オープンハウスの全体の売上と利益
直近3期および2021期2Qの売上高と営業利益は以下のとおりです。
売上高は前年同期比39.0%増、営業利益は前年同期比53.9%増となりました。
要因は株式会社プレサンスコーポレーションの連結化によるものです。
四半期ごとの業績推移を確認すると、第2四半期としても過去最高の売上・利益となりました。
オープンハウスのセグメントごとの売上
セグメントはプレサンスコーポレーションを追加し本リポートから以下の5つになります。
2. マンション事業
3. 収益不動産事業
4. その他(アメリカ不動産等)
5. プレサンスコーポレーション
プレサンスコーポレーションの構成比は売上高で13.6%に達しています。その結果戸建関連事業の売上高割合は低下し、次のグラフのごとく54.4%になりました。
オープンハウスの短期的な戦略
プレサンスコーポレーションの連結化により、今季2度目となる業績予想を上方修正しました。
・営業利益:960億円(前期比54.5%増)
修正内訳は戸建関連事業が100億円増、プレサンスコーポレーションは111億円増となっています。
また4月頃から全国的に影響がでている「ウッドショック」について、オープンハウスでは仮に30%の仕入価格上昇があっても、販売価格に与える影響は0.8%としており限定的な見通しです。
*参考文献
https://openhouse-group.co.jp/ir/upload_file/m005-m005_07/210514_7.pdf
オープンハウスの長期的な戦略
「行こうぜ1兆!2023」計画は前リポートで触れたように上方修正しています。
戦略としては関西圏での製販一体の事業展開のため、OHD関西支社を開設し戸建用地の仕入に着手しています。
関西圏は1.2兆円の推定市場規模があり、大阪府と兵庫県の合計新築着工件数は東京都を上回ります。
マネジメント体制の変化も予定されています。
2022年1月を目途として持株会社体制へ移行する準備が開始されました。
オープンハウスはOHD、OHA、HO(ホーク・ワン)、プレサンスコーポレーションと並列する「新オープンハウス」として吸収分割し、持株会社として「オープンハウスグループ」を新設、経営の管理監督と業務執行を分離することとしています。
*参考文献
https://openhouse-group.co.jp/ir/upload_file/m005-m005_07/210514_7.pdf
オープンハウスの最近のトピックス
2020年のマンション供給実績を決算説明書にて公表しました。
全国での発売戸数総計は59,907戸であり、プレサンスコーポレーションのシェアは7.2%であり、4,342戸は野村、住友、三井を抜き初の全国1位になりました。
1位 | プレサンスコーポレーション | 4,342戸 |
2位 | 野村不動産 | 3,791戸 |
3位 | 住友不動産 | 3,512戸 |
4位 | 三井不動産レジデンシャル | 2,334戸 |
5位 | エスリード | 2,151戸 |
他にOHDが東海・中京で供給した586戸を加えると、オープンハウスグループのマンション供給戸数は4,928戸に達し、シェア8.2%と戸建事業に加えマンション事業においても成長力を見せつけています。
さらに2021年4月には、株式会社三栄建築設計およびケイアイスター不動産株式会社と3社で「一般社団法人 日本木造分譲住宅協会」を設立、SDGsの課題解決を目指す社会貢献活動にも参画することとしました。
*参考文献
https://openhouse-group.co.jp/ir/upload_file/m005-m005_07/210514_7.pdf