集客のオンライン化が進む近年、工務店集客においてホームページの存在が非常に重要です。
ホームページは、チラシやSNSなどさまざまな媒体と相性が抜群ですが、相乗効果を発揮できていないところが多くあります。
さらに、トータルでの集客コスト削減、および信頼性の向上にもつながります。
この記事では、これから自社ホームページを作成したい工務店関係者に向けて、工務店における成功事例や良いホームページ作りのポイントを解説します。
工務店集客における良いホームページの3つの特徴
工務店集客において、ホームページは軸となる非常に重要な要素です。
ホームページがおざなりだと、集客効果が落ちたり会社の信用が下がったりする可能性もあるため、これからリニューアルする際は、必ず以下のポイントを参考にしてください。
コンセプトが明確
良いホームページは、コンセプトが明確です。
コンセプトがはっきりしているホームページはターゲットに見られやすく、結果アクセスや問い合わせにつながりやすくなります。
具体的には、色調や写真の雰囲気が統一されている、施工事例やデザインが一貫しているとコンセプトがわかりやすくなるでしょう。
例えば、株式会社 家ZOUのホームページはデザインが独特で、統一感があります。
導線がわかりやすい
問い合わせまでの導線のわかりやすさも大切です。
インターネット上の記事やサイトは、読みにくければすぐに離脱されてしまう傾向にあります。
ターゲットが求める情報(問い合わせ先や資料請求)がどこにあるのか不明瞭だと、問い合わせに繋がらず終わってしまいます。
必要な情報はヘッダー(サイトの上部分)に記載する、ファーストビューで見えるようにするなど、欲しい情報に即座にアクセスできる工夫が必要です。
情報で価値提供している
ホームページを通じた価値提供も行いましょう。
全ての情報をホームページ上で展開するぐらいの情報量が大切です。
近年では、ブログやSNSを通じた情報提供が盛んに行われています。
ホームページで家づくりに役立つ情報を発信すれば、お客様は問い合わせを検討しやすくなりますし、信頼も勝ち取れます。
特に、地域に寄り添った中小規模の工務店では、ホームページを通じてお客様とつながるのが大切です。
工務店集客におけるホームページの成功事例10選
次に、ホームページでの集客に成功している工務店の事例を紹介します。
有限会社谷垣工務店|地域を絞って検索流入を狙っている
地域を絞り、検索流入を獲得しているのがポイントです。
近年のGoogle検索では、大規模なハウスメーカーが検索結果の多くを占めており、中小規模の工務店が自社サイトを表示させるのは難しい状況です。
谷垣工務店では、東淀川区の工務店というテーマに絞ることで検索上位を獲得しています。
参考:https://tanigaki-koumuten.com/
友田工務店|施工事例が豊富
友田工務店は、写真の掲載方法や豊富な事例が参考になります。
外構工事をメインに、木塀や階段の手すりなどさまざまな施工事例を紹介しています。
写真が多いため、お客様が作業の様子や完成をイメージしやすくなっており、問い合わせにつながりやすくなっています。
また、ホームページを集客だけでなく求人に使っているのもポイントです。
参考:https://tomoda-koumuten.com/
USMORE|写真が多くわかりやすい
USMOREは無添加住宅を推奨する工務店です。
テーマの作り方や写真の掲載方法が参考になります。
写真が豊富で、こちらは住宅がメインになっています。
モダンや北欧、インダストリアルなどテーマごとにさまざまな施工事例が用意されているため、幅広いターゲットを取り入れようとしています。
トップには最新情報が記載されており、問い合わせへの導線確保もバッチリです。
株式会社J.A.M建築企画|導線がわかりやすい
株式会社J.A.M建築企画のホームページは、特に導線にこだわっています。
サイト右側には「無料相談」「お見積もり」「ショールーム予約」のタブが常に表示されているため、どのページにいても即座に問い合わせできます。
「無料」と記載することで、問い合わせのハードルを下げているのもポイントです。
