GAテクノロジーズの売上・戦略は?2022-1Q

GAテクノロジーズの全体の売上と利益

直近3期と2022期1Qの売上収益と営業利益は以下のとおりです。

GAテクノロジーズ,売上

売上収益は173億3,900万円、営業利益はマイナス6億6,900万円の結果でした。
売上総利益は14.19%の結果ですが本社費約7億円計上し、赤字となりました。
売上対比では前年同期比で赤字幅は縮小しています。

GAテクノロジーズ,売上

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1Qの進捗率は売上収益が16%、売上総利益が19%となったため、営業利益はマイナスとなっています。
しかし対前年同期比では売上収益はプラス68%となり、営業利益と償却費を合わせたEBITAはプラス862%と好調です。
進捗率の当初計画に対する低さは否めませんが、通期の利益は計画通りの予定です。

*なお、2022期より「売上高」を「売上収益」と表記を変えています。

GAテクノロジーズのセグメントごとの売上

セグメントは以下の3区分としています。

1. RENOSYマーケットプレイス
2. ITANDI
3. 新規事業等

GAテクノロジーズ,売上

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RENOSYマーケットプレイスは堅調です。
さらにITANDIはSaaS事業が伸びており売上収益は前年同期比プラス70%、粗利益はプラス80%の結果でした。
新規事業等では中国投資市場の「神居秒算」がコロナ禍の影響を受けています。

GAテクノロジーズの短期的な戦略

2022期は『前期をボトムに』をスローガンに投資に対する選択と集中を行い、通期で利益創出を目指すのが戦略です。
新規事業および人員増加に加え、M&Aも積極的に実施していく予定であり、新規事業はRENOSYマーケットプレイス関連事業に特化していくとしています。
また人件費は増加しますが成長事業に集中させ、オフィス拠点やレイアウトの見直しにより、賃料のコストダウンも図っていく予定です。

*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3491/tdnet/2097210/00.pdf

GAテクノロジーズの長期的な戦略

長期的な戦略の1つとして、GAグループの主力事業であるRENOSYマーケットプレイスの不動産投資市場におけるシェア拡大をあげています。
首都圏の50m2未満の中古マンション市場規模は1.5兆円と推定されており、RENOSYマーケットプレイスのシェアは、2021期末にて5.3%となっていました。
2022期は売上収益1,000億円の達成により6.6%となる見込みです。
これを早期に3,000億円にまで伸ばし、シェア20%の確保を目指していますが、これまでは3年間で倍の伸びをみせており、5~6年後のシェアが注目されます。

*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3491/tdnet/2097210/00.pdf

GAテクノロジーズの最近のトピックス

ITANDI事業は売上収益4億1,700万円と前年同期比プラス70%、売上総利益は3億4,700万円と前年同期比プラス80%と好調です。
好調の原因としてあげられるのが、内見予約受付と鍵情報照会を自動で行う「ITANDI BB」による内見予約数の増加です。
2022年2月時点で累計予約数は200万件を突破し、入居希望者へのサービス向上と、賃貸不動産事業者の業務効率化に貢献しています。

「ITANDI BB」そのものは無料で利用できますが、そこを入り口として内見予約・申込受付・電子契約と有料サービスを受けられるシステムとなっており、2022年5月からの電子契約本格化により、ますます成長していくものと思われます。

*参考文献
https://resources.ga-tech.co.jp/Release/220228_ga_NK2M.pdf

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