センチュリー21の全体の売上と利益
直近3期の営業収益と営業利益は以下のとおりです。
営業収益は37億2,600万円と前年比96.4%となりました。
営業利益は8億6,700万円の前年比91.9%です。
しかし業績予想に対してはほぼ100%前後となっています。
四半期ごとの業績をみると、営業利益が3Qで減少したのは前リポートで述べたように、基幹システムの減価償却費などの費用計上によるものであり、4Qは前年どおりの水準となっており支出としては計画どおりで推移しました。
加盟店の期末店舗数は3Qと変わらず991店舗となりました。
前リポートで指摘したように計画の1,010店舗には届きませんでした。
またエリア別加盟店は以下のとおりです。
センチュリー21のセグメントごとの売上
セグメントは次の4つになります。
2. ITサービス収入
3. 加盟金収入
4. その他
セグメント別営業収益は「ITサービス収入」の減少があり、来期の推移に注目が必要ですが1店舗あたりの取扱高が上昇しており、各加盟店の動きが活発になってきた傾向がみられます。
センチュリー21の短期的な戦略
2023年3月期の業績予想が発表されました。
・営業利益:28億7,000万円(前年比103.3%)
・経常利益:8億500万円(前年比88.0%)
・店舗数:1,021店舗(前年比プラス21店舗)
計画としては押さえこんだ印象です。
*参考文献
https://pdf.irpocket.com/C8898/ZIyd/oUmn/KCjw.pdf
センチュリー21の長期的な戦略
2023年3月期の重点政策としては以下の4項目を掲げています。
2. 加盟店支援強化
3. サステナビリティ取組推進
4. 社内組織改編
最重要テーマは「新規加盟獲得強化」であることは言うまでもありません。
戦略として次の3つの施策を実施していきます。
・インサイドセールスの導入
・営業体制の拡充
具体的には新基幹システム「Connect21」の理解を広め、ノウハウ提供によるメリットを伝えることがどこまでできるかが問われます。
*参考文献
https://pdf.irpocket.com/C8898/ZIyd/oUmn/KCjw.pdf
センチュリー21の最近のトピックス
2022年5月18日よりIT重説・電子契約が本格的にスタートし、日本情報クリエイトが自社開発した「電子契約システム」のOEM提供を、センチュリー21は5月11日からすでに開始しています。
加盟店はセンチュリー21専用イントラネットから契約書システムを開くことができ、簡単に電子契約システムを利用することが可能です。
日本情報クリエイトは「賃貸革命」を提供しており、賃貸革命を利用する加盟店はもちろん、賃貸革命を導入していない加盟店でも「電子契約システム」が利用できるようになります。