【不動産営業マン向け】話術は誰でも磨ける

「あの人は話が面白いよな~」「とにかく会話が巧みだ!」

あなたの周りにこんな人はいませんか。

営業をやるからには巧みな話術は大きな武器になりますよね。

できることなら、この技術を手に入れて商談を有利に進めたいものです。

私も営業畑で長年やってきましたし、今はコンサルタントとして営業マンを指導したりセミナーに登壇します。

人よりある程度は話がうまいと自負していますが、テレビなどに登場する知識人や芸人には研究対象にすべき人物がたくさんいるのです。

【不動産営業マン向け】話術は誰でも磨ける

同音異義語で笑いを取る(島田紳助氏のケース)

芸能界を引退した紳助氏。

ドタバタ劇があってから9年も経ちましたが、彼の話術は他の芸能人より1枚も2枚も上でしたよね。

あるときテレビの番組でこんな会話がありました。

紳助氏「僕は高校時代の恩師から“お前のようなゴミは早く失せろ!”とひどい扱いを受けたもんやわ」
司会者「いやいや、紳助さんはそんなことないでしょ」
紳助氏「ほんまやって。でもな、この前久々に遊びに行ったらその恩師が“君は素晴らしい!わが校のホコリだ”って調子いいこと言うよるんやわ(笑)」

ホコリがキーワードですね。

【埃】と【誇り】をかけているのに加えて、前振りとして【ゴミ】という言葉を使っているのです。

本人はサラッとテレビカメラを見ながら言ってましたが、しっかりと詰めて準備していたはずです。

このように同音異義語を使用する。

簡単にできるものではありませんが、同じ理論を使えば相手が思わずうなる芸人並みの笑いを取れますよ。

ちなみに紳助氏の出演番組はYOUTUBEなどにたくさんアップされています。

消されないうちに見た方がいいですよ。

比喩を使って話をする

話の面白い人は間違いなくこのテクニックを多用しています。

芸能人の話題、社会的な大事件、日常の何気ない行動などをうまく話しに取り入れるのですが、ポイントはその比喩が有名な話だったり、誰もが日常的に経験していることが重要ポイントです。

芸能人・・・1

A「これだけ暑いと靴下をはいての革靴なんてやってられないよ」
B「石田純一かよ」

これはわかりやすい例ですが、石田純一氏という有名人の特異な行動など、一般的に知られていると思われる話を比喩にするわけです。

芸能人・・・2

A「あのおばちゃんの剣幕はものすごかったな」
B「上沼恵美子かと思ったよ」

これも同じ。

関西人に圧倒的な知名度を誇る女性有名人。

誰もが知る強烈なキャラクターを比喩として使っています。

「あのおばちゃん凄かったよな」だけで会話は完結しますよね。

何の問題もないわけですが、ここに【上沼恵美子】というマシンガントークの有名人を噛ませることで、会話が一段面白くなるのです。

似たようなものに例える

ある噺家が飛行機に乗って機内食の説明をしていました。

たしか台湾のエバー航空だったと記憶していますが、映像に映ったビジネスクラスの機内食には、見るからに美味な食材が並んでいたのです。

そして、その左隅には折に包んである茶色い蒸し米があり、彼はそれら一つ一つを解説していくわけですが、その蒸し米の説明に入ると「えーっと、次はこの左隅にある油に塗れた茶色い小包のようなものでもやっつけてやりましょうか」とくるわけです。

たしかに茶色い小包に見えるのです。

このように、何かを説明するときに「これ」ではなく「○○のようなこれ」と修飾的な言葉を付け加えるのです。

もちろん的を射た例えでなくてはなりませんが、この例えが面白いと「この人は話すことがいちいち面白いよな~」と好印象を持たれるかどうかはわかりませんが、印象に残る人にはなるはずです。

ベートーベン

A「この5年間で4回目の引っ越しだよ(笑)」
B「ベートーベンじゃないんだから」
A「ベートーベン?」
B「ベートーベンって生涯で80回近く引っ越しをしたんだよ」

先ほどと同じくベートーベンという世界的なビッグネーム。

でも、先ほどと違うのは、ベートーベンが引っ越し好きだったことを知っている人はほとんどいない点です。

相手が「?」となったところへ種明かしをして会話を完結させるやり方です。

相手がこの話を知らないことを前提にしています。

博学であることを匂わせながらの比喩

明治天皇の玄孫(やしゃご)として有名な竹田恒泰氏。

この人も話が実に軽妙でうまい。

とぼけたようなことを絶妙なタイミングでいう話術もあってか、彼のYOUTUBEチャンネル登録者数は34万人。

体を張った芸をやるわけでもなく、ただただトークだけでこれだけの人数を獲得するには、やはり卓越したトーク力があるからでしょう。

時が時なら皇族である竹田氏ですから、その主張や思想はガチガチの保守。

つい最近ですが、毎朝8時からネットで放映されているある保守系の人気インターネット番組でこんな会話がありました。

竹田氏「韓国という国はカマキリの交尾と同じなんですよ」
司会者「カマキリの交尾って何ですか(笑)」
竹田氏「カマキリは交尾をした後にメスがオスを頭から食べてしまうんですね。やばいやばいとわかっているのに北朝鮮に近づくと最後は頭から丸呑みされるわけです(笑)」

竹田氏はバリバリの保守ですからこの手の内容が多いのですが、これはカマキリの交尾に関する知識を、比喩的な表現として韓国と北朝鮮問題に絡めて話したわけです。

【知識+比喩】カマキリの交尾に関する知識を持っていたことに加えて、韓国と北朝鮮の外交問題を話しているときにそれを結びつけて話す。

一朝一夕にできることではありませんが、話の旨い人や面白い人は、このパターンを頻繁に使うのです。

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