飯田グループホールディングスの全体の売上と利益
直近3期の売上収益と営業利益は以下のとおりです。
売上収益は1兆4,397億円と前年比103.8%、営業利益は1,023億円と前年比66.8%の結果となりました。
戸建分譲事業の土地原価および建物原価が上昇し販売価格に反映できず、1棟あたりの売上総利益が減少した結果です。
4Qにおいての利益率が大きく減少しており、新型コロナ感染症初期(1Q21)の水準よりも低下しました。
飯田グループホールディングスのセグメントごとの売上
事業別のセグメントは以下のとおりとなっています。
- 戸建分譲事業
- マンション分譲事業
- 請負工事事業
- その他事業
マンション分譲事業、請負工事事業、その他事業の総利益に比較し、戸建分譲事業の総利益が大きく落ち込んでいます。
戸建分譲事業の売上収益と利益率の推移を四半期ごとに確認すると、4Qにおける落ち込みの大きさがはっきりとでています。
マンション事業は販売戸数が順調に伸びており、売上総利益も堅調です。
飯田グループホールディングスの短期的な戦略
2024年3月期の業績見通しが発表されました。
- 売上収益:1兆5,400億円
- 営業利益:1,090億円
戸建分譲事業の販売見通しは43,500棟と前期比106.5%とし、マンション販売事業は1,900戸と前期比78.5%を見込んでいます。
*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3291/ir_material_for_fiscal_ym/135660/00.pdf
飯田グループホールディングスの長期的な戦略
2024年3月期業績見通しでは「戸建賃貸事業」への取組みを公表しています。
賃貸事業を行う特定目的会社を設立し賃貸物件を取得、不動産信託受益権販売によるファンドを組成し、初年度は最大160億円物件取得を予定しています。
戸建分譲事業、マンション販売事業に賃貸事業を加え、事業の多角化を図っていきますが、さらに「メンテ・リフォーム事業」への取組みも強化し、累計60万棟以上の顧客基盤の収益化を推進していきます。
*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3291/ir_material_for_fiscal_ym/135660/00.pdf
飯田グループホールディングスの最近のトピックス
「戸建賃貸事業」の第1弾として2023年4月、グループ会社6社との間で、46棟の信託受益権売買契約を締結しました。
賃貸事業運営は特定目的会社を設立する6月からになる予定であり、1年後に第1号の私募ファンドを組成する計画です。
*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3291/ir_material7/206870/00.pdf