飯田グループホールディングスの全体の売上と利益
直近3期と2023期1Qの売上収益と営業利益は以下のとおりです。
売上収益は3,253億7,200万円と前年同期比97.9%、営業利益は317億9,700万円と前年同期比76.8%となりましたが、親会社帰属利益は計画どおり進捗し順調なすべり出しです。
1Qの上期に対する進捗率は売上収益で44.0%、営業利益で46.8%となりました。
飯田グループホールディングスのセグメントごとの売上
事業別のセグメントは以下のとおりとなっています。
・マンション分譲事業
・請負工事事業
・その他事業
セグメント別ではその他事業が売上収益で前年同期比157.8%と堅調であり、売上総利益も前年同期比117.8%と増加しました。
メイン事業である戸建分譲事業は資材価格高騰などの影響があり建物原価が上昇、土地原価も上昇しており1棟あたりの売上総利益額は35万円減少しています。
マンション分譲事業は計画通りに進捗しており、売上収益は前年同期比105.5%となり販売戸数は403戸、前年通期に対しては20.8%の進捗率となりました。
飯田グループホールディングスの短期的な戦略
販売顧客へのメンテナンスサービス強化を行っており、リフォームビジネスの標準化をすすめています。
当1Qでは売上20億円を計上し、前年同期比113.7%と順調に拡大しています。
*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3291/ir_material_for_fiscal_ym/122072/00.pdf
飯田グループホールディングスの長期的な戦略
第3次中期経営計画の2年目を迎え、基本戦略の「コア事業の競争力強化」と「事業ポートフォリオの拡大」を推進していますが、事業環境の不確実性が増大しており、当面は土地仕入や販売について慎重な判断を継続します。
飯田グループホールディングスの最近のトピックス
飯田産業は同社が運営する「江の島アイランドスパ」にて、慶應義塾大学スポーツ医学研究センターと共同研究を開始することを発表しました。
研究テーマは「シニア層の健康増進のための施設型運動プログラムの確立」を目指し、地域連携を含めた効果の検証です。
共同研究は2022年4月から2025年3月までの3年間であり、江の島アイランドスパに設置された健康増進器具、温水プール、天然温泉などの活用による、健康増進プログラムの開発と環境の構築を図ります。
加えて健康増進プログラムの効果測定や地域社会への波及効果の測定を行い、実証用データの構築ならびに集約・管理基盤の運用を行います。
飯田産業は2021年4月1日より「江の島アイランドスパ」を直営化しており、2020年3月開業の「江の島ホテル」と一体運営を行っていたものです。
今回の共同研究を契機に、江の島における観光事業・健康事業を通じた地元との連携を深める狙いもあるようです。
*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3291/ir_material9/185931/00.pdf