スター・マイカ・ホールディングスの全体の売上と利益
直近3期と2022期1Qの売上高と営業利益は以下のとおりです。
売上高は123億1,000万円で前年同期比128.5%、営業利益は20億9,000万円と前年同期比188.3%、利益率は17%と高水準です。
1Qとしては売上・利益とも過去最高となりました。
要因はリノベーションマンションの好調であることは言うまでもありません。
スター・マイカ・ホールディングスのセグメントごとの売上
セグメントは次のとおりです。
2. インベストメント事業
3. アドバイザリー事業
セグメント別ではリノベーションマンションが、売上で前年通期に対する進捗率は33.6%、営業利益は同進捗率39.3%と好調です。
スター・マイカ・ホールディングスの短期的な戦略
リノベーションマンション好調の背景として次の3点があげられます。
2. 底堅い中古住宅需要
3. 住宅ローンの低金利が継続
しかし首都圏での成約件数は減少傾向がみられる一方、成約価格が2年間で2割増加するなど、特定の物件に人気が集中する傾向があります。
この価格上昇や集中傾向が今後も続くかは不透明ながら、2022期は積極的な物件購入・販売と財務基盤の強化を図る戦略です。
*参考文献
https://www.starmica-holdings.co.jp/wp-content/uploads/2022/03/20220331setumei.pdf
スター・マイカ・ホールディングスの長期的な戦略
スターマイカのビジネスモデルは賃貸中物件を買取り、入居者が退去した時点でリノベーションを行い転売するシステムです。
業績は買取り戸数に左右されるため、2022期は過去5年間の買取・販売戸数実績を更新する目標としています。
具体的数値目標として、2022期は買取り1,600戸、販売1,400戸を設定し、2023期はさらに買取・販売戸数の拡大を目指すことになります。
さらに「9つのインテリアスタイル」の提供により商品力の向上が期待でき、販売戸数の拡大に寄与すると見込まれます。
次のグラフは過去5年間の買取・販売戸数の実績と2022期の目標戸数を表したものですが、2020期はコロナ禍の影響への対策として現預金確保を重視し、買取戸数を抑制し販売重視とする戦略としましたが、2021期は買取りを推進する戦略に転じています。
*参考文献
https://www.starmica-holdings.co.jp/wp-content/uploads/2022/03/20220331setumei.pdf
スター・マイカ・ホールディングスの最近のトピックス
近畿圏は首都圏同様新築マンションの供給量が低下しており、中古マンション需要が高まっています。
スターマイカはかねてより経営戦略目標として、仲介子会社の関西エリア進出を予定していましたが、2021年12月1日、子会社「スター・マイカ・レジデンス株式会社」の大阪支店を開設し、仲介拠点を東京、神奈川、大阪・兵庫の3か所体制としました。
*参考文献
https://www.starmica-holdings.co.jp/infomation/smr-osaka/