飯田グループホールディングスの全体の売上と利益
直近3期の売上収益と営業利益は以下のとおりです。
売上収益は1兆3,869億9,100万円と前年比95.2%、予算に対しては94.4%の結果となりましたが、親会社当期利益は前年比124.1%と大幅な増益となりました。
また営業利益は1,533億600万円の前年比126.4%で過去最高を更新しました。
四半期ごとの業績では前期に比べ、利益率の水準が前期は高く後期は低い傾向があります。
飯田グループホールディングスのセグメントごとの売上
事業別のセグメントは以下のとおりとなっています。
・マンション分譲事業
・請負工事事業
・その他事業
戸建分譲事業の売上総利益が高い割合となっており、資材価格上昇の影響があったものの他のコストダウン努力が奏功しているようです。
またマンションも同様に高水準で推移しています。
四半期ごとの戸建分譲事業業績についても確認しておきます。
飯田グループホールディングスの短期的な戦略
2023年3月期予想は以下のとおりとしました。
・営業利益:1,400億円
戸建分譲事業の販売棟数は45,500棟、マンション販売戸数は2,500万戸の見通しを示しています。
またロシアにおける投資事業に関して今決算説明書にて次のように言及しています。
2. RFP社との取引実績は年間約20億円程度であり影響は限定的である
3. 買収によるシナジー効果は見通しが立たない状況である
4. RFP社の日本向け販売構成比は約10%程度とこれも影響は限定的である
5. 国際的な木材価格上昇は収益上プラス効果となる
6. RFP社の連結処理はB/Sが2023期4Qより、P/Lは2023期1Qよりとなる
*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3291/ir_material_for_fiscal_ym/117754/00.pdf
飯田グループホールディングスの長期的な戦略
本リポートではマンション事業に注目します。
飯田HDは戸建分譲を主要事業としていましたが、2023年3月期は販売目標戸数を2,500戸としており、前年比128.7%の計画になります。
過去5期の業績は以下の状況でした。
次リポートよりマンション販売状況の四半期ごと業績を追跡していきます。
飯田グループホールディングスの最近のトピックス
飯田HDの戸建住宅は「ローコスト住宅」のジャンルとして認識されていましたが、グループ企業の一建設は名古屋市も都心エリアにて「ハイグレード戸建住宅」の分譲を開始しました。
・⽤途地域:第⼆種中⾼層住居専⽤地域
・土地面積:107.62m2
・建物面積:104.35m2
・間取り:3LDK+S
・販売価格:6,850万円
・⽊造在来軸組⼯法 2 階建
立地は名古屋市千種区日岡町3丁目、2027年開業予定のリニア中央新幹線の再開発エリアに近く人気の高い住宅地です。
初のハイグレード分譲住宅の反響が注目です。
*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3291/announcement3/78971/00.pdf