不動産チラシで反響ゼロから脱却した私の10年間

3万枚で0件→5,000枚で3件に変わった理由

突然ですが、不動産チラシを撒いてお問い合わせがもらえる確率、ご存じですか?

「5,000分の1」。

業界ではそれが常識と言われています。

5,000枚撒いたら1件くる。

でも、私はこう言いたい。

「5,000分の1で反響がくるなら、誰も苦労してないって。」

5万枚で0件という現実

あの頃の私は、賃貸仲介の限界を感じて、思い切って売買の世界に飛び込みました。

右も左も分からず、不安だらけ。

そんなとき、ある建売メーカーの営業マンに声をかけてもらったんです。

「現地販売会、やってみないか?未経験でも売れるから!」

売買未経験の私にとって、それは救いのような言葉でした。

「やらせてください!」と即答。ただし条件がひとつ。

「チラシは必ず撒くこと」よし、やってやる。

恩返ししたい。

その一心で、私は完璧なチラシを作ろうと決意しました。

完璧な失敗作を作っていた

私は営業マンの指示通りに修正を重ねました。

「間取りをもっと大きく」「耐震等級を入れて」「区画図は分かりやすく」素直に、真面目に、言われた通りに。

プロのデザイナーに依頼し、 印刷。

ポスティング業者に依頼して5万部。

ポスティング開始日には胸が高鳴っていました

「これで絶対、問い合わせが来る!」

しかし、1日、2日、1週間、2週間。

電話は鳴らない。

メールもゼロ。

あのときの虚しさ、今でも覚えています。

「なんで?あんなに頑張ったのに。」

自分が信じていた常識が崩れた瞬間

結果、5万枚撒いて反響ゼロ。

反響どころか、通りすがりの見学すら来ない。

今でこそ、気づけたんですが、私のチラシは、「お客様のため」ではなく「ハウスメーカー営業マンのため」だったと。

ハウスメーカーの営業に「頑張ってるな」と言われたい。

そんなヨイショチラシを、一生懸命撒いていたんです。

「男はつらいよ」から学んだ驚きの営業術

そんなとき、たまたま知った映画『男はつらいよ』寅さんの営業テクニック

社会人1年目の満男が、酒の席で愚痴るんです。

「営業なんてつまらない。ただ商品を売り歩くだけで…」それを聞いた寅さんが、ふとそばにあった鉛筆を手に取って言いました。

「満男、この鉛筆をおじさんに売ってみな。」

満男の営業 vs 寅さんの営業

満男は戸惑いながら言います。

「この鉛筆、消しゴム付きですよ!」

しかし寅さんは首を横に振る。

「僕は字を書かないから、鉛筆なんていらないよ。」

昭和風の雰囲気を再現したオリジナルイメージ

※本画像は映画『男はつらいよ』の登場人物・作品を模倣したものではありません。昭和風の雰囲気を再現したオリジナルイメージです。

満男は黙り込み、「こんなの売れっこない」とギブアップ。

そのあと、寅さんが静かに鉛筆を手に取って言うんです。

「この鉛筆を見るとなぁ、 おふくろのことを思い出してしょうがないんだよ。」

火鉢の前で母親が鉛筆を削ってくれたこと、短くなった鉛筆を大事に使った子供の頃のこと、その思い出を、ゆっくり語る。

聞いていた満男は、気づけば財布からお金を出していました。

寅さんは、たった2分で使いかけの鉛筆を売ってしまったんです。

この話を聞いたとき、「私のチラシも鉛筆を説明する満男だった」と気づいたんです。

家の魅力を説明していたつもりが、「心を動かす物語」が欠けていたんです

耐震等級、日当たり、学校区。

そんなのは「理性」に訴えるだけ。

でも人が家を買うときって、もっと感情で動くんですよね。

「もう隣に怒鳴られたくない」→ 静かに暮らしたい
「ペットと自由に暮らしたい」→ 我慢せず好きな生活をしたい
「家賃払い続けるのもったいない」→ 自分の家がほしい

こうした感情のスイッチが入って、そのあとに「じゃあ、どんな家がいい?」と理性で条件を絞る流れになります。

それから私は、チラシを変えていきました。

目指したのは、「届くチラシ」。

人の心を動かすチラシ。

そう意識を変えたとき、私の反響率は、3万枚で0件から、5,000枚で3件へ変わっていったんです!

※2025年8月実績5000部で専任3件(コンサル実績)

いままで前置きがクソ長かったと思います。

ここからは作り方を教えていきます。

ここから本題:「反響がくるチラシ」の作り方

売却物件を集めるチラシのつくりかた「お願いチラシ」卒業マニュアル

チラシはお願いツールじゃない。

選ばれる理由を見せるツールだ。

まず、ここでハッキリ言います。

ネットに落ちてるチラシテンプレ、見るだけムダです。

「これいいな」と思ってダウンロードしてる時点でアウト。

あなた(不動産の社長)がいいなと思う文言って、お客様(売却したい人)から見たらどうでもいい文言ばかり。

だって考えてみてください。

そのテンプレ作った人、今も反響取り続けてます?