参考:https://jam-reform.co.jp/company
カリフォルニア工務店|コンセプトが明確
カリフォルニア工務店は、名前やホームページから分かる通り、カルフォルニアテイストの住宅施工に特化しています。
わかりやすい商品に特化した「屋号」をつくることも視野に入れることも参考になります。
ホームページは余計な情報を省き、住宅のイメージが大部分を占めています。
施工事例やサイトデザインもコンセプトと一貫しているため、情報量が少なくても十分問い合わせに繋げられるでしょう。
株式会社 家ZOU|自社の強みが明確
株式会社 家ZOUは、無垢材やアイアンを使用した独特のテイストの住宅を施工しています。
ホームページは写真が豊富で、さらにアイアンをイメージさせる黒、無垢材を想起させるブラウンで構成されており、サイトカラーとコンセプトが噛み合っています。
無骨で男心をくすぐるデザインが魅力的です。
オフィスHanako株式会社|ターゲットを絞り込んでいる
オフィスHanako株式会社は、ターゲットが非常に明確です。
株式会社 家ZOUとは対照的に、色合いや文字のフォントがホップで親しみやすくなっており、女性やファミリー層に向けて運用されていることがすぐにわかります。
施工事例でも住宅の持つ「温かみ」を強調しており、サイトデザインと写真の魅せ方が一貫しています。
谷口工務店|漫画でわかりやすく訴求
谷口工務店は、コンテンツが非常に充実しているのがポイントです。
特に「谷口工務店物語」というオリジナル漫画が特徴的で、家づくりに関する情報を漫画でわかりやすく解説しています。
漫画形式にすることで、こだわりやストーリーが伝わりやすく、親しみを持ってもらいやすくなるでしょう。
参考:https://taniguchi-koumuten.jp/
三友工務店|お客様の声を公開
三友工務店では、工務店において重要な施工事例の見せ方が参考になります。
安心感を持ってもらうため、お客様の声を80件以上紹介しています。
また、施工事例ごとに設計したスタッフやこだわりポイントが解説されており、透明性のある会社だという印象を与えます。
特に、中小規模の工務店では、大手と違いない安心感を持ってもらうのは重要なテーマです。
株式会社ホームライフ|地域に密着している
株式会社ホームライフは、地域に密着したハウスメーカーです。
SUUMOの注文住宅ランキングでは関西一位を獲得しており、ホームページでは大阪や京都など関西で行われるイベントを中心に紹介されています。
導線もわかりやすく、関西在住の方なら気軽にイベントや見学会に申し込めるようになっています。
工務店集客でホームページがなぜ有効なのか5つのメリットで解説します
工務店集客にはさまざまな方法がありますが、ホームページには次のようなメリットがあります。
メリット1:あらゆる媒体と相性が良い
ホームページは、他の集客方法と相性が良いのが最大の利点です。
広告やオウンドメディア、SNSなどで興味を持ってくれたユーザーをホームページに誘導すれば、より自社の魅力を伝えられます。
さらに、そのまま問い合わせにもつながるため、ホームページは「オンライン集客の軸」だと言えるでしょう。
オンラインで集客したいなら、軸となるホームページはまず作っておいて損はありません。
メリット2:検索から流入を狙える
ホームページならGoogle検索からの流入も狙えます。
検索エンジンで「地域名 工務店」などと検索したユーザーに対し、自社のホームページが表示されれば問い合わせを検討してもらえます。
例えば、有限会社谷垣工務店では「東淀川区の工務店」というテーマに絞り、検索上位を獲得しています。
確かに検索上位を狙うのは難しいですが、地域や細かいニーズに絞れば、検索上位を取るのも不可能ではありません。
中小規模の工務店でも、戦略を立てればGoogle検索から長期的・継続的に見込み客を獲得できます。
メリット3:会社としての信用が上がる
ホームページがあれば、会社の信用もアップします。
近年ではインターネットが発達し、規模にかかわらず多くの会社が自社でホームページやオウンドメディアを運用しています。
逆に、ホームページを持たない会社は信頼できるのか疑問に思われ、選択肢から外されてしまう可能性があるのです。
