客付業者に好かれる管理会社、客付業者と協力するメリット

不動産会社には、賃貸物件の管理を行う管理会社と、賃貸仲介を専門に行っている客付業者など、不動産業の中でもひとつの業務を、専門的に行う会社があります。

しかし、専門性を持つ管理会社と客付業者は、お互いの仲が、あまり良くない場合があるのです。

特に客付業者側が、管理会社を嫌っていることが多く、お互いのメリットを潰してしまっているケースが見受けられます。

管理会社と客付け会社、お互いが協力するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
また客付け業者に好かれる管理会社にはどのような特徴があるのでしょうか?
詳しく解説していきましょう。

管理会社が客付業者と協力するメリットとは?

管理会社の仕事内容とは、賃貸物件のオーナーから管理を引き受け、管理やメンテナンス、クレーム処理など、賃貸物件を安定経営するための役割を担います。

管理業務の中で、最も重要な業務のひとつが、空室を埋めることです。

オーナーは、高入居率で、経営が安定していることを最も求めています。

空室を決めることができない管理会社は、なかなかオーナーの信頼を得ることができず、最悪の場合、管理解約となることもあるのです。空室を決めるにあたって、欠かせない存在となるのが、客付業者といえるでしょう。

客付業者とうまく付き合い、空室を早期で決めることができると、オーナーの信頼感が増すので、大きなメリットです。

つまり、客付業者に好まれる管理会社にならなければいけません。

では、どのような点を注意すると客付業者に好まれる管理会社となるのでしょうか?

丁寧に応対する管理会社

客付業者に、丁寧に応対する管理会社というのは好かれるための最低条件です。
ありきたりですが、基本的なことといえるでしょう。

しかし、丁寧に応対するという当たり前のことができていない管理会社が多く、横柄な態度で、客付業者から物凄く嫌われている管理会社があることも事実です。

私は、3万戸近い管理物件を持っている管理会社で勤務して、多くの客付会社と交流があります。ときには、客付業者の担当者と懇親会を催すことがあるのですが、その際に、他社管理会社に対する不平、不満をたくさん耳にするのです。

例えば

・物件の問い合わせをしたら忙しいと電話を切られた。
・物件の問い合わせをしたらネットを見ろといわれた
・あなたの客付する客層は、うちの管理物件に合わないといわれた

などと、ひどい対応をされることも珍しくないようです。

このような対応をされたら、その管理会社の物件を紹介したくないと思っても無理はありませんね。

客付業者が紹介しないとなると、空室はなかなか決まらなくなっていくでしょう。

結果、お客様であるオーナーに迷惑をかけてしまうという悪循環を生んでしまいます。

上記の例は極端に誠意を欠いた管理会社の例かもしれません。

しかし、管理物件を多く持っている管理会社には、空室物件も多く、たくさんの問い合わせが客付業者からあります。ひとつひとつの問い合わせにきちんと対応しない管理会社だと、客付業者もお客様を紹介したくありません。

逆に、親切丁寧だと、物件自体のイメージもよくなり、客付業者のモチベーションも高まります。
丁寧に対応するという、会社として当たり前のことをしっかりと行いましょう。

お客様に寄り添った対応をしてくれる

客付業者に好かれる管理会社は、借主側の交渉を上手く取り入れることができるようにオーナーと交渉してくれます。100%の要望を聞くことができなくても、少し譲歩した案を逆に提案してくれ、何とかして部屋を決めようと努力するのです。

なんとかして、借主の声に代表される「賃貸ニーズ」に応えようと努力する管理会社は、好まれます。

賃貸の仲介において、客付業者は借主の立場にたって対応を行います。管理会社は、貸主であるオーナーの代理人として、動かなければいけません。ときには、お互いの利害が相反することもあり、借主側の交渉に貸主側が全く耳を貸さないケースがあります。

しかも、管理会社の独断で、交渉を断るケースがあり、このような管理会社の物件はなかなか決まらず、空室が多くなってしまうこともしばしばです。募集の条件を全く変えずに、「この募集条件じゃなければだめです」と頑固な管理会社は客付業者も敬遠しがちですね。

お互いの立場はあるかもしれませんが、それでも、客付業者の気持ちを汲んで対応してくれる管理会社は、非常に好まれます。

相談してくれる管理会社

客付業者のアドバイスを、素直に聞いてくれる管理会社も好かれるポイントのひとつです。

前述の例ですが、客付業者は借主側の要望を管理会社に相談し、お客様の立場に立った対応をしてくれる管理会社は好かれると述べました。

逆に、管理会社が相談することもあるのです。
どんな相談をするのでしょうか?

