不動産会社が徹底的にやるべきブランディング戦略について

「ブランディング」という言葉をご存知でしょうか。

ブランディングは企業が行うマーケティング戦略の一つですが、不動産業界の場合、ほとんどの会社がブランディングを行っていません。

もしかしたら新しいお客様が来ないのはブランディングできていないせいかも・・・

今回は不動産会社が徹底的にやるべきブランディング戦略を要点を抑えてわかりやすくご紹介いたします。

Tips

ブランディングは「価格を高くする」という意味ではありません。

ブランディングとは

ブランディングとは会社としての「ブランド」を確立するために必要なマーケティング活動です。

ブランディングの目的は様々な手法を使って、一般消費者に企業を認知させることにあります。

わかりやすくいうと

  • 「i'm loving it」と聞いたらほとんどの人がマクドナルドを思い浮かべるでしょう。
  • 黄色と赤の色の組み合わせを見るとマクドナルドを思い出す方もいます。
  • さらにマクドナルドには「ドナルド・マクドナルド」という赤と黄色が基調の変なおじさんがいます。

これらすべてがブランディング活動で、消費者に認知されることを目的としています。

マクドナルドはブランディング戦略が非常に長けた企業の一つです!

一般的なブランディング手法

不動産,ブランディング

一般的なブランディング手法には以下のようなものがあります。

  • 会社ロゴ
  • キャッチフレーズ
  • キャラクター
  • イメージソング
  • 社長のキャラクター

など、様々な角度からブランディングすることができます。

ブランディングを行っている有名企業

ブランディング手法 会社
会社ロゴ アップル
黄緑(LINE)
キャッチフレーズ NO MUSIC NO LIFE(タワーレコード)
キャラクター カーネルサンダース(ケンタッキー)
イメージソング ドン・キホーテ
社長のキャラクター すしざんまい
  • iPhoneで有名なAppleといったらリンゴのロゴ
  • カーネル・サンダースといったらケンタッキー(顔も思い浮かぶでしょう)
  • 「ドン・ドン・ドン~♪」と聞いたら「ドンキ―~♪」と唄いたくなります。

すしざんまいの社長についてもすぐに顔が出てくると思います。
※社長のキャラクターによるブランディングはイレギュラーではありますが、こうしたブランディング方法もあるわけです。

有名な企業はほとんどといってよいほど、消費者に認知されるためブランディングを行っています。

ミカタくん
LINEはまだまだ歴史の浅いサービスだけですが、「色だけ」でLINEと認識できるほど浸透しています。

よくある不動産会社のブランディング

上記で紹介したブランディングのほかに、不動産会社でよくあるブランディング手法として

  • 本を執筆する
  • 地方でCMを打つ

といったものがあります。

本の執筆は社長のパーソナルブランディングも兼ねていることが多いですが、「社長が本を出している会社」として消費者に認知され、お客様からの反響を取りやすくします。

また地方になるとローカルテレビのCMで消費者の認知を高める方法もあります。CMでブランディング(認知)していると「あのCMでお馴染みの・・」といった切り口で入ることができるので、営業活動をはじめるうえでも非常にスムーズです。

不動産会社になぜ徹底したブランディング戦略が必要なのか?

全国に不動産会社がいくつあるかご存知でしょうか。

一般財団法人 不動産適正取引推進機構の調べによると宅地建物取引業者は全国に約120,000社あります。全国にこれだけある宅地建物取引業者の中でお客様が自分たちの会社を選んでくれる理由はなんでしょうか。

お客様はどういった基準で不動産業者を選ぶのでしょうか。

不動産の売買というのは多くの人にとって、人生に何度も経験するものではない大きなイベントです。大きなイベントだからこそ、一般的に知名度がある企業に依頼するわけです。

そこで必要なのがブランディング戦略です。(もちろんほかの要素もありますよ)

  • まったく見たことない不動産会社(ホームページも質素)
  • イメージキャラクターが浸透していて一度でも目にしたことがある不動産会社

の2社があれば、多くの人がB社を選ぶはずです。

ブランディングの有無がお客様の最初の選択肢に入るか入らないか決まるわけです。

売る人は高く売れればいい・買う人はいい物件が購入できればいい

不動産業界は差別化がしにくい業界です。

物件を売る人は業者はどこでも高く売れればいいと考えていますし、買う人も物件次第です。

そのため、まっさきに会社名が頭に浮かんでくれるくらいにブランディングをしなければ、ほとんどの中小不動産業者が勝つことができません。

ブランディング戦略を徹底し、最初に声をかけてくれる可能性をあげることはとにかく大事なのです。

特徴のない不動産会社をブランディングしてみる

ではどのように不動産会社がブランディングをするべきかですが、手っ取り早くできるのは「キャッチフレーズ」と「テーマカラー」です。

せっかくなので特徴のない不動産会社の看板に「キャッチコピー」と「テーマカラー」でブランディングしてみます。

ブランディング前

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よく駅前や道路に出ている不動産会社の看板です。

看板が出ていることは認識できますが、会社としての「イロ」がわかりにくく、一般消費者に認識されづらいです。

目を引くような色でもないですし、文言もありきたりです。

上記のような看板はブランディングできていない不動産会社にありがちです。「とりあえず看板を出せば人がくるだろう」と考えている方が多いです。

ブランディング後

 

はい。

 

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いかがでしょう。

一発で不動産売却専門であることが伝わります。

今回は仮で

  • キャッチフレーズを「不動産売却専門やらせてもらってます」
  • テーマカラーは「オレンジ」

にしました。

※キャッチフレーズは1分で適当に考えました。

もし不動産の売却を本当に考えている人がいたら、「ミカタ不動産」という名前こそ出てこないかもしれませんが、

売却検討者

あのオレンジ色の会社に問合せてみようー!

となります。

これがブランディングの効果であり、不動産会社が競合他社と差別化するために徹底的に行わなければいけない部分です。

キャッチフレーズと色だけでも簡単に不動産会社はブランディングできるのです。

今回は看板で紹介しましたが、

  • 店前の看板
  • コーポレートサイト
  • 名刺

などにもキャッチフレーズやテーマカラーを利用し、ブランディングすることができます。

不動産会社の変わったブランディング戦略

ここで実際にある不動産会社の変わったブランディング戦略をご紹介いたします。

東京都恵比寿にある誠不動産株式会社様は「完全紹介制」で不動産仲介業を行っています。

※誠不動産様はテレビを含む多数のメディアで紹介されているので、知っている方も多いと思います。

http://makotofudousan.com/

物件を紹介するスタッフは社長1人にも拘わらず、「クオリティの高い接客」と「徹底したアフターフォロー」完全紹介制だけで創業時から売り上げを伸ばしています。

会社の方針・スタンスがブランディング要素とになっている事例です。

「完全紹介制」とすることで、新規顧客を獲得しつつ、しっかりとブランディング(他社との差別化)もできています。

※完全紹介制は満足度の高い提案・接客・アフターフォローを行う必要があるので、簡単にマネできるものではないです。

まとめ

不動産会社のブランディング戦略いかがでしたでしょうか。

  • ブランディングと聞くとお金がかかる・・
  • 複雑といった

イメージを持っていた方もいると思いますが、ちょっとした工夫で多くの人に認識してもらうブランディングができます。

いまいちお客様に認知されない、なかなか新規のお客様が獲得できない・・

と悩んでいる不動産会社様はまずはブランディングからはじめてみるのはいかがでしょうか。

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