カチタスの全体の売上と利益
直近3期の売上高と営業利益は以下のとおりです。
売上高は1,213億4,100万円と前年比19.8%増、営業利益は140億6,000万円の同比7.1%増となりました。
また売上高および営業利益は通期計画を超えて達成しています。
当期4Qは販売活動に注力したため前期4Qの売上高を大きく超えています。
営業利益も前年同期比を大幅に上回りました。
カチタスのセグメントごとの売上
カチタスはセグメントはありませんが事業部門が「カチタス」と「リプライス」に区分されておりそれぞれの販売件数は以下のとおりです。
またカチタスとリプライスの販売件数比率は、ほぼ3:1であり、過去3年間も同じ水準となっています。
また両部門の平均単価は次のとおりです。
カチタスの短期的な戦略
2024年3月期の連結事業計画が発表されています。
- 売上高は1,324億6,400万円と前年比9.2%の増加
- 営業利益は154億6,600万円と前年比11.7%の増加
現在のところ同社を取り巻く外部環境に大きな変化はなく、安定的な成長が見込まれています。
なお住宅設備の仕入価格が上昇しコスト上昇が見込まれますが、下半期に調整を予定しています。
またコスト上昇を鑑み物件ごとの粗利向上を図るため、営業施策を各種展開する予定です。
他には2024年3月期の業績予想に影響を与える因子として、国税局との裁判の結果がありますが、第1審判決は2023年5月25日となっています。
*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/8919/ir_material_for_fiscal_ym2/134570/00.pdf
カチタスの長期的な戦略
2023年度は第3次中期経営計画の2年目となりますが、3年間の年平均成長率は10%としており、2024年3月期における計画は次のとおりほぼ達成すると見込まれます。
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 対2021年度
成長率 |
|
売上高(億円) | 977.35 | 1,012.69 | 1,324.64 | 1,340.00 | |
営業利益(億円) | 113.43 | 131.27 | 154.66 | 175.00 | |
売上高成長率 | 1.04 | 1.31 | 1.01 | 1.37 | |
営業利益成長率 | 1.16 | 1.18 | 1.13 | 1.54 |
*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/8919/ir_material_for_fiscal_ym2/134570/00.pdf
カチタスの最近のトピックス
2021年3月に東京地方裁判所に提訴した「税務当局に対し更正処分等の取消しを求める訴訟」は、2023年5月23日に判決が出されますが、敗訴した場合は2023年3月期の当期純利益に対し約27.47億円、2024年3月期の当期純利益に対し15.5億円
の影響が生じるとしています。
*参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/8919/ir_material_for_fiscal_ym2/134570/00.pdf