飯田グループHDの全体の売上と利益
直近3期と2023期2Qの売上収益と営業利益は以下のとおりです。
売上収益は6,781億2,600万円となり上期計画に対し91.6%でしたが、営業利益は658億4,200万円、利益率は9.7%と1Q水準を維持しています。
四半期ごとの業績に特筆すべきことはありません。
飯田グループHDのセグメントごとの売上
事業別のセグメントは以下のとおりとなっています。
・戸建分譲事業
・マンション分譲事業
・請負工事事業
・その他事業
セグメント事業別では「請負工事事業」が1Qにつづき、売上収益・売上総利益とも前年同期を上回り好調です。
戸建分譲事業は収益性を重視する方針であり、販売棟数が減少しています。しかし平均価格は2,985万円と高水準を維持しています。
売上総利益は資材価格高騰の影響により、利益率18.5%と前年同期から2.7ポイント低下しました。
マンション事業は2023年3月期計画に対し順調に推移しており、売上収益は前年同期比103.3%と増収となりました。
しかし売上総利益は1Qの特殊要因により前年同期比1.2ポイントの減益です。
飯田グループHDの短期的な戦略
経済環境の変化による影響を見とおすことが難しく、短期的には第3次中期経営計画の基本方針および基本戦略を維持するとしています。
また起こり得る環境変化に対しては迅速・柔軟な対応ができる体制を維持する方針としています。
*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3291/ir_material_for_fiscal_ym/125714/00.pdf
飯田グループHDの長期的な戦略
飯田グループは海外に日本企業としては最大級になる400万ヘクタールの森林資源を保有しており、計画的な伐採など資源活用にあたり環境経営の推進を図っていきます。
そのうえで「TCFD」などのフレームワークに沿った情報開示を促進するとしています。
具体的な取り組みとしては次の4つのテーマを基本方針とします。
1. 供給戸建住宅のZEH水準化対応
2. 木材自給率の向上
3. 温室効果ガス排出量削減に向けた取組
4. 気象環境変化に対応したBCP対応強化
*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3291/ir_material_for_fiscal_ym/125714/00.pdf
飯田グループHDの最近のトピックス
連結子会社のアイディホーム株式会社元役員の道路交通法違反により、同社の宅建物取引業および建設業許可の欠格事由が発生し、9月14日付で両事業の廃業を届出していましたが、宅地建物取引業は10月14日付で、建設業は10月20日付で両事業の許可を改めて取得し、事業を再開する運びとなりました。
*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3291/tdnet/2181998/00.pdf
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3291/ir_material13/190330/00.pdf
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3291/ir_material13/193365/00.pdf