オープンハウスの全体の売上と利益
直近3期の売上高と営業利益は以下のとおりです。
売上高は9,526億8,600万円と過去最高を更新、営業利益は1,193億5,800万円と過去最高となりました。
これにより過去最高の更新は10期連続になります。
四半期ごとの業績においても4Qの追い込みは注目です。
オープンハウスのセグメントごとの売上
セグメントは以下のとおり5つです。
・戸建関連事業
・マンション事業
・収益不動産事業
・その他(アメリカ不動産等)
・プレサンスコーポレーション
都市部における住宅購入意欲が旺盛であり、戸建関連事業は増収増益を継続しています。
また戸建関連事業の割合は前期よりわずかに減少しました。
オープンハウスの短期的な戦略
2023年9月期の業績予想が発表されました。
売上高は前期比15.5%増の1兆1,000億円、営業利益は前期比12.3増の1,340億円としています。
それぞれ修正した中期経営計画よりも500億円・90億円増加した計画となっています。
セグメント事業別にみると以下のようにマンション事業の成長を見込んでいます。
・戸建関連事業5,693億円(前期比+10.2%)
・マンション事業1,200億円(前期比+92.4%)
・収益不動産事業1,700億円(前期比+9.0%)
・その他(アメリカ不動産等)807億円(前期比+8.4%)
・プレサンスコーポレーション1,600億円(前期比+10.1%)
*参考文献
https://openhouse-group.co.jp/ir/upload_file/m005-m005_07/20221116_kessannsetumeisiryou_20224Q.pdf
オープンハウスの長期的な戦略
長期的戦略としてオープンハウスにおいてもDXを積極的にすすめています。
10月28日に発表した「デジタルトランスフォーメーション(DX)白書」については後述しますが、当2022年9月期決算説明書では「AI営業スタッフ」の概要を紹介しています。
「AI営業スタッフ」は実証実験をすでに開始していますが、狙いは労働時間の短縮と労働環境を改善し生産性を期待すると同時に新たな顧客層の開拓です。
家探しをする顧客はオンライン上でチャットボットと会話しながら、条件に合った家をみつけるシステムです。
本格運用がいつになるか注目です。
*参考文献
https://openhouse-group.co.jp/ir/upload_file/m005-m005_07/20221116_kessannsetumeisiryou_20224Q.pdf
オープンハウスの最近のトピックス
10月28日「デジタルトランスフォーメーション(DX)白書」を公開しました。
オープンハウスグループが現在取り組んでいるDX戦略の現状と、今後の施策をまとめたものです。
DX戦略として3つのステップを設定しており各ステップと、開発施策は次のようになります。
【ステップ01】業務効率化
・宅建業者データを営業活動に活用する「AetA」
・最先端のデータドリブンマーケティング
・Fin Techを活用した「おうちリンク・おうちバンク」
・生産性向上の取り組み
【ステップ02】新たな顧客体験
・バーチャル展示場「LIFE DESIGN PARK 3D」
・業界初の「AI営業スタッフ」
・新たなチャネル「マンションオンラインストア」
【ステップ03】業界イノベーション
・現場の今を伝えるアプリ「Architect Jump」
・各施策のパッケージ化
*参考文献
https://openhouse-group.co.jp/ir/upload_file/m000-/20221118_dxhakusyo.pdf