・空室が決まらない原因を客付業者の立場でアドバイスしてほしい
・空室は、地域の家賃相場と比べると高いor低い
・ある地域において部屋探しのお客様は多いかどうか
・今年の部屋探しは来店が多いor少ない

などです。

客付会社は、管理会社が持っていない部屋探しや地域物件の情報を持っていることもあるので、客付業者の力を認めている管理会社ならば、互いの情報を交換したいのです。

「この物件は、この設備が必要」「この物件は、相場より家賃が高い」等の助言を素直に受け入れ、設備を導入したり家賃を下げたりする管理会社とは信頼関係が生まれます。

客付業者をリスペクトして、管理会社の業務に役立てようとする意識が見られる管理会社は、客付業者からも好かれ、協力しようという気持ちにさせてくれます。

書類の準備を全て行ってくれる

すべての書類を準備してくれる管理会社は好まれます。

賃貸借契約は、契約書だけではなく重要事項説明書や保証契約書といった様々な書類が必要です。

私は管理会社に勤務していますが、契約に関わる全ての書類を管理会社側で準備して客付業者に渡しています。管理会社側が書類を準備して、客付業者に渡すのが当然だと思っていました。

しかし、契約に関わるすべての書類を、客付業者側が準備しないといけない管理会社も存在します。すべての書類とはいわなくても、例えば契約前に必要な書類である重要事項説明書などは客付業者が作成し、準備しているケースがたびたび見受けられるのです。

客付業者の立場からしてみると、書類の準備は、非常に手間がかかります。

また、管理会社が準備する方が、効率性の面から考えてもいいはずです。客付業者は、客付すると書類の準備までしないといけない管理会社と、全ての書類を準備してくれる管理会社、どちらを選ぶでしょうか。当然ながら、すべての書類を準備してくれる管理会社を選びます。

客付け業者の手間をなるべく省くことも仲良くなるポイントのひとつです。

内見しやすい管理会社

内見の際、わざわざ鍵を取りにいかなくていい管理会社や、内見がしやすいように、配慮してくれる管理会社はとても好まれます。

客付業者は、お客様を案内するときには、管理会社に鍵を借りに行かないといけません。
急に、他の物件を見たいといわれたときにも、再度、管理会社に鍵を借りにいって内見となります。

何件も案内しなければいけない場合は、物件ごとに鍵を借りに行かなければいけないので、とても手間がかかっているのです。客付業者が内見する際、客付業者の手間がかからないように、配慮している管理会社は、非常に喜ばれます。

私が勤務している管理会社は、空室の内見を客付業者がやりやすいように、部屋に鍵をかけていません。特殊なロック錠で玄関を閉めています。内見のときは、現地から電話してもらうと暗証番号を教えて内見可能です。

会社のHPでも、業者登録していると、空室ロック錠の暗証番号がわかるようになっているので、管理会社が休みのときや、留守番電話になった以降も対応できるようになっています。内見において、わざわざ管理会社に鍵を取りに行って、内見が終わると鍵を返しにいくのは、手間もかかるので、できることならやりたくないですよね。

私の会社のように、わざわざ鍵を取りに来なくていい管理物件ならば、急な内見希望にも対応可能です。客付業者からも、ロック錠での対応は非常に評判が良く、管理会社も鍵を管理する必要がないので手間が省けます。

またロック錠ではなくても、空室の鍵が現地に置いてある場合も、内見しやすいので客付業者には好まれますね。内見がしやすい管理会社というのは、客付け業者にとっては非常に重宝され、好かれる管理会社だといえます。

また、内見がしやすければ内見件数が増える傾向がありますので、成約する可能性があがるという点においては、管理会社にもオーナーにもメリットのある施策ですので、内見しやすい管理は実践する価値があると言えます。

まとめ

管理会社が、オーナーに対して安心してもらうためには、満室にしておくことが一番効果的です。
空室が出たときに管理会社だけの力で、部屋を決めることが難しい場合には、ためらわずに客付業者に依頼して部屋を決めたほうが良いでしょう。

オーナーの安心感や、管理の継続などさまざまなメリットが見込めます。入居率を良くするためには、客付業者の力は非常に大きいです。

しかし、この記事で、いくつかの、客付業者が嫌う管理会社の例を挙げ、好かれる管理会社のポイントを挙げました。客付業者も、客付しやすい管理会社の物件を紹介するでしょう。しかも、効率的で相談もしやすいならなおさらです。

客付業者に好かれるように、上記に挙げた管理会社の条件に見合うように努力することで、安定した管理業務を続けることにも繋がります。

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