不動産集客の肝となるリスティング広告。
今回は不動産業界で効果的なリスティング広告についてお伝えしたいと思います。
この記事では
・リスティング広告とは
・【比較】GoogleとYahoo! JAPANのリスティング広告の違い
・不動産業界で使える!キーワード選定のコツ
についてまとめていきたいと思います。
リスティング広告とは
リスティング広告とは、Yahoo!JAPANやGoogleの検索結果の上位や右側に表示される広告のことです。
エンドユーザーが、検索窓に入力したキーワードと関連した広告が表示されます。
表示されるだけでは広告費がかかりません。
参照:Databeat「不動産業界リスティング広告攻略ガイド!効果を出すポイントやおすすめ代理店を紹介」
https://www.data-be.at/magazine/real-estate-listing-ads-guide/
料金体系
リスティング広告の掲載料金体系は、クリック課金制となります。
表示された広告がユーザーによってクリックされると、1クリックあたりの単価が課金される形です。
ユーザーが表示された広告に興味を持たない場合、クリックされることがないのでターゲットから外れたユーザーに対し課金が発生しないメリットがあります。
掲載費用相場
リスティング広告の掲載費用相場は、1クリックあたり数十円から高くても数百円程度です。
クリック単価は広告を出稿するキーワードや、競合他社の出稿状況によって変化します。
なお、月間の掲載費用相場は20万円~50万円ほどになります。
ただし、リスティング広告の費用はあらかじめ上限を設定できるため、これ以下での運用も可能ですし、広告費予算があれば数百万円単位での利用も可能となっています。
リスティング広告の特徴
リスティング広告の特徴を5つに分けてご紹介したいと思います。
①人類初のプル型広告
リスティング広告は、人類初のプル型広告と呼ばれています。
チラシやTVCMの場合、興味の有る無しに関わらず配信されます。
しかしリスティング広告は、Yahoo! JAPANやGoogleの検索窓に、知りたい情報に関するキーワードを入力しない限り広告がでません。
したがって探している人にだけ広告が出るという意味でプル型なのです。
リスティング広告のメリットは、プル型のため、興味関心が高い人にリーチできること。
一方でデメリットとしては、配信できる人に限りがあります。
そもそもネットで検索しない人にはリーチできません。
②広告費が変動化できる
チラシやTVCMの場合、効果がなくても閲覧してくれる人がいなくても、制作費・印刷代などのコストがかかります。
よって一般的には固定費として予算を組むことが多いです。
一方で、リスティング広告は、クリックされたらはじめて広告費がかかる仕組みなので、費用対効果を見ながら、少ない予算で始めることができます。
リスティング広告費を、変動費と見ることで、広告費自体を閑散期は弱めたり、繁忙期は強めたりすることが、他の広告媒体よりも行いやすくなります。
③配信エリアを絞ることができる
配信エリアをしぼることもできます。
例えば「不動産」というビックキーワードで検索した場合、自分の商圏と関係のないエリアにまで配信されてしまったら、いくら広告予算があっても足りません。
しかしリスティング広告は、配信エリアを設定することで自社の商圏にだけ広告を出稿することができます。
④広告文をキーワードごとに設定できる
配信エリアを比較的広範囲にしたとしても、キーワードごとに広告文を変更できるので、興味関心が高い人にだけサイトを見ていただくという設定もできます。
エンドユーザーが検索してきたキーワードと関連性の高い広告文にすることで、クリック率が上がり、より見込み度の高いお客さまにサイトを見ていただく確率を高めることができます。
⑤データ分析で改善できる
どのようなキーワードで検索されて、何回広告が表示されたか、そのうち何回クリックされたか、反響があったキーワードはどんな言葉だったのかということが分析できます。
費用対効果が高いキーワードについては、積極的に広告配信し、費用対効果が低いキーワードについては、配信を弱めるなどの調整をすることができます。
【比較】GoogleとYahoo! JAPANのリスティング広告の違い
大手検索エンジンであるGoogleとYahoo! JAPANですが、リスティング広告に違いがあるのでしょうか。
両サイトの違いについて比較したいと思います。
①ターゲティング
参照:Webma「【比較表あり】GoogleとYahoo!のリスティング広告の違い」
https://webma.xscore.co.jp/study/comparison-of-listing-ads/
表の通り、Google広告はターゲティングできる内容が豊富です。
そのため、ターゲットを細かく設定したい場合はGoogle広告がおすすめです。
逆にシンプルに設定したい場合は、Yahoo!広告を利用しても良いでしょう。
②ユーザー層
参照:Webma「【比較表あり】GoogleとYahoo!のリスティング広告の違い」
https://webma.xscore.co.jp/study/comparison-of-listing-ads/
GoogleとYahoo! JAPANの検索エンジンを利用するユーザー層には違いがあります。