もし本当に反響が取れてるなら! そんなもん、タダで配るわけないでしょ。

むしろ隠します。

業界ってそういうもんです。

成功した人ほど、黙って結果だけ出す。

私もチラシで成功している個人不動産屋を知っていますけど、ネットで晒していませんから。

テンプレNGチラシの典型文句はコレ

「売却物件募集中!」「不動産でこんなお悩みありませんか?」はい、これ書いた瞬間にゴミ箱直行。

お願いベースのチラシは、読む前に拒否反応を起こされます。

(※テンプレチラシを何度も失敗した私が言うんで、間違いないです。)

チラシには「反響がくる型」があります。

これは私が実践の中で作り上げた、王道パターン。

構成はシンプルですが、反響率が段違いに変わります。

【反響がくるチラシの5ステップ構成】

  1. キャッチコピー:じぶんごと化させる
    →「ウチも同じだ…」と思わせたら勝ち。
    例:「相続した実家、空き家のままで大丈夫?」
  2. 共感パート:あなたの不安をリアルに代弁する
    →「そうそう、そこ困ってるのよ」と言わせる。
    例:「荷物が多くて片付けもできないし、相談しても昭和の家だからアスベストがあるし解体しかないですねって言われてしまうんです。」
  3. 問題解決パート:専門家としての提案
    →「あなたの悩み、こうすれば解決しますよ」と示す。
    例:「当社では売却前の片付けサポートから一緒に対応します」
  4. 安心材料:信頼の理由を見せる
    →「この人なら任せてもいいかも」と思わせる。
    例:「Google口コミ、地元密着と薄い内容ではなく本当の地元密着感の演出」
  5. CTA(行動喚起):次の一歩を明確に限定性(今だけ・ここだけ)
    →「無料相談は毎月5名まで」など、リアルな締め切り感を演出

こんな感じで書いてみたけど具体例みせろよって思ういますよね?

ここまで頑張って読んでもらった貴方に参考例をご紹介します

不動産チラシ構成例:「ローン不安」編

不動産チラシ構成例:「ローン不安」編

①キャッチコピー(じぶんごと化させる)

毎月10万円のローンはあと15年。45歳の俺、定年までに払い切れるのか不安で眠れない。

ポイント:数字・年齢・期間・感情の4要素で読者の現実を映す。

狙い:「ウチも同じだ…」と読者が心の中でつぶやく瞬間をつくる。

②共感パート(あなたの不安をリアルに代弁)

給料は上がらないのに、ローンは変わらず10万円。

子どもの教育費もかかるし、金利も上がるってニュースばかり。

ポイント:感情(不安・焦り)+現実(収入・教育費・金利)を具体的に。

狙い:「そうそう、うちもまさにそれ」と思わせる代弁力。

③問題解決パート(専門家としての提案)

実はローン完済を目指すより、支払いの見直しで家計を軽くする選択肢もあります。

たとえば、今の家を売却して無理のない賃貸に住み替える方法も。

当社ではいま売ったらいくらで売れるか資産価値も無料で試算しています。

ポイント:「売却=マイナス」ではなく「見直し=プラス」と再定義。

狙い:自分事(ローン不安)→行動(査定・相談)へ心理をシフト。

④安心材料(信頼の理由を見せる)

地元で5年以上、住宅ローン相談から売却・住み替えまで一貫サポート。

Google口コミ★4.9、強引な営業をしない不動産屋として高評価を頂いています。

ポイント:実績・数字・口コミで信頼の裏付けを提示。

狙い:情報の非対称を埋めて「この人なら任せていい」と思わせる。

⑤CTA(行動喚起:次の一歩+限定性)

いまなら住宅ローン見直し相談を【毎月5名限定】で受付中。

家の住所とローン残高をLINEで送るだけで、今の査定額をお伝えします。」

ポイント
ハードルを下げる(LINEで匿名相談可能)
限定性を入れる(毎月5名)
即行動を促す(いま→LINE)
心理的負担ゼロで「まずは試してみよう」に転換。

チラシで結果が出ないのは、才能やセンスの問題じゃありません。

「誰に、どんな気持ちで読んでほしいか」そこを見直すだけで、数字は確実に変わります。

もし今、ポスティングしても反響がゼロなら、 その原因と改善点を一緒に見つけましょう。

<データ無料配布>不動産売却特化!ポスティングチラシ・テンプレート

本データは、当社で行った「2500人のアンケートから解った~中小不動産会社向け売却獲得の勝ちパターン~」にもとづいた内容になっています。

ポスティングの原理原則を抑えた上で、売主のニーズに沿った訴求を行っています。

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