ゴミ置場でのありがちなトラブルと管理会社の対応方法は?

夏場になると決まってクレームの電話が入ってくる物件がありました。ゴミ置場に捨ててあるゴミのにおいが臭くて生活ができないとの電話です。他にも、ゴミ置場にゴミが回収されずに残っている。よその人がゴミ置場にゴミを捨てているなどの電話もありがちです。

このようにゴミ置き場にまつわるトラブルは管理会社にとって決して少なくありません。

では、ゴミ置場のトラブルにはどのようなケースがあるのでしょうか。

本記事では、ゴミ置場にまつわるトラブルを紹介していきます。

ゴミ置場でのありがちなトラブルと管理会社の対応方法は?

ゴミ置場でのトラブルにはどのようなものがあるのでしょうか、そしてトラブルが発生した時に管理会社はどのような対処をすればいいのでしょうか。トラブルと対処事例をそれぞれ解説していきましょう。

トラブル① ゴミ捨ての時間を守らない

ゴミ置場に関するトラブルにおいて、一番多いと思われるのがゴミ捨ての時間を守らないというトラブルでしょう。ゴミの回収は自治体によって異なり、朝に回収する地域もあれば夜に回収する地域もあり全く地域によって異なります。

例えば、夜に回収する自治体の場合だと、管理会社は夜にゴミを捨ててほしいと入居者に通知するのですが、夜帰れないなどの理由により朝に捨ててしまう入居者がいるのです。

ゴミ置場が、ただスペースを設けているだけで囲いもない場合、朝に捨てられたゴミ袋を猫が破ったり、カラスがつついて破ったりでゴミが散乱したり、においが周囲に漂うといったトラブルが発生します。ほったらかしにしておくとゴミのにおいが不快です。また、衛生上も決していいとはいえません。

このような場合、どういった対処を行えば良いのでしょうか。

対応方法)きれいに掃除して入居者に注意しよう

管理会社の仕事としてまずは、散乱したごみの掃除です。はやくにおいや不快感を解消してあげましょう。きちんとゴミ捨ての日時を守らない人の対応については、いきなりゴミの中を見て入居者を特定する方法もありますが、いきなり特定するのはおすすめできません。

まずは入居者全員にお知らせとして、ゴミ捨ての日時をきちんと守るように、お知らせのチラシを配布しましょう。それでも直らなかった場合には、ゴミから入居者を特定してもやむを得ないでしょう。

トラブル② ゴミ置場自体が汚い

ゴミ置場の清掃がないマンションにありがちな事例です。ゴミ置場は、当然ながら不衛生です。生ごみなどもあるので、きちんと掃除が入っていなければ、徐々に汚くなります。

ゴミ自体がなくても、ゴミ回収の時に残ったゴミがそのままになっていると、見た目もよくありません。とくに衛生面を重視している昨今、ゴミ置場の汚さは入居者の生活環境においていい影響を与えません。そうすると必然的に退去者が増えて入居者が決まらない原因のひとつになってしまいます。

対応方法)ゴミ置場の清掃は必須、所有者や管理会社で掃除を行う

ときどき、ゴミ置場の清掃を入居者が持ち回りで行っているケースがありますがおすすめできません。なぜなら、衛生観念が低い入居者もいるので、ゴミ掃除当番をサボったり適当な掃除できれいになってなかったりすると、入居者間のトラブルに発生する可能性もあります。

ゴミ置場の清掃は、共益費の保守業務として管理会社か所有者が、しっかりと清掃業者に手配してプロの手で清掃することをおすすめします。入居者の生活環境を維持していくためや、部屋が空室の時に内覧があった場合きれいな状態で内覧できる状態にしておかなければいけません。

ゴミ置場の清掃は必ず行い、清掃業者に定期的に行ってもらいましょう。

トラブル③ ゴミ置場のごみのにおいが部屋に届く

ゴミ置場と部屋の距離が近い場合に起こりがちです。ゴミのにおいが部屋の中まで届き不快だといわれます。風の影響もありやむを得ない部分もあるのですが、退去の理由にもなりかねません。

かといって、ゴミ置場を移動させることも出来ず非常に難しいトラブルのひとつです。

対応方法)ゴミを覆ってにおいを出さない

ゴミ置場をブロックで作り直す、また密閉できるゴミ収集ボックスを購入することで、においの飛散を抑えることができます。しかし、ブロックで作り直すとなるとオーナーにとっては大きな出費になる場合もあるのです。

結局、極力費用を抑える方法としてゴミ置場にシートをかぶせる方法があります。私も何度か、ゴミ置場にシートをかぶせてにおいの飛散を抑えました。

【実体験】印象に残ったゴミ置場のクレーム

ちょっとレアで面白かったクレームです。そのマンションのゴミ置場はエントランスの横にありました。

しかし、自治体の関係で不燃物しか回収できず、可燃物置場は、あと5mほど歩いたところの共同ゴミ置場に捨てるという決まりごとになっていました。

所有者や管理会社の責任ではなかったのですが、ある日、入居者から不燃物置場に可燃物を置くようにしてほしいとの電話があったのですがやんわりとできない旨をお話ししたのです。

すると、「管理会社のせいで、余計に5mも歩かないといけない、手間がかかる分家賃を下げてほしい」との高圧的な物言いで迫られました。

仕方ないので、再度確認も含めゴミの取扱所へ問い合わせで訪問すると、担当者がクレームを言ってきた人のご主人で、事情を話すと平謝りされことなきを得たという経験があります。

ずいぶん昔のことですがとても印象に残っている出来事です。

まとめ

ゴミ置場はエントランスに近いこともありいわば、マンションの顔部分にあたるといっても言い過ぎではありません。

ゴミ置場が汚かったり、ゴミが溜まっていたりするとマンション全体が汚く見えて、景観が損なわれます。常にゴミ置場はきれいな状態にしておくことは、入居者の満足感にも繋がるのです。

そのためには、入居者の持ち回りで掃除するのではなく、きちんと費用を出して、清掃業者を頼んだ方がいいでしょう。

もし、ゴミ置場だけで清掃業者に頼むのはもったいないと感じているならば、定期的に管理物件の清掃に入っている業者にゴミ置場の掃除もお願いするのがベターです。

さまざまなトラブルがあるゴミ置場ですが、きれいな状態に保つのは管理会社の腕の見せ所ともいえるのです。

<無料配布>賃貸管理業務が3倍楽になる秘訣

業務量増加にお悩みの不動産会社様へ!賃貸業務の効率化にお役立てください。

賃貸管理にはさまざまな業務が存在するため、事業規模の拡大や管理戸数の増加に伴って業務量膨大へ繋がっているといったことはないでしょうか。

「事務作業に時間を奪われ、残業や人手不足に繋がっている」「物件数は増えたけれど、収益が上がらない」

そんな問題を抱えていらっしゃる不動産会社様へ、ご覧いただきたい内容をまとめました。

賃貸管理業務の効率化にぜひお役立てください!

無料DL 賃貸管理業務が3倍楽になる秘訣

Twitterでフォローしよう

売買
賃貸
工務店
集客・マーケ
業界NEWS