不動産経営で欠かせないポータルサイト。
しかしリノベ済物件を探したい!という顧客にとっては、実はSUUMOやHOME’Sは物件掲載数が多すぎて少々不便なもの。
今回は、これまでの掲載数至上主義の常識に反して、リノベ済物件だけを取り扱うポータルサイト”Cowcamo”の魅力に迫りたいと思います。
この記事では
・Cowcamoの魅力
・リノベ済物件は顧客反響の重要なネタに!
についてまとめていきます。
Cowcamoとは
Cowcamoは「住まいのセレクトショップ」を謳う全く新しい形の不動産ポータルサイトです。
不動産購入前の「そこで暮らしたらどんな暮らしができるだろう」という暮らしの妄想から、不動産の購入、その時々の仕立て直し(リノベーション)、次の住まい手へのバトンパス(売却)まで、全てのプロセスを一貫してサポートしてくれます。
特徴的なのはリノベーション物件に特化したサービスを展開していることです。
そのためリノベーションに興味を持っている“濃いユーザー”が集まってくるという点がまず面白いです。
そしてSNSを含むコンテンツ設計が巧みで、ブランドのメディア化に成功している点もCowcamoの大きな魅力だと思います。
リノベーション済物件を探している顧客がSUUMOやHOME’Sといったポータルサイトで探そうとすると、その物件数の多さに疲弊してしまう、、ということが多々あります。
もちろん物件掲載数の増大を目指してポータルサイトを展開するのですから、それは間違ったことではありません。
しかしそんな常識を覆すかのように、Cowcamoは敢えて「厳選したリノベ物件しか扱わない」という旗を掲げています。
リノベ物件を探している人たちが何を求めているのかを徹底して追求し、顧客の「こんな暮らしがしたい」という思いに刺さるような仕掛けを作り続けています。
Cowcamoの魅力
では、Cowcamoはどのように顧客の思いに刺さる仕掛けを作っているのでしょうか。
その魅力に迫りたいと思います。
【魅力②】良質な物件のみを目利きする
【魅力③】リノベーションサポート
【魅力④】売却サポート
【魅力①】不動産業に、編集部!? ”暮らし”をまるごと妄想できる記事
CowcamoのWebサイトを開くと、まず目に入るキャッチーなタイトル。
ちょっと覗いてみようかな?という気にさせてくれます。
Cowcamoの最大の特徴とも言えるのが、編集部があること。
このキャッチーなタイトルだけでなく、1物件1物件丁寧にどんな暮らしができるか数千文字の記事を書いています。
参照:Cowcamo「4分後に渚で会おう」
物件紹介というよりはファッションやライフスタイル系のマガジンを見ているような感覚です。
従来の不動産ポータルサイトのように条件を入力して物件検索もできますが、雰囲気やライフスタイルの好みで“直感的に出会う”設計がかなりリッチにされています。
Cawcamo内の記事を読んだだけで、「4分でビーチに出られる生活」「スーパーも近い」「マンションの周りも素敵」など、ワクワクする住環境が伝わり、「ここに住めばこんな生活ができそうだなぁ」というまさに”暮らしの妄想”ができるようになっています。
これは単なるハード面の条件をつらつらと掲載する他社ポータルサイトには無い、大きな魅力の一つです。
読み手を疲れさせず、情緒的なソフト面から読み手のハートをガッチリ掴む工夫があります。
【魅力②】良質な物件のみを目利きする
参照:Cowcamo
https://cowcamo.jp/about
Cowcamoでは、編集部が物件のピックアップを行っています。
スペックやデザインだけの無機質な情報だけではなく、「街の持つ魅力」「マンションの管理体制」など、暮らしの上で重要な部分を考慮した上で物件を取り上げています。
そのため、何でもかんでも掲載して数を増やすのではなく、厳選した「Cowcamoセレクト」を徹底することで、Cowcamo掲載物件の信頼度も向上させています。
参照:Cowcamo「4分後に渚で会おう」
【魅力③】リノベーションサポート
Cowcamoでは、リノベ済み物件を購入するだけでなく、物件購入と合わせたリノベーションもサポートしています。
リノベーションに関しても
②部分リノベーション
③フルリノベーション
とバリエーション豊富で、顧客の思いやライフスタイルに合わせて相談を受けられるように体制を整えています。
その結果Cowcamoで物件を購入する約3人に1人が何らかのリノベーションを施しているようです。
【魅力④】売却サポート
Cowcamoには物件売却をサポートするサービスもあります。
・中古マンションの個性を見立てる査定ができる
・中古マンションの魅力をオンラインで伝えるコンテンツ力がある
という強みをフルに使って、早期&高値の売却を実現しています。
参照:PR TIMES 「中古住宅のオンラインマーケット「カウカモ」、直近1年で1.5倍に成長!登録会員数30万人突破!「ビジュアルで見るカウカモ」を初めて公開」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000065.000043247.html
以上のように、Cowcamoは数こそは少ないですが、それでもリノベーション物件に特化するという独自性を活かしてあらゆるニーズに応えています。
2015年6月にサービスを開始して以来、2021年9月の集計では登録会員数が30万人を突破し、年間利用者数は200万人を越えてその業績を伸ばし続けています。
リノベ済物件は顧客反響の重要なネタに!
いざ自社で扱う物件に目を向けると、リノベーション済物件は数々の物件の中に埋もれていませんか?
実は顧客が物件を探す際、リノベーション済物件から選ぶことにはメリットがあります。
リノベーション済物件は既に物件として仕上がっていることが多いため、半新築的な物件を買うのと同じように顧客が考える量が少なく済みます。
“選択する” “考える”というのは人間の心理的にとても疲れることなので、顧客の心理的なハードルを下げることも重要なポイントではないでしょうか。
また今回はCowcamoの魅力を重点的に紹介しました。
Cowcamoと全く同じことを、中小の仲介業者が行うということは難しいかもしれませんが、自社サイト等での発信の方法として参考になる部分は沢山あります。
例えば、
・広さ特化
・地域特化
など、対象を絞ることによって、その物件を深堀し、コアユーザーに向けて発信するという戦略も取れるのではないでしょうか。
まとめ
今回はリノベーション済物件に特化した「Cowcamo」について紹介しました。
運営会社ツクルバでは、業界初の出し前中古不動産の売買意向のマッチングプラットフォームである「ウルカモ」なども新サービスとして提供しています。
このような勢いのある会社や事業の研究・考察は自社ビジネスを成長させるために有効な手段の1つです。
「何か自社に取り入れられるアイデアはないか?」といった意識を持ち、広い視野で業界の内外に関わらず情報を収集してみてはいかがでしょうか。