1月23日より法務省が無償提供をスタートさせた不動産の地図データに基づき、このデータを利用した新たなサービスが登場しました。
衛星データ解析を行うスタートアップ企業サグリ株式会社は、パソコン画面で表示された電子地図上において、知りたい土地区画の地番を確認できる「地番検索くん」の無償提供をスタートさせました。
現在は東京都渋谷区のデータを確認できますが、数か月以内に全国に対象が広がります。
これまで土地の地番を調べるには法務局で確認するか、住宅地図帳のブルーマップを備える必要がありました。しかし同サービスにより短時間で地番の確認ができ、不動産売買や住宅開発などの事業者にとっては、利便性がたいへんよくなります。
法務省が無償提供するのは地番ごとの寸法や面積ですが、法務局の登記データから地番を読みとることができるため、地図アプリに地番を落とし込むことが可能になったようです。利用者は知りたい区画のエリアを地図上で表示させると、地番が表示される仕組みです。
サグリのサービスは当面無償ですが、利用回数や利用データ量の多い企業に対しては、月額1万円程度の有償プランを導入する見込みです。
元記事は日本経済新聞