スター・マイカ・ホールディングスの全体の売上と利益
直近3期と2021期3Qの売上高と営業利益は以下のとおりです。
売上高は300.8億円と通期予想に対する進捗率は80.3%、営業利益は進捗率86.6%の34.6億円となりました。
四半期ごとでは3Qの利益率の高さが注目です。販売利益率が17.5%、営業利益率は14.5%と高い水準となりました。この高い利益率は後述するように2021年11月期の業績上方修正につながります。
スター・マイカ・ホールディングスのセグメントごとの売上
セグメントは次のとおりです。
2. インベストメント事業
3. アドバイザリー事業
リノベーションマンション事業が主要事業ですが、アドバイザリー事業については長期的に注目したいセグメントです。またインベストメント事業にわずかですが動きがでています。
スター・マイカ・ホールディングスの短期的な戦略
前リポートで取り上げたツクルバ社との業務提携が奏功し、販売好調となっています。「SELEC」に対する年間の物件供給目標を50戸程度とし、売出しから契約までの期間は最短13日・平均76日となっており、流通プラットフォーム「cowcamo」内でストックされた顧客への紹介からも早期成約事例がでています。
「SELEC」はリノベ済の物件では満足できず、フルオーダーリノベでは費用がかかり過ぎ、といった顧客層にリノベを手軽にアレンジできることをコンセプトとした提案をしています。
マンションリノベーションの可能性を拡げる期待が持てそうな事業と言えそうです。
*参考文献
https://www.starmica-holdings.co.jp/wp-content/uploads/2021/09/210831setsumei.pdf
スター・マイカ・ホールディングスの長期的な戦略
スターマイカの戦略として特徴的なのは「SELEC」を活用した事業展開に見られるように、マンション購入層の隠れたニーズにフォーカスしている点です。簡単にいうと「女性目線」で物件を捉えているところでしょう。
同社の女性社員比率は45%に達しており、しあわせリノベ研究所が発信するコンテンツは、マーケティング手法として優れたレベルに達していると考えられます。
スター・マイカ・ホールディングスの最近のトピックス
プライム市場への選択申請実施
2022年4月4日にスタートする東証の市場区分にて、プライム市場への上場維持基準を満たした結果、スターマイカは9月1日プライム市場への選択申請をおこないました。
プライム市場上場維持基準は以下のとおりです。
・流通株式時価総額:100億円以上
・流通株式比率:35%以上
・売買代金:1日平均2,000万円以上
*参考文献
https://www.starmica-holdings.co.jp/wp-content/uploads/2021/09/210831setsumei.pdf
2021年11月期通期予想修正
積極的な販売戦略が奏功し販売利益率が上昇したため、営業利益の2021年11月期通期予想を修正しました。
・営業利益:29.82億円→40.07億円
売上高は下方修正ですが営業利益の上方修正となりました。
*参考文献
https://www.starmica-holdings.co.jp/wp-content/uploads/2021/08/20210826_shusei.pdf