
本記事ではこれからTRUSTART株式会社の営業ツール「R.E.DATA Plus」の導入を検討されている方向けに、実際に「R.E.DATA Plus」を利用した操作感や感想をご紹介いたします。
そもそも「R.E.DATA Plus」ってどんなサービスなの?
レビューを書く前にそもそも「R.E.DATA Plus」がどんなサービスかについて、簡単に説明します。
結論からいうと「不動産登記受付帳のデータが限りなくリアルタイムで使え、登記受付帳だけだとわからないこともわかる」サービスです。
「不動産登記受付帳」を活用して任意売却案件や相続案件にアプローチする不動産会社様は多くいらっしゃいます。
※「不動産登記受付帳」についてご存じない方は下記記事をご覧ください
ただ、自社で「不動産登記受付帳」を閲覧するためには多大な労力が必要となります。
以下が基本的なステップです。
- 法務局の本局へ行く(出張所では対応していないため必ず本局へ行く必要があります)
- 窓口で開示の申請
- 申請から約3〜4週間後に再度本局へ行く(東京法務局の場合は申請から最短で30日後)
- 窓口で受付帳を受け取る
- 受け取ったCD-Rに入っているPDFデータをエクセルへコピペ等をしてデータ化をする
と、結構な手間が発生します。
必ず2回本局へ行かなければいけないため、物理的な拘束が大きいです。
これを毎月自社でやるのは正直しんどく、成果が出ても途中で頓挫してしまうことも。
この手間を削減できるのが「R.E.DATA Plus」です。
「R.E.DATA Plus」側で全国の登記受付帳のデータを毎月最短日程で収集しているため、わざわざ自社で取得する必要がございません。
また、検索や絞り込みも容易にできるため、法務局のデータをそのまま活用するより扱い易くなっています。
また、登記受付帳は基本的に、
- 受付日
- 地番
- 物件種別
- 登記理由
しかわかりません。
なので、実際にどういう物件かは謄本を開けないと推測が難しいのです。
「R.E.DATA Plus」であれば、登記受付帳以外のデータを付与しているので、
- 面積
- 価格
- 築年
などの項目で絞り込みも可能なのです。
利用料はかかりますが、自社でやる際も誰かしらが動かなければいけないので人件費はかかりますし、内容の精査の際に謄本の取得費用もかかります。
少量のデータであれば自社で十分かもしれませんが、大量のデータを取り扱うのであれば
データ生成などに工数はかかるので、利用の検討はできると思います。
目安としては自社の商圏で月100件以上の対象登記が発生しているようであれば、費用対効果としてはプラスが見込めます。
ぜひこのレビューを見て導入をご検討いただければと思います。
TRUSTARTの「R.E.DATA Plus」を実際に使ってレビューしてみた
では実際にTRUSTARTの「R.E.DATA Plus」を使っていきます。
今回のためにデモアカウントを付与いただきました。
こちらがログインページです。
IDとPWを入力してログインします。
ログインするとメニュー一覧が出てきます。
不動産登記受付帳だけではなく、様々なサービスもありますが、今回は「不動産会社様の不動産登記受付帳を活用した反響獲得の効率化」という点にフォーカスしてレビューさせていただきます。
では「不動産登記受付帳」をクリックします。
絞り項目がでてきます。
ここから自身が作りたいリストの条件を指定していきます。
現在絞り込み要素としては下記の項目がございます。
●絞り込み項目
- 都道府県
- 市区町村
- 法務局受付日 開始
- 法務局受付日 終了
- 登記原因
- 申請種別
- 不動産種別
- 外
- 推計地積
- 公示価格
- 概算価格
- 用途地域
- 容積率
- 建ぺい率
- 建物種別
- マンション名
- 築年月
- 築年数
- 駅
- 農地面積
- 農地地目
多数の絞り込み項目がありますが、主に不動産会社様が活用する絞り込み項目をピックアップします。
エリア
対象不動産の所在はここで指定します。
市区町村は一度に10エリア指定できるようです。
法務局受付期間
登記が申請された時期を絞り込むことができます。
基本は直近の申請を参照することになります。
登記原因
登記受付帳を活用した営業施策の中で一番肝となる登記原因はここで絞り込みます。
絞り込みできる登記原因の項目は下記となります。
- 所有権移転相続・法人合併
- 所有権移転・相続
- 所有権移転・一般承継
- 所有権移転売買
- 所有権移転遺贈・贈与
- 相続人申告の申出
- 処分の制限に関する登記
- 所有権移転その他の原因
- 権利の移転(所有権を除く)
- 根抵当権の設定
- 抵当権の設定
- 建物滅失通知
- 滅失
- 地上権の設定
- 地役権の設定
- 賃借権の設定
- 分筆
- 合体
- 合弁
- 合併
- 合筆
- 所有権の保存(申請)
- 所有権の保存(職権)
- 敷地権たる旨の登記
- 仮登記(所有権)
- 仮登記(その他)
- 信託に関する登記
- 抹消登記
- 配偶者居住権の設定
- 買戻兼
- 権利に関するその他
- 区分建物の表題
- 表題
- 敷地権の表示
- 登記名義人の氏名等についての変更・更正
- 権利の変更・更正
- 敷地権の表示の登記の変更・更正
