不動産三冠資格の最後の砦、マンション管理士とは?

みなさん不動産三冠資格(トリプルクラウン)という言葉は聞いたことがありますか?

「宅地建物取引士」「管理業務主任者」そして最難関の「マンション管理士」の三つを合わせてこう呼ばれています。
今回ご紹介するマンション管理士は先日ご紹介した管理業務主任者と非常に酷似しており、様々な場面においてセットで語られています。

それではマンション管理士の概要から、不動産三冠資格合格までを確認していきましょう。

※過去記事はこちらから

マンション管理士について

マンション管理士とはマンションの管理組合等に運営、管理などの指導・サポート・相談などコンサルティングを行う国家資格のことを言います。

また、略して「マン管」とも呼ばれています。

マンションの運営、管理に関する資格というと似た資格で「管理業務主任者」がありますが、こちらは通常マンション管理組合から直接管理業務の委託を受ける管理会社の社員です。

一方、マンション管理士は本当に管理会社が適切に管理を行っているのか、豊富な知識を元に「住民側の味方」として管理会社の監督や住民への助言などを行います。

ただし、コンサルティング業務自体は資格を持っていなくても出来る上に、管理業務主任者とは違い特に人的要件や独占業務などはありません。

ですが「名称独占資格」となりますので「マンション管理士」以外の方が「マンション管理士」を名乗ると30万円以下の罰金の規定があります。

勉強内容も管理業務主任者試験よりも、より深く広い知識が必要な試験となっており「マンション運営、管理の上級エキスパート」と呼べる資格と言えます。

マンション管理士試験の概要

マンション管理士試験は毎年11月の最終日曜日に開催されています。

管理業務主任者試験や宅建試験と同様に四肢択一マークシート試験、全50問、試験時間2時間、受験資格も定められていませんので誰でも受験することができます。

試験内容

実際に試験で出題される主な内容は以下の通りです。

〇法令に関する科目
・民法
・借地借家法
・宅建業法
・不動産登記法
・建替え円滑化法
・被災区分所有法
・区分所有法
・マンション標準管理規約
・マンション管理適正化法

〇管理会計、実務に関する科目
・簿記、財務諸表、税務
・民事訴訟法
・マンション標準管理委託契約書

〇建物、設備に関する科目
・建物の構造、部位
・建物や設備の概要
・建物の材料
・建物、附属設備の維持管理や関する法令(建築基準法や水道法など)
・建物の修繕工事や手続き
・都市計画法

といった科目で成り立っています。

必要な勉強時間、合格点、合格率

一般的にはマンション管理士は600時間前後での勉強時間で取得可能と言われています。

合格点は34点~38点の間がボーダーになることがほとんどですが、合格率は8%前後に毎年調整され狭き門となっています。

宅建や管理業務主任者と勉強範囲は重複している部分が多いのですが、より深く内容を掘り下げた難しい問題が多く、なかなか一筋縄ではいかない試験となっています。

不動産三冠資格(トリプルクラウン)合格を目指す方への勉強計画

ここまでマンション管理士についてお話してきましたが、実際に三冠資格と呼ばれる三つの資格の合格するためには、単純に合計すると1200時間前後の膨大な勉強量が必要となります。

しかし、各資格試験の特徴を把握した上で「短期間で集中し、効率を考えて」勉強をおこなうことにより働きながらでも「二~三年」で不動産トリプルクラウンを目指すことができます。

初年度の勉強計画

一日二時間程度の勉強時間を確保できる方は初年度に宅建と管理業務主任者試験のダブル合格を目指します。

宅建試験終了後、管理業務主任者試験は試験まで1ヶ月半程の時間があります。

宅建試験が合格できる水準まで勉強が出来ていれば100~150時間程の勉強時間でなんとか合格圏内までいけるでしょう。

もし思ったよりも仕事との兼ね合いで勉強時間の確保が難しい場合は、まず専念すべきは不動産業界での資格重要度も考慮し「宅建」を狙いましょう。

どの資格も試験科目に重複が見られますが、マンション管理士と宅建は3割前後の重複率に対して、なんと『マンション管理士と管理業務主任者は試験科目が8~9割重複』しています。

さらに、管理業務主任者の試験に合格するとマンション管理士試験において「5問免除」が受けることが出来るという大きな特典があります。(逆にマン管試験合格で、管業試験で5問免除が受けることができますが試験難易度的にほぼ活用されていません。)

合格率アップ&勉強時間も削減できますので、基本的には「管理業務主任者」⇒「マンション管理士」の順番で遅くとも翌年には試験を受けるようにしましょう。

二年目&三年目の勉強計画

それでは初年度の結果を踏まえて二年目以降を考えてみます。

ダブル合格された方はもちろん翌年マンション管理士試験を受験しましょう。

ダブル不合格だった方はもう一度宅建&管理業務主任者試験のダブル受験に挑みます。

それでは片方のみの試験に合格した場合です。

宅建のみ合格された方は、二年目は管理業務主任者&マンション管理士試験のダブル受験に挑戦しましょう。

勉強時間があまり取れない方は「管理業務主任者」を中心に勉強を進めていきます。

逆に勉強時間が取れる方は「マンション管理士」を中心に勉強を進めていきましょう。

試験科目がほとんど被っている為、より深い知識が要求されるマンション管理士の勉強を行っておけば、管理業務主任者試験の問題は簡単に解答できますので受験1ヶ月前あたりから試験対策を行うだけで十分対応できます。

次に少し難しいのが初年度で管理業務主任者試験のみ合格した場合です。

合格が難しい試験が二つ残ってしまいましたので、勉強時間があまり取れない方は基本的にはどちらか一本に二年目は絞るのがおすすめです。

資格重要度を鑑みると先述の説明とはやや異なりますが宅建を二年目、三年目にマンション管理士試験に挑むのがベターでしょうか。

勉強時間を取れる方はハードにはなりますが、一年目に基本となる知識が身についていますので、是非宅建&マンション管理士のダブル受験を頑張ってみてください。

ここまで計画通り勉強を進めてきた方であれば三年目は残り1つか2つの試験になると思いますので、地道に繰り返し勉強を行ってきたことを糧に自信を持って試験を受ければきっと三年目でのトリプルクラウンを達成できるはずです!

まとめ

マンション管理士は不動産三冠資格の中でも試験の難易度が一番高く、マンションの運営、管理に深い知識を有する最も信頼できるプロと言えます。

また、マンション管理士試験の勉強を行えば管理業務主任者試験の勉強をほぼ網羅できるといった特徴もありますので、よりよい条件での転職や不動産のプロフェッショナルを目指したい方はマンション管理士試験並びにトリプルクラウンへ是非挑戦してみてください!

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