結論を先に書きましょう。
新築専門の工務店が絶対にやるべきことは動画による発信活動です。
このコラムを工務店の経営者の方が見ていてくれるのであれば、是非とも私の意見に耳を傾けてほしいと思います。
今日のコラムは動画。
動画の重要性。
動画が実際にウケている話。
こうした内容に的を絞って書き進めていきましょう。
【工務店向け】動画マーケティング(Youtube)のすすめ
言葉より写真、写真より動画
説明するまでもないでしょう。
普段の生活を考えてください。
出汁巻き卵を作るとき、写真で解説したものを見るよりも動画で説明をしたビデオを見たほうがわかりやすいのです。
これに関しては説明するまでもありません。
もし、どこかで映像を止めたければ止めればいいだけの話ですので、どう考えても動画の勝ちです。
また、人間の本能としても、止まった写真を見るよりも、動いている映像のほうがわかりやすいですし、興味をもって見ることができるといえます。
簡単にお話ししましたが、これだけの理由を考えても動画で発信したほうが人に伝わりやすいのは明らかでしょう。
YOUTUBEで発信する工務店への評価はどうなのか?
成功しているK工務店
東海地方のK工務店を取り上げてみましょう。
この会社は典型的な小規模工務店。
年間施工棟数も10棟を超えることはありません。
この規模の工務店ですが、社長がYOUTUBEを使って自らを発信しだしたのが3年ほど前でした。
最初は再生数も雀の涙で話にならなかったのですが、2年近くたったころからジワジワト伸び始め、今では毎回1,000回~3,000回程度の間で推移しています。
「有名ユーチューバーとは再生数が比較にならないではないか?」
こういう声も聞こえますが、それは全く当たりません。
小さな一工務店社長が発信する動画が3,000再生ですよ。
これはすごいものがあると思います。
人によっては10万回、20万回という工務店社長のYOUTUBEもありますが、そこまで欲張る必要はないでしょう。
当面は3,000回で十分の目標数字です。
K工務店の話に戻しましょう。
数字を簡単に示すと年間5棟➡7棟に受注数が向上したのです。
もちろんこれを“誤差”ととらえる向きもあるかもしれません。
しかし、社長はご自身の感覚として、明らかにYOUTUBEへの反響が数字に反映さえているのは間違いないと話しているのです。
社長が直接動画で発信するとよく伝わる
K工務店ではありませんが、年間15棟前後の工務店と契約したお客さんの取材をしたことがあります。
奥様「YOUTUBEを何気なく見ていた時に偶然発見しました」
森 「どんな内容でしたか?」
奥様「健康住宅のことについてすごく熱心に話をしていたのが印象
的で思わず見入ってしまいました」
ご夫婦には幼少のお子さんがいたのですが、その女の子が喘息持ちだったのです。
ですから、ホルムアルデヒド問題をはじめ、様々なことを徹底的に調べていたとのこと。
ホルムアルデヒドなどについて最近は全く話に出てこない単語になりつつありますが、この社長はあえてそれに言及して念には念を入れた方が良いと力説していたそうです。
奥様「いいえ。その時は大手のハウスメーカーと折衝していました
ので、気になりつつもコンタクトは取りませんでした」
しかし、最終的にはU工務店と契約に至るわけです。
ここからの経緯は私がまとめましょう。
しばらく大手ハウスメーカーと商談をつづけたそうですが、U工務店の動画は毎回しっかりと見るように。
社長が毎週1本のペースで欠かさず動画を上げ続けたことも功を奏したのでしょうが、とにかく奥様も毎週U工務店社長の動画を見続けたそうです。
そして1か月ほど経った時に意を決してU工務店に連絡を入れて会うことに。
あとはその流れで自然に契約となったとのこと。
U工務店の勝因は何だったのか?
定期的に動画をアップし続けたこと
動画の質はもちろんですが、定期的に動画をアップしたことが最大の勝因だと私は分析しています。
ブログでも毎日上げ続けることが大事であるという話を聞いたことがあるでしょう。
それと全く同じ構図です。
ブログを8年間継続する工務店社長
愛知県豊橋市にある地場の工務店。
完全な家族経営工務店ですが、この社長はブログを8年間にわたって毎週上げ続けています。
一口に8年と言ってもすごい継続力だと思いませんか?
しかもこのブログでは、文章だけではなく自らがペンを取って書いた直筆の絵を必ず挿入するのです。
この社長のことは20年前から知っていますが、知識は半端ないし家づくりへの没頭具合も半端ありません。
こんな社長ですから、お客さん受けは最高によく、当たり前のように紹介が湧いてくるように出てくるのです。
「なんで紹介が多いのか自分ではわからないんだよね」
こう自嘲気味に社長は話しますが、傍から社長の動きを見ていればその理由は明白です。
住宅系YOUTUBERの出現
30万回を超えるような再生回数を稼ぐ猛者も
気づいている皆さんも多いでしょう。
工務店の経営者や住宅業者だけではなく、元ハウスメーカーの営業マンなども参入してユーザー向けの動画をどんどんと配信しています。
こうした動画が数十万回の再生数をたたき出していることを考えると、家を建てる人がこの手の動画を家づくりの参考に見ることが普通になってきているのがわかります。
小規模工務店こそ動画配信に早く乗り出すべき
動画配信をやっていない工務店の方へ
強く進言させていただきたいのですが、新規客が少なくて困っているならば、動画発信をスタートさせて下さい。
家を建てる人がYOUTUBEを見る時代になっているのです。
この動きが明らかなわけですから、あなたも動画発信をしないと取り残されかねません。
世の中にホームページが出現したころは「小さきものが大きなものに対抗できるツールが現れた」と話題になりました。
従業員5人の工務店が積水ハウスにある程度抵抗できたわけです。
こぞってみんながホームページを作成する時代になったわけですが、今ではそれも当たり前。
この横並びの状態から脱却するのが動画。
20年前はホームページを作って露出機会を競って増やした時代があったわけですが、それが動画に移行したのです。
みんな気づいているがやっている小規模工務店は少ない
「YOUTUBEね・・・けっこうやっている工務店も多いのはわかるけどさ」
工務店の経営者でこう話す人がいかに多いことか。
私はとてももどかしい思いをしているのですが、みんなが気づいているけどやっている人が少ない状態こそチャンスなのです。
最初は再生数も伸びないですがめげないこと
誰しもがそうですが、YOUTUBEを作成してアップしてもいきなり再生回数は伸びません。
だれもあなたの動画を知らないからです。
しかし、これをSNSや場合によってはチラシの手配りでもいいので広める努力をしましょう。
必ず成果が後からついてきます。
本記事執筆講師が動画にてわかりやすく解説
工務店営業社員の育て方 「24年にわたって現場で営業育成をしてきたノウハウの一部をご紹介」
積水ハウスと 零細工務店で営業を経験したのち独立した私は、以後24年間に渡って現場で営業指導を行ってきました。
コンサルティング現場ではさまざまなことを行ないますが、今回の50分のビデオではコンサル現場で実際に行っていることも交えながら、3点にポイントをまとめて解説しています。机上の空論ではなく、すべてが 現場で実践してきた内容ですので、是非とも最後までご視聴ください。
今年度はひとり親方の 大工さんから、上は年間2000棟以上こなしているパワービルダーの社員研修まで幅広く行っていますが、規模の大小に関係なく、ある事を徹底的に忠実に実行すれば 受注が伸びていくのです。