GAテクノロジーズの売上・戦略は?2021-2Q

GAテクノロジーズの全体の売上と利益

直近3期及び2021期2Qの売上高と営業利益は以下のとおりです。

GAテクノロジーズ,売上

売上高は2020通期の58.5%に達し、1Qではマイナスとなっていた営業利益が黒字転換しました。

GAテクノロジーズ,売上

GAテクノロジーズ,売上

四半期ごとの業績では、2Qにて過去最高の四半期売上高を計上し、営業利益も過去2番目の四半期利益となり、2Qとしては過去最高の営業利益となりました。

GAテクノロジーズのセグメントごとの売上

GA社はセグメントを公表していませんが、2Q決算説明書において事業分野を次のように区分を変更しています。

・RENOSY マーケットプレイス事業
RENOSY iBuyer事業とRENOSY Living事業を統合したマーケットプレイス事業は、現在のコア事業として位置づけられる
・新規事業
SaaS事業、インバウンドプラットフォーム事業、アセットマネジメント事業、アドバタイジング事業の展開により、RENOSY マーケットプレイスの強化を図る事業部門
・DX事業
ITANDI BB事業を主としてBtoCの「OHEYAGO」を加えたDX事業を拡大させ、不動産DX市場のシェア拡大を図る

コア事業のRENOSY マーケットプレイスは順調に会員数を伸ばしており、2021期にはMODERN STANDARD会員を統合し、20万人をこえる会員数となりました。

GAテクノロジーズ,売上

RENOSY iBuyer事業は下図のごとく過去最高の売上件数を更新しています。

GAテクノロジーズ,売上

GAテクノロジーズの短期的な戦略

2021年6月1日付けで株式会社パートナーズをM&Aにより完全子会社化しました。パートナーズ社は不動産ファンドやインシュアランス事業と、中古不動産売買仲介や不動産管理に取り組んでおり、GA社との親和性が高く事業拡大が期待されます。
パートナーズ社の業容は2020年の9期目で、取扱高175億円を達成しています。
2021期の業績予想は売上高850億円、営業利益24億5,500万円としており、2Qにおける進捗率は低い水準にあります。
3Qの業績が注目されます。

*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3491/tdnet/1988836/00.pdf

GAテクノロジーズの長期的な戦略

前述のとおりRENOSYマーケットプレイス会員は20万人を超え、会員数の増加スピードは月間5,000人に達しており、ますます増加数は増えていくものと思われます。
増加する会員数に比例してさまざまなデータが蓄積され、効率的なマーケティングが可能になります。さらに新規事業とのシナジー効果も期待され、その結果がさらに会員数の増加をもたらす好循環を生み出すでしょう。
当面の会員数目標は100万人であり、数年以内の達成を目差しています。

また2Q決算説明資料では、近い将来不動産SaaS市場での売上№1を目指し、将来は世界有数のプロテック企業を目指すことを発表しています。

*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3491/tdnet/1988835/00.pdf

GAテクノロジーズの最近のトピックス

2021年4月15日、GA社は大阪府と事業連携協定を締結し、大阪府が立ち上げた中小企業のDX推進を支援するプラットフォーム「大阪府DX推進パートナーズ」において、大阪府内の中小企業に対するDXソリューションの提案をおこなっていくこととしました。
7月は「中小企業魅力発信月間」と位置づけ、7月2日~7月30日の期間ほぼ連日オンラインによるセミナーが開催される予定になっています。
パートナーとして参加する企業は91事業者におよび、ソフトバンク株式会社が包括連携協定に基づき取組む規模の大きな事業となっています。

*参考文献
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000164.000021066.html

Twitterでフォローしよう

売買
賃貸
工務店
集客・マーケ
業界NEWS