進
・DX推進により業務の効率化を図る
・成長強化事業へ投資を拡大する
・事業ポートフォリオを最適化させる
*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3457/tdnet/2175734/00.pdf
And Doホールディングスの最近のトピックス
And Do ホールディングスが推進する「ハウス・リースバック事業」「リバースモーゲージ保証事業」は、シニア世代を主として不動産活用により多様な資金ニーズに対応する金融サービスです。
両事業に対し「サステナビリティ・リンク・ローン(SLL)」として、きらぼし銀行が20億円の運転資金を融資しました。
融資契約で定めた「サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット」は次のとおりです。
・リバースモーゲージ保証残高 目標値:506億円(2025年6月期)
・ハウス・リースバック仕入契約件数 目標値:3,840件(2023年6月期~2025年6月期)
*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3457/tdnet/2150635/00.pdf