不動産会社の社長です。部下のやる気が感じられなくて困っています。マネジメント方法を教えて下さい。|不動産仲介営業お悩み相談室

不動産業界でご活躍のあなた、こんにちは。
株式会社レコの梶本幸治です。

今回は「不動産会社の社長です。部下のやる気が感じられなくて困っています。マネジメント方法を教えて下さい。」というお悩みを取り上げます。

このお悩みを寄せて下さった社長さんの年齢が分かりませんので、どの年代の社長さんにも共通してお伝え出来る事を考えてみました。

不動産会社の社長さんとお話していると、次のような事をおっしゃる方がいらっしゃいます。

「梶本さん、ウチの営業社員からやる気が感じられなくて困っているのです。我々、不動産業界ってやる気さえあればドンドンのし上がって行けるのに何故、もっと一生懸命にならないのでしょうか?私みたいに大したことの無い人間でも社長になれる夢のある業界なのに。」

この社長さんの言葉を聞いてあなたはどう感じましたか?

あなたが、不動産会社の経営者や幹部、トップ営業であれば「そうだそうだ、同感だ!」と思われたかも知れません。

しかし、あなたがどこにでもいらっしゃる普通の不動産営業担当者なら、少し違う感想を抱かれるかも知れません。

このようにおっしゃる不動産会社社長は、「不動産業を志す人間は全て、更なる高みを目指して頑張り、のし上がっていく事を目標としている」とお考えのようですが、本当にそうでしょうか?

そもそも不動産業を「志した」人ばかりではなく、なんとなく流れで不動産業界に来られた方や、他に業界では雇ってくれずしぶしぶ不動産業界に来られた方、たまたま宅建士の試験に通ったのでそのまま不動産業界で仕事を始められた方も少なくないと思います。

そのような方に「上を目指せ!」、「のし上がれ!」、