Googleは若年層、Yahoo! JAPANは40代〜50代以上の高年齢層から支持されています。
また職業によっても、 検索エンジンを利用するユーザー層が異なっていることがわかります。
③掲載先
参照:Webma「【比較表あり】GoogleとYahoo!のリスティング広告の違い」
https://webma.xscore.co.jp/study/comparison-of-listing-ads/
Google広告は、Googleの検索結果画面やGoogleの提携サイト(検索パートナー)に配信されます。
Yahoo!広告では、Yahoo !JAPANの検索結果画面やYahoo! JAPANの提携サイトに広告が配信されます。
リスティング広告といえば、検索結果画面に表示されるイメージがありますが、媒体ごとの提携サイトにも広告を表示できます。
そのため広告媒体を決める際は検索結果画面だけではなく、 ターゲットユーザーがどのWebサイトを利用しているかも視野に入れるとよいでしょう。
④広告表示オプション
参照:Webma「【比較表あり】GoogleとYahoo!のリスティング広告の違い」
https://webma.xscore.co.jp/study/comparison-of-listing-ads/
Google広告とYahoo!広告では、設定できる広告表示オプションの数が異なります。
広告表示オプションとは、リスティング広告の広告文下に追加情報を記載できるオプション機能です。
利用することによって、広告文に記載できなかった商品・サービスの概要を記載できます。
Yahoo!広告は4種類、Google広告では12種類の広告表示オプションを利用できます。(※Google広告の画像表示オプションのみ一部アカウント利用不可)
広告表示オプションは、広告を利用する業界や商材によって利用しやすいオプション機能が異なります。
そのため、オプション機能の種類が多いGoogle広告は、広告運用者にとって使いやすい媒体といえるでしょう。
⑤配信地域
参照:Webma「【比較表あり】GoogleとYahoo!のリスティング広告の違い」
https://webma.xscore.co.jp/study/comparison-of-listing-ads/
Yahoo! JAPANは日本国内で利用できるサービスのため、広告の配信地域は日本国内のみであるのに対し、Googleは国内外問わずサービスを利用できます。
そのため、海外にも広告を出稿したい場合は、 Google広告を利用すると良いでしょう。
また、歯科医院や美容院などの商圏が一定範囲のサービスは、特定の地点から一定範囲の距離にターゲティングすることが多いです。
そのため、より細かい地域を指定したい場合にもGoogle広告は有効です。
Yahoo! JAPANはGoogleよりも細かくは設定できませんが、ざっくりとした地域でターゲティングをおこないたい場合は利用しても良いでしょう。
不動産業界で使える!キーワード選定のコツ
「とりあえずリスティング広告を始める」というだけでは、その効果を最大限発揮することができません。
最後に、広告を効果的に打ち出すためのコツを一部紹介します。
①エリアやユーザーの絞り込みを利用する
リスティング広告は、「不動産」などのビッグキーワードほどクリック単価が高騰します。
また、ビッグキーワードはターゲットとしないユーザーのアクセスも集めてしまう可能性があるため、効率的とは言えません。
実際に運用する場合には、エリア名やターゲットユーザーのペルソナに沿って絞り込み(KW例:「豊洲 タワーマンション 賃貸」)を行うことで、クリック単価を下げて、効率よく集客を行うことができます。
②用途でキーワード対策をする
リスティング広告を構成するキーワードは、指名キーワードと一般キーワードの2種類に分類されます。
指名キーワード
指名キーワードとは、会社名やサービス名、マンション名などの固有名詞を含んだキーワードのことです。
「A社 評判」、「〇〇エステート 資料請求」などが例に挙げられます。
指名キーワードは、特定の会社やマンションなどに高い関心を持っているユーザーを想定したものです。
特定のキーワードに絞ることで、コンバージョン率を上げ、広告費を抑えられるメリットがあります。
一般キーワード
一般キーワードとは、特定のサービスやブランドについての関心が低く、さまざまな選択肢の中から比較検討しているユーザーを想定したものです。
「B県 アパート」「ワンルームマンション おすすめ」などがその例で、関心度があまり高くないユーザーへの認知拡大など自社のアピールとして効果が期待できます。
リスティング広告を活用する際は、用途やターゲット別にキーワードを選定して出稿することが大切です。
まとめ
リスティング広告は、広くチラシを配布するよりも、「情報を求めている人に対して効果的に広告を打てる」という点で大きな利点があります。
一般ユーザーが不動産の情報を得たいときにまず使うツールといえばインターネット検索がほとんどですので、リスティング広告は不動産業界とかなり相性がよい広告といえます。
しかしそのロジックは素人が初めから全て理解しようとすると、時間もかかり難しい部分があるので、外注するということもよい手だと思います。
自社の集客アップのために、リスティング広告の導入を検討してみてはいかがでしょうか。