日本橋周辺の284ｍ級超高層ビル建設プロジェクトがついに始動！

大手総合デベロッパーの三井不動産と野村不動産は12月6日、両社が共同で進める都市開発プロジェクト「日本橋1丁目中地区第1種市街地再開発事業」に着工したことを発表しました。284メートルに及ぶ超高層ビルを含む本計画の竣工は2026年3月末を予定しています。

三井不動産は日本橋川沿いで積極的な事業を展開しており、5つの大規模再開発事業が既に発表されています。本プロジェクトはその中でも最初の竣工を予定しているリーディングプロジェクトに位置付けられており、街の象徴である「日本橋」に隣接する地区に建つ新たなランドマークとして目玉となる開発事業です。

元記事はITmediaビジネスONLiNEより

江戸時代から政治・経済の中心地と全国を結びつける五街道の起点として賑わってきた日本橋地区は、現在も金融と商業の中心地として多くの人が賑わう東京の中心地です。

そのシンボルである日本橋は、現在日本橋川に沿うように作られた首都高速道路の高架の下に佇んでいますが、三井不動産の計画により首都高の地下トンネル化が予定されており、近いうちにさらにその存在感を発揮することとなるでしょう。本プロジェクトにはこの一連の新陳代謝をさらに価値づけることが期待されており、同地区は日本橋川との回遊性を増強しながら、空と水と緑に囲まれた自然を享受できる街として生まれ変わろうとしています。

メインタワーには高さ200メートル以上に位置する住居やホテルが設置されるほか、中層部にはオフィス、低層部には同じくオフィスや商業施設に加え、MICEなどのビジネス向け施設が多数設けられる予定です。居住施設やホテルのロビー、オフィスロビーなどからは丸の内方面や豊洲などの臨海地区方面を一望することが可能となり、あらたな眺望スポットとして賑わうことが想定されています。

同プロジェクトは3つの街区によって構成され、メインタワーが位置するC地区の他に、日本橋川に接するA,B両地区の開発が進みます。A地区には野村不動産が管理する「日本橋野村ビル」が位置し、日本橋の伝統と文化を受け継ぎながら地域全体の開発との調和を図るべく整備がなされます。

B地区では新たなビルの建設が予定されており、地上3階レベルでC地区とデッキによって接続されることで地区全体の連続性を担保します。多様なライフスタイルに対応する50戸近くの住戸を供給する予定で、日本橋川の水辺空間にふさわしい街並みを形成します。