
不動産ポータルサイト経由の反響を増やすために避けて通れないのが、「掲載物件数の拡大」です。
とはいえ、自社売主物件だけでは限界があるため、「先物」でいかに掲載数を増やし、他社よりも早く・多く反響を取るかが勝負になります。
本記事では、売買仲介の営業マンがすぐに実践できる「先物で勝つ」ためのノウハウを、【先物を最も早く扱う】にポイントを絞って解説させていただきます。
「先物で勝つ」とは…?
「先物」とは、自社が売主ではない物件=他社が売主や媒介を持っている物件のことを指します。
これを自社でも広告・仲介できるようにして、不動産ポータルサイトから反響を取ることが可能です。
ただし、他社も同じように先物を扱えるため、
- 「どれだけ早く」
- 「どれだけ独占的に」掲載できるか
が”カギ”になっていきます。
反響を取る強さの序列(強い順)
- 自社売主物件(元付)
自社売主物件のため、物件情報を他社よりも早く・詳細に独占することが可能です。
そのため、自社売主物件で反響が取れた方が成約に繋がるチャンスが高くなります。 - 専任以上の媒介を預かる
専任以上の媒介は、売主様からの信頼度も高く、ある程度自社でのコントロール権限もあります。
他社に掲載される前に反響を取れるため、成約チャンスが狙いやすいです。 - 自分にしか取り扱えない先物を扱う
営業マンと元付との関係性が深く、他社がまだ動いていない先物情報を先に取り扱えるメリットがあります。
しかしながら、ここは地域密着型の営業や信頼関係の構築の結果として生まれるため、元付との日々のコミュニケーションが重要になっていきます。
自分にしか取り扱えない先物は実質的に「独占掲載」にも繋がるチャンスがあります。 - 先物を他社より最も早く扱う
大手仲介会社がポータルサイトに物件を掲載するタイミングは、自社HPに掲載されてから1日~2日ほど遅れて掲載されます。
どこよりも早く先物をポータルサイトに掲載することで反響を独占的に取ることができます。
また、多くのユーザーは「新着物件」に注目が集まるため、1日でも早く掲載することが大事です。 - 数を揃える(ボリューム)
ユーザーに見られるチャンスを増やすには、掲載数を増やしてボリュームを出す手段は王道になります。
どの会社もまず最初に行う手段です。
数ばかりを追ってしまうとコストも増えるため、バランスは重要です。
反響数を増やすための行動で、まず初めに中小仲介業者が狙うべきは、【4.先物を他社より最も早く扱う】と【5.数を揃える(ボリューム)】です。
特に、【4.先物を他社より最も早く扱う】は反響数の増加と成約のチャンスに直結するため、ここを押さえるだけで「先物で勝つ」ことが可能です。
「先物で勝つため」の実践ノウハウ
次に、先物で勝つための実践ノウハウをお伝えします。
まず、主要な大手仲介会社は、自社基幹システムに物件を登録し、以下の流れで情報公開を行います。
- 自社HP(即時反映)
- ポータルサイト(1〜2日遅れ)
- レインズ(3〜5日遅れ)
毎日チェックすべき「主要な大手仲介会社」の自社HP
多くの仲介会社は、大手仲介会社が新着物件をレインズに掲載したタイミングで先物を扱うことが多いです。
ただ、このタイミングだと遅いです。
他社も同じようなタイミングで掲載を開始するため、たくさんの競合がいる競争の激しい土俵で勝負することになります。
ライバルの少ない土俵で勝つためには、他社よりも「一番最初に掲載を取りにいくこと」がカギになります。(反響は、掲載開始数日の間が最も伸びるため)
他社よりも先に掲載を取るためには、「大手仲介会社の自社HPから新着物件を毎日チェックする」ことがポイントです。
なぜなら、「自社HPに新着物件が掲載された瞬間が【独占できるタイミング】」だからです。
このタイムラグを活用し、最も早く物件をポータルサイトに掲載できれば、数日間はライバル不在で反響を獲得できる可能性が上がります。
レインズ未掲載で考えられるリスクと対処方法
レインズに掲載されていない自社HPの物件には、以下のリスクが考えられます。
このリスクも考慮してチェックしていきましょう。
→ 対策:エリアの流通状況を常時把握すること。新築・リフォーム済みを外すと回避しやすいです。
リスク2:「広告掲載NG」の回答が来る
→ 対策:ネット広告不可でもチラシのみ交渉(紙媒体)する。
まとめ
不動産ポータルサイト経由の反響を増やすためには、「掲載物件数」がカギです。
まずは、すぐに始められる「先物で勝つため」の実践ノウハウを試していただき、他社よりも「早く」かつ「独占的」に反響を獲得できるようにしましょう。
そのためには、毎日、ルーティンで大手仲介会社の自社HPに出ている新着物件をチェックし、広告掲載の許可を取り、1日でも早くポータルサイトに掲載することがポイントになります。
ぜひ、参考になれば幸いです。
引き続きよろしくお願いいたします。