
不動産業界でご活躍のあなた、こんにちは。
株式会社レコの梶本幸治です。
今回は「不動産業界でもマーケティングって言葉をよく聞くようになりましたがどういう意味ですか?」というお悩みを取り上げます。
なかなか、基本的且つストレートなご質問ですが非常に重要なご質問ですね。
先ずは「マーケティング」という言葉の意味を確認する為、Google検索のAI による概要をみると「マーケティングとは、商品やサービスが自然と売れるような仕組みを作るための活動全般を指します。市場調査、商品開発、広告宣伝、販売促進、顧客管理など、幅広い業務が含まれます。」との事でした。
不動産業化の用語で端的に申し上げるなら「集客と追客」って事になりますね。
今、端的に申し上げるなら「集客と追客」であると言いましたが、集客と追客であれば不動産業界の皆さんも毎日毎日、色々なやり方を考えておられる事でしょう。
では何故、「不動産業界でもマーケティングって言葉をよく聞くようになりましたがどういう意味ですか?」なんて質問が飛び出てくるのでしょうね。
そもそも地域密着の少数精鋭型の不動産会社で日常的に「マーケティング」なんて言葉が飛び交っておられる会社は、そんなに多くないように感じていますが、あなたはどう思われますか。
では、地域密着の少数精鋭型の不動産会社がマーケティングという言葉に触れ、マーケティングについて考える時ってどんな時なのでしょうか。
それって、WEBやIT戦略を考える時、もっと平たく申し上げるならホームページの制作や顧客管理システムの導入を検討した時ではないでしょうか。
不動産会社向けにホームページの制作や顧客管理システムなどの販売をしておられる会社、所謂不動産TEC企業と打ち合わせをすると次のような感じで提案を受けます。
「貴社のコーポレートサイト構築にあたってはモバイルフレンドリーを重視し、そのユーザビリティを特に向上させます。その為にもファーストビューにお勧め物件を掲載します。弊社ではお勧め物件や駅近い物件などといったカテゴライズもデフォルトで設定出来る仕様です。このような施策で高いCVRを達成出来ると考えています。コンバージョン後もMAツールを用いたリードのナーチャリングに自信があります」
ん?ん?ん…?なんの事を言っているか分かりますか?
では、上記横文字だらけの提案内容の「日本語訳」をご紹介しますね。
「貴社の自社ホームページ制作ではスマホでどう見られるかを重視して、スマホでの使い勝手を良くします。その為にも最初に表示される画面にはお勧め物件を掲載します。弊社ではお勧め物件や駅近物件といった特徴別の掲載も初期設定で行えるようにしています。このような施策で高い反響率を達成出来ると考えています。反響後も、顧客管理・追客システムで見込み客を育てていく事に自信があります」
これなら分かり易い!笑
特にデフォルトという言葉は注意が必要です。
ITやWEBの世界でデフォルトといえば「標準の状態・動作条件・初期設定・初期値」を表しますが、我々不動産業界でデフォルトといえば「債務不履行」が真っ先に浮かびます。全然意味が異なってしまいます。
不動産TEC企業の方々も、分かり易く提案して下されば良いのに・・・。
こんな横文字満載の提案を受けていると【マーケティング=最新のネットやシステム】と思ってしまい、今回のご質問者様のように「不動産業界でもマーケティングって言葉をよく聞くようになりましたがどういう意味ですか?」という疑問を抱いて当然だと思います。
しかし、冒頭で引用した通り、マーケティングとは、商品やサービスが自然と売れるような仕組みを作るための活動全般を指します。
つまり、何もインターネットやシステムに限らず、看板やチラシ、お客様へのお手紙(DM)なども立派なマーケティング手法です。
不動産業界でもマーケティングって言葉をよく聞くようになったからといって、インターネットのサービスや各種システムを焦って導入するのではなく、今、あなたの会社で為すべき施策は何なのかを考え、それがアナログな手法だったとしてもしっかりと取り組むことが大切だと思いますよ。