- 遊馬面積の変更・更正
- 地目変更
- 地積変更
- 共同担保変更通知
- 共同担保追加通知
- 分割・区分
- 取下
- 却下
- その他
非常にたくさんありますね、、
ただ、不動産会社様が活用する場合多くは、「相続案件の物上げ」「任意売却案件の物上げ」どちらかになると思います。
そのため、「所有権移転相続・法人合併」か「処分の制限に関する登記」どちらかの利用で問題ないかと思います。
※なお、相続に関して「所有権移転相続・法人合併」「所有権移転・相続」がありますが、どちらを選んでも相続データは検索可能です
申請種別
次は申請種別です。
選択項目としては、
- 単独
- 連先・連続
があります。
あまり聞きなれない言葉ですが、「単独」は登記依頼時にこの1件のみ申請されているもの、「連先・連続」は複数申請されているものです。
「連先・連続」については、「連先」が最初に登記されるもの、「連続」がその後に登記されるものとなります。
具体的な例として、相続の発生と同時に売買した場合「連先」は「所有権移転相続」、「連続」が「所有権移転売買」となるということです。
「単独」を指定しておけば基本的には間違いないですが、「連先・連続」も案件化するものは存在しています。
自社がターゲットとする案件次第ではあるので、この絞り込みをどう活用するかじっくり検討ください。
不動産種別
次は不動産種別です。
これはシンプルですね。
土地なのかマンション(区分建物)なのか、どんな物件を狙うかをここで決めます。
外
ここからは詳細の絞り込みです。
「外」はあまり聞きなれない単語ですが、同時に登記申請をした筆数や建物数を指定できます。
地主の相続であれば一筆ということはないため、この項目を使ってメガ地主だけ狙いたいなど可能となります。
推計地積
土地面積から絞り込みができます。
登記受付帳にはこのデータがないため、この項目は他の類似サービスにはない「Re.data plus」の強みの一つです。
これはすごい。
通常登記受付帳には面積データがないため、従来は登記事由だけで選択して手当たり次第アタックするしかありませんでした。
なので、
- 相続案件狙ったけど狭小地で広告費回収できない、、
- 分譲地狙いだけど小さい土地ばかりで採算合わない、、
みたいなことがよく起こっていました。
また、土地面積での絞り込みをしたくてを謄本を開けまくると、コストがかかり過ぎて結局継続できないとうことも。
この絞り込み項目をこれが全て解決できるのです!
公示価格
これも「Re.data plus」ならではの項目です。
対象物件のおおよその公示地価がわかります。
「R.E.DATA Plus」は登記受付帳のデータを起点にに様々なビッグデータを付与しているためできる芸当です。
概算価格(推計地積)
シンプルに上記の推計地積と公示価格を掛け合わせたものです。
「これくらいのグロス(価格帯)のものが欲しい!」
というニーズにも答えられるわけです。
用途地域
用途地域ごと絞り込みもできます。
「アパート用地欲しいから容積食える近商がほしい」
なんて要望も叶えられます。
これも「Re.data plus」だからこそできる機能です。
容積率/建ぺい率
「用地地域」ができるということは「容積」「建ぺい」もできるということ。
これは土地の仕入れ業者さんからすると、めちゃめちゃ欲しい機能ですね。
建物種別
ここからは区分で役立つ機能です。
「建物種別」も絞り込めます。
「高グロスで手離れがいいタワマンをやりたい!」
なんてことも可能です。
また、「工場」や「再エネ」などのニッチ需要にも。
「工場」×「根抵当」などの絞り込みも面白いかもしれません。
(根抵当は資金繰り悪化などのネガティブ要素で設定することが多いので)
なお、「タワマン」の定義は階建て20階以上あるマンションとなります。
マンション名
さらにマンション名でピンポイントで絞り込むことも。
お客さんが付いてるマンションなど狙う際に役立ちますね。
築年月/築年数
築年も絞り込み可能です。
- ローン付けがいい旧耐震以降の物件
- 築20年以内
など、どちらの要素でも絞り込みできます。
駅/徒歩
自社の商圏は限定しているので市区町村だけだとざっくりすぎて使いづらい。
そんな要望もこの項目を使って解決できます。
路線を選べば、駅は複数選択できるので、自社の商圏のみに絞ることも可能です。
農地
農地で狙うこともできます。
2022年問題(生産緑地問題)は延長の選択が出てきたので一旦延長する地主が多く、あまりインパクトはありませんでした。
ただ、次世代に引き継がれると話は別。
農地の管理は面倒なので、延長期限到来の際に再度議論にあがる可能性があります。
それを見越して「相続」×「農地」で攻めてみるのも面白いかもしれません。
検索結果
ここまでが絞り項目の一覧です。
では実際に絞り込んでみましょう。
絞り込み内容は
- 都道府県:東京都
- 市区町村:千代田区
- 法務局受付日 開始:2024年12月1日
- 法務局受付日 開始:2024年12月31日
- 登記原因:所有権移転相続・法人
というシンプルなもので絞り込んでみました。
※物件を特定できる情報はモザイクをかけています
結果は47件。
さらに、
- タワマンに該当しているか
- 建ぺい/容積は?
