センチュリー21の全体の売上と利益
直近3期と2022期3Qの営業収益と営業利益は以下のとおりです。
営業収益は前年同期比2.2%減となる28億400万円となりました。
営業利益は7億2,000万円と前年同期比8.6%減の結果でした。
四半期ごとの業績では3Qにおいて新基幹システムの完成に伴う減価償却費や、オフィスレイアウト変更に伴う解体費用などの支出があり、利益率は低下しています。
加盟店数は合計店舗数が2Qの996店舗から、991店舗へと減少したのが特筆されます。
センチュリー21のセグメントごとの売上
セグメントは次の4つになります。
2. ITサービス収入
3. 加盟金収入
4. その他
セグメント別の営業収益ではITサービス収入の比率が落ちており、収益額は前年同期比45.1%減となっています。
センチュリー21の短期的な戦略
2022期3Qは加盟店数の減少がみられます。
現在の店舗数は991店舗であり、2021期末989店舗からわずかに2店舗の増加になっています。
エリア別の加盟店推移では首都圏と関西圏および中部圏で伸び悩み、あるいは減少傾向がみられており、2022期末の計画である1,010店舗の実現に疑問符がつきそうです。
*参考文献
https://pdf.irpocket.com/C8898/uTXp/FXRo/R8Pu.pdf
センチュリー21の長期的な戦略
開発を進めていた新基幹システム「Connect21」が完成し、加盟店向けに提供開始したことを2021年10月29日発表しました。
Connect21はセンチュリー21と加盟店との連携がこれまで以上にスムースとなり、経営情報を統合データベースに蓄積でき、データドリブンマーケテイングが可能となります。
基幹システムはこれまでも適宜改修を実施していましたが、セキュリティリスクが高まっている状況からシステムの再構築が必要と進めていたものです。
加盟店強化が大きな課題となっていますが、新基幹システムの完成が加盟店増加に寄与できるか注目です。
*参考文献
https://www.century21japan.co.jp/news/pdf/20211029Connect21.pdf
センチュリー21の最近のトピックス
2022年1月27日、センチュリー21は飯田ホールディングスグループの中核企業である一建設の「リースバックプラス+」の提供を開始すると発表しました。
センチュリー21には「売っても住めるんだワン」というリースバックサービスがありますが、リースバックプラス+の導入により顧客にとっての選択肢の増加と、リースバックプラス+に付随するサービス「はじめスタイル Members」の提供により、顧客に対するライフサービスの充実を狙いとしています。
リースバック事業に登録する加盟店が増えており、加盟店のストックビジネス収入の増加による安定経営の効果が期待されます。
*参考文献
https://www.century21japan.co.jp/news/pdf/220127Leaseback%2B.pdf