ハウスドゥの全体の売上と利益
直近3期および2021期3Qの売上高と営業利益は以下のとおりです。
前年同期累積の売上・営業利益は増加していますが、四半期ごとの前期比では売上減・営業利益は大幅減となりました。
原因はハウス・リースバックのファンド譲渡が未実施のためです。2021期通期見とおしとしては売上・利益とも4Qに大きく偏ることになります。
ハウスドゥのセグメントごとの売上
セグメントは下記の7つに区分されています。
2. ハウス・リースバック事業
3. 金融事業
4. 不動産売買事業
5. 不動産流通事業
6. リフォーム事業
7. 小山建設グループ
不動産売買事業は2Qに引きつづき順調ですが、小山建設グループが3Qにて営業利益に落ち込みがあり、2Qより3,600万円マイナスとなり9,500万円となりました。
フランチャイズ事業の営業利益は前年通期に比較し進捗率が高く、前年同期比でも好調となっています。
主要2本柱のフランチャイズ事業とハウス・リースバック事業の推移も確認しておきます。
ともに順調に推移しており、ハウス・リースバックは前述のとおり4Qにおいて売上・利益とも反映される予定です。
*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3457/tdnet/1975862/00.pdf
ハウスドゥの短期的な戦略
短期戦略としては新型コロナウイルス感染症の影響がいまだあり、不透明であることを前提としなければなりません。
ハウスドゥは今期業績予想をレンジ形式で開示しています。
・営業利益:27億1,300万円~35億1,200万円
首都圏をはじめとした緊急事態宣言は6月20日まで延長され、予断を許さない2021期となりそうです。
ハウスドゥの長期的な戦略
2022期末までの中期計画修正は前リポートで触れたとおりですが、まもなく2022期に入ります。基本方針である成長強化事業への積極投資継続戦略は変わらず、コロナ禍のなかで投資計画を具体化しなければなりません。
10年ビジョンでは次の3つの構想を掲げており、ハウス・リースバック事業やリバースモーゲージは、10年ビジョンに位置づけられる事業とも言えるようです。
2. 高齢者ビジネス構想
3. 不動産信託構想
また上記2事業に不動産担保ローン、アセット・リースバック、高齢者やシニア層を対象とした債権処理事業をプラスした「不動産+金融」事業がハウスドゥの目指す長期戦略です。
*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3457/tdnet/1963762/00.pdf
ハウスドゥの最近のトピックス
2021年5月29日、滋賀県草津市にハウスドゥ第1号となるIoT住宅のモデルハウス「スマート DO ホーム」がオープンしました。
モデルハウスには以下の機能を搭載しています。
・屋内外見守りカメラ
・スマート家電コントローラー
・リモートお湯はり
・スマート宅配ボックス
・玄関スマートキー
・各種機器連動
すでに4月19日から「スマート DO ホーム」の販売も開始しており、ハウスドゥ直営店エリアを中心にモデルハウス展開と販売促進を図っていく予定です。
*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3457/tdnet/1979590/00.pdf