「不動産会社のミカタ」の読者のみなさん!はじめまして!
「ツイッターインベストメント」という、ツイッターで不動産をエンタメ化する集団の代表をしている「たくや」です。
代表ですが決定権はありません。
今回の寄稿に関しても、年下の仲間に「ヒマでしょ、書いて」と言われました...
決定権どころか拒否権も無かったわ...
ツラくなってきたので自己紹介に移ります。
私の本業は「昔からある町の不動産屋」です。
ほら、どの町にもあるじゃないですか。
いつも暇そうにしてる「この不動産屋はどうやって売上あげてんだろ?」みたいなお店。あれです。
いや、仕事はあるんですよ。
例えば10回は聞かされたであろう地主の若い頃の苦労話を初めて聞くフリをする仕事。
これはタイミング良く「へぇ~」とか「そうなんですか?」と合いの手を入れる重要な仕事です。
ゲーセンにある太鼓の達人と同じです。
他にも、アパートの住人から「上から変な音がする!何とかしろ!」というクレームを受け、上階の住人がジャパネットで購入したマッサージ機能付き座椅子が原因だった事を究明したりする仕事もあります。
そろそろ怒られるので本題に移ります。
不動産を貸したり借りたりすると往々にしてトラブルが発生します。
トラブルがあるから私たち不動産屋が必要とされ、ゴハンを食べていけるので、トラブルが全く無い平和な世の中も困るのですが、有りすぎても私がストレスでエロさに磨きがかかってしまいます。
どんなに避けようとしてもトラブルはゼロになりませんが、トラブルを起こしそうな人をあらかじめ察知し、別な担当者に押し付ける...じゃなかった、上手に立ち回れるようになるのも処世術です。
こんな人はトラブルを起こしやすい【借主編】
今回は「こんな人はトラブルを起こしやすい!借主編」です。
借主側の客付不動産の中には「契約しちまえばこっちのもの!知ったこっちゃねーぜ!ヒャッハー!」と、トラブりそうな客でも平気で押し込んでくる賃貸ソルジャーもいますが、そういうのヤメてね...
最近は私のような貸主側の元付不動産が内見時に立ち会わないことが多いので、トラブりそうな借主か判断するのが難しくなってきてます。
でも、知っておけば「もしかしてトラブる借主かも...」と気付くきっかけになると思います。
1.大家さんがどこに住んでいるか気にする
「ところで大家さんは近くに住んでいるんですか?」と尋ねてくるお客さんがいます。
上京してくる大学生や新社会人の親御さんでしたら、我が子に何かあった際、大家さんが近くにいれば安心するという思いで尋ねてきたと分かるのですが、40過ぎた冴えないオッサンが尋ねてきたら疑ってかかりましょう。
大家さんが遠方で、しかも管理会社に委託していないアパートなんかはまだまだあります。
そういうアパートに入居して家賃滞納を繰り返し、転々とする不届き者もいます。
また、隠れてペットの飼育を行う人かもしれません。
違法な草を栽培したり、盗品の保管場所にするかもしれません。
あまり疑り過ぎてもいけませんけど。
2.やたら防音を気にする(その1)
現在の住まいで騒音トラブルに悩んで転居を考えている人は、当然防音を気にします。
残念ながらそのようなお客さんは、転居先でも耳が「騒音を拾ってしまう」のです。
普通の人なら、さして気にならない生活音でも耳が敏感になっているため「静かな生活を求めて引っ越したのにまた騒音かよ!」とクレームの電話をかけ、最悪の場合「契約は白紙撤回!契約金返せ!」と言ってきます。
3.やたら防音を気にする(その2)
自分が大きな音で色々と楽しみたい人は、他の入居者への配慮から防音性を気にします。当然ですね。
でも、こういう人が入居すると隣や上から苦情がね...
「心置きなく音楽を楽しみたい!」
分かります!ヘッドホンしよう。
「セクシー動画を大音量で視聴したい!」
分かります!ヘッドホンしよう。
4.やたら防音を気にする(その3)
防音を気にするカップルはどちらかがテクニシャンです。
ちなみに我が家の寝室は完全防音です。
嘘をつきました。申し訳ありません。
5.高級ブランドを着ているのに安い部屋を探してる
収入と支出が合致していない人は家賃を滞納する傾向にあります。
上げてしまった生活レベルを下げたくない為にクレジットで買い物してしまい、家賃が払えなくなってしまうのです。
逆パターンで「見た目は地味なのに予算がある」お客さんは上客です。ぼくに紹介して下さい。
6.見た目がアレ
歯が5本しかない。男で爪が伸びてる。
こういう外見がアレな人は生活もダラしなくて色々なトラブルを起こしやすいです。
共用廊下にビニール傘を何本も置いてみたり、不動産屋から送った重要なお知らせを見てなかったり。
7.字にクセがある
やたらと角ばった文字、極端に右下に下がってたり右上に上がっていたりする文字を書く人は不思議と性格もクセがあったりします。
字が汚いとかそういう事ではないんです。特徴的な字を書く人です。
科学的根拠は検証したことありませんが、申込書だけで判断しなければならない場合に参考の1つにしても良いと思います。
8.夫が出てこない
「夫は仕事が忙しいので部屋を見なくても大丈夫」というパターン。
本当に忙しい場合もあるのですが、それでも全く部屋を見なくてもよいとなると少し疑ってしまいますよね。
社会に反する団体の一員だったりする可能性もあります。気を付けましょう。
まとめ
トラブルを恐れ過ぎてしまうと売上に影響してしまうし、トラブルを恐れずにイケイケで行くと各方面から信用を失う恐れがあります。総合的に判断する事が大事なのかもしれません。