など、絞り込み項目の項目にあてはまっているかどうかも一覧で表示されます!
これは便利。(右スクロールでき全項目用意されています)
絞り込み後の活用法
この絞り込みを使って基本的には営業活動(主にDM)をすることになります。
その際の便利機能がいくつかあるので、ご紹介させていただきます。
エクスポート
まず最初に「エクスポート」機能。
画面上のここです。
その名の通り、絞り込み結果をエクセル形式で吐き出すことが可能です。
吐き出したエクセルはこちら。
エクセルの方が慣れてる方は、絞り込み結果の精査はエクスポートを活用していただければと思います。
地図に反映する
次は「地図に反映する」です。
画面上ではこちら。
ここを押すと、チェックを付けた案件が地図にプロットされます。
試しに、10件チェックして押してみます。
そうすると地図にプロットされました!
さらにここから「ピンを取り込む」を押すと、一気に謄本の取得も可能です。
地番だけ見てもなんとなくエリアがピンとこない場合、こちらも活用できるかと思います。
なお、この地図機能はマップ上でクリックすると、その不動産の地番の取得も可能です。
今回は登記受付帳に絞って説明しているため詳細は割愛しますが、結構使える機能なのでご利用の際はぜひご活用ください。
地番・家屋番号リストから不動産登記簿を取得する
次の機能は「地番・家屋番号リストから不動産登記簿を取得する」。
順番前後してますが説明がしやすいので、ここからご説明させていただきますね。
画面上ではここです。
どんな機能かというと、先ほどCSV化した一覧を取り込んで一括で謄本取得ができるというもの。
サンプルデータが用意されていたので、試しに取り込んでみます。
そうするとなんの書類を取得するかの選択項目がでてきます。
検索結果をエクセルにして、内容精査してここにアップ。
そんな使い方になることを想定して設けられている機能です。
所有者事項データ化
次は「所有者事項データ化」。
画面ではここです。
先ほど「地番・家屋番号リストから不動産登記簿を取得する」から取得した所有者事項をリスト化することができます。
しかもこれが無料で使えます。
PDFからリスト化は結構大変です。
外注に出すと1件数十円くらいが相場なので、簡単に数万円単位になります。
それが無料でリスト化できるのは「R.E.DATA Plus」の大きな強みです。
なお、リスト化したデータは下記。
PDFをエクセル化するだけでも楽なのに、
- 郵便番号付与
- 居住中フラグ
- 空き家フラグ
など、「R.E.DATA Plus」ならではの付加価値もついてきます。
選択した登記を取得
最後に「選択した登記を取得」です。
画面上ではこちら。
その名の通り、チェックした案件の登記を取得できます。
「最初の絞り込みに該当するもの全てほしい!」
という方はこちらを使えばOKです。
ただ、さらに内容見て精査したいという方は、一度エクセル化して精査の上アップロードしていただく流れになります。
そちらの要望も汲み取った機能で便利ですね。
まとめ
「R.E.DATA Plus」は、
- 登記受付帳のデータが最短に近いレベルで手に入る
- 登記受付帳には書かれていない項目で絞り込みができるので、リスト作成が簡単になる
という2つの大きなメリットがあります。
もちろんご自身でやるなど代替方法はありますが、
- 毎月申請を出しに行く手間
- 届いたCD-ROMをリスト化(エクセル化)する作業
- 絞り込みのために謄本を開ける作業
- それをまたエクセル化する作業
は必ず発生し、誰でもできる部分ではありますが手間がかかりますし、間違いなく人件費・工数が大きく割かれます。
本来の目的は「反響取得」です。
そのためには「チラシのクリエイティブ」をしっかり考えることが大事なので、リスト化に時間を割くのは正直もったいないです。
リスト作成を簡素化しもっと反響が取れるチラシを作るために、「R.E.DATA Plus」は活用の価値があると言い切れます。
しかも「R.E.DATA Plus」であれば、「相続×農地セグメントDM」「差押×ワンルームDM」「工場×根抵当DM」などのセグメントが可能なため、より効果的な訴求が
できるDMの作成も可能です。
- 自社で毎月登記受付帳を取っている(社員でもパートさんでも)
- もっと売り反響を取りたいけど何していいかわからない
といった不動産会社様には「Re.data plus」はおすすめできます。
ぜひ一度ご検討いただけますと幸いです。