お客様に安心して依頼してもらうには、ホームページの存在が欠かせません。
メリット4:分析・改善がしやすい
ホームページは分析・改善がしやすく、たとえ集客に失敗しても立て直しやすいです。
ホームページに訪れたユーザーの数やサイト内でのアクション、流入元などのデータは全てデータとして残ります。
データを元に改善すれば、アクセスのなかったサイトも流入を狙えるようになるでしょう。
例えば、アクセスがあるものの問い合わせにつながっていない場合、導線がわかりにくいか自社の魅力を伝えきれていないことがわかります。
このように、課題について仮説を立てて定期的に改善することが重要です。
メリット5:人件費を削減できる
集客には人件費や交通費、広告費用の人件費がかかりますが、ホームページならこれらのコストを削減可能です。
ホームページは一度作成すればずっとネットに残り、アクセスを集め続けてくれます。
Google検索で上位を取れれば、さらに長期的・継続的な集客も可能です。
確かに初期費用はかかりますが、トータルで見れば集客コストを大きく削減でき、利益率を高められます。
工務店集客を成功させる5つのポイント
ホームページは中小規模の工務店には非常に効果的な集客方法ですが、考えなしに作っても成果は出ません。
最後に取り組む前に、必ず以下のポイントを解説します。
ターゲットを明確にする
まずはターゲットを考えましょう。
ターゲットを設定せずに広告を打ち出してしまうと、誰に向けたのかわからないホームページになってしまいます。
万人に向けたホームページは結局誰にも刺さらず、失敗に終わってしまいます。
まずはペルソナ設定を行い、ターゲットの人物像などを絞り込んでください。
ペルソナ設定項目
● 性別
● 年齢
● 家族
● 住まい
● 仕事
● 年収
● 趣味
● 性格
● 悩み
● 目標
● 学歴
コンセプトを決める
次に、コンセプトを明確にしましょう。
ホームページを作成する工務店・ハウスメーカーは非常に多いため 、とりあえず競合他社が載せている情報を書いても、まず埋もれてしまいます。
まずは自社の強みやターゲットとなる読者像を設定し、ターゲットが見たくなるような内容・デザインにすることが大切です。
自社の強み、競合他社の強みの両方を加味して、差別化を図ってください。
問い合わせの導線を確保する
ホームページ内では導線もしっかり意識しましょう。
いくらアクセスを増やしても、導線が弱いと売上につながりません。
問い合わせや資料請求、イベント情報などはわかりやすい部分に配置し、誰が見てもすぐ問い合わせできるようにしてください。
サイトのヘッダー部分に問い合わせ情報を載せ、ページのスクロールに合わせて常に表示されるようにすると効果的です。
株式会社J.A.M建築企画のホームページを参考にするとわかりやすいでしょう。
参考:https://jam-reform.co.jp/company
施工事例を定期的に更新する
ホームページは定期的に更新しましょう。
長期間更新されていないサイトやホームページは、問い合わせを検討するお客様に不信感を与えてしまいます。
直近でもしっかり更新されていれば「現在もきちんと活動している」とわかり、問い合わせへのモチベーションを高められます。
常に最新の情報を載せ、施工事例なども積極的に更新してください。
お客様の声を公開する
ホームページではお客様の声を積極的に公開しましょう。
自社のデザインやコンセプトを伝えるだけでは、問い合わせしてもらうのに不十分です。
口コミや評判などがわかれば、より信用してもらいやすくなります。
お客様の声を多数掲載するためにも、普段からアンケートなどを実施し、お客様の声を聞き逃さないようにしましょう。
まとめ|工務店集客でホームページを作るなら参考事例をチェックしよう
今回は、工務店におけるホームページの事例と成功のポイントについて説明をしてきました。
競合他社と差別化がなされている、質の高いホームページがあれば集客の効率化・集客コストの大幅削減につながります。
競合他社と比較検討される際、ホームページがあれば信頼性も増しますので、定期的に見直しつつ良いホームページを作っていきましょう。