SREホールディングスの全体の売上と利益
直近3期および2022期2Qの売上高と営業利益は以下のとおりです。
売上高は前年同期比50%増の34億800万円、営業利益は前年同期比40%増の3億2,300万円となりました。
四半期ごとの業績においても売上高は45%増、営業利益は37%となりました。とくに営業利益は先行投資を当初計画より拡大させたなかでの増益となり、好調ぶりがうかがえます。
SREホールディングスのセグメントごとの売上
セグメントは大きく2つに区分されます。
2. 不動産テック事業
AI C&C事業は前年同期比101%の大幅増収となり、利益は先行投資をしながらの前年同期比13%増となっています。
不動産テック事業は4Qに予定しているスマートホームサービスの案件の大半が、2Qにて売買契約を完了しており2022期の売上利益変動はほとんどないと言え、2022期通期予想は達成すると考えられます。
SREホールディングスの短期的な戦略
不動産業界でのDXが活発な動きとなっており「AI C&C事業」のAIクラウドサービス契約数が大幅に伸びています。
不動産仲介事業者の課金契約数が2021年3月末で1,026件でしたが、2021年9月末時点で1,443件となり2022年3月末予定では1,700件を見込んでいます。また平均解約率は直近12か月で0.5%と、引きつづき低い水準を保っており、好調の要因といえるでしょう。
加えてAIコンサルティングサービスも、産業横断のDX需要により順調に新規案件を獲得しており、2022年3月期において40件の見込みであり2021期の21%増となります。
※参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2980/tdnet/2037694/00.pdf
SREホールディングスの長期的な戦略
成長戦略の柱として「多様な産業向けのAI SaaSプロバイダーへ進化」を掲げています。具体的な戦略として以下の3つの戦略を押しすすめます。
2. 外部パートナーとの幅広いデータアライアンスにより産業向け新モジュールを創出
3. マーケティングや営業分野へ積極投資し契約数の拡大と多様な産業へのクロスセルを強化
とくに新モジュールの創出目標として以下のテーマを新たに掲げています。
・物流部門では充填率可視化のための三次元空間認識
・金融部門ではトータル資産管理・設計と金融向けQA自動生成チャットボット
・エネルギー・製造を含めたすべての分野でCO2可視化
以上の戦略によりARRの割合を拡大し安定性と共に高い収益性を確保することを目指しています。もはや「不動産業」のカテゴリーでは捉えられない企業に変貌していく勢いです。
※参考文献
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2980/tdnet/2037694/00.pdf
SREホールディングスの最近のトピックス
2021年11月1日よりソニー銀行との業務提携により住宅ローンの媒介業務を開始すると発表しました。
ソニー銀行の住宅ローンはAIによる自動審査をおこなっており、購入エージェントがワンストップで住宅ローンと火災保険・地震保険の申込みまで対応できる体制を整えることができます。