飯田グループホールディングスの全体の売上と利益
直近3期と2022期3Qの売上収益と営業利益は以下のとおりです。
売上収益は前年同期比93.2%の1兆264億1,800万円とふるいませんでしたが、営業利益は前年同期比140.2%の1,216億4,200万円となり、営業利益率が前年同期比4%上昇しました。
四半期ごとの実績では3Q利益率が2Q比2.2%マイナスとなっています。
戸建分譲事業においての資材価格高騰により、建物原価が1棟あたり27万円上昇した影響か、しかし前年同期比での売上総利益は上昇しており利益率も6ポイントプラスとなっています。
飯田グループホールディングスのセグメントごとの売上
事業別のセグメントは以下のとおりとなっています。
・マンション分譲事業
・請負工事事業
・その他事業
2019期以降の各セグメントの割合は以下のとおりであり、それぞれのセグメントの成長率に大きな変化はありません。
通期売上収益 | 2019期 | 2020期 | 2021期 | 2022期3Q |
戸建分譲事業 | 88.6% | 87.1% | 87.1% | 86.7% |
マンション | 4.8% | 5.4% | 5.8% | 4.8% |
請負工事 | 4.6% | 5.1% | 4.8% | 5.1% |
その他 | 2.0% | 2.5% | 2.3% | 3.4% |
メイン事業である戸建分譲事業の四半期ごとの実績も確認しておきます。
売上総利益率がわずかに2Qより低下していますが、高い水準を保っています。
飯田グループホールディングスの短期的な戦略
2022期3Qにおける進捗率は以下のとおりとなっています。
2022期3Q実績 | 通期計画 | 進捗率 | |
売上収益(単位:億円) | 10,264 | 14,700 | 69.8% |
営業利益(単位:億円) | 1,216 | 1,280 | 95.0% |
計画修正はしておらず通期計画の達成は確実です。
*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3291/ir_material_for_fiscal_ym/113150/00.pdf
飯田グループホールディングスの長期的な戦略
飯田グループは第3次中期経営計画(2022年3月期~2024年3月期)においてメンテ・リフォーム事業の事業戦略を掲げています。
同社が保有する累計60万棟以上に及ぶ顧客基盤を収益化するための戦略であり、定期的なメンテナンスをとおした関係性強化を図っていきます。
リフォーム工事は2021期で約137億円の実績となっており、2022期3Qにおいては約95億円と対前年比進捗率は69.3%となっています。
第3次中期経営計画の終期となる2024期末での実績が注目されます。
*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3291/ir_material_for_fiscal_ym/110614/00.pdf
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3291/ir_material_for_fiscal_ym/113150/00.pdf
飯田グループホールディングスの最近のトピックス
2025年に開催される日本国際博覧会(大阪万博)にて、大阪市立大学との連携によるパビリオン出展が内定しました。
これまで飯田グループと大阪市立大学とは「未来型住宅」と「まちづくり」の実現に向けた共同研究を行ってきました。
大阪万博のメインテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」とは一致する考え方であり、大阪市立大学および大阪府立大学の学生を中心とした学生団体「Honaikude」も参加し、夢と希望があふれるパビリオンを計画するとしています。
*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3291/tdnet/2083749/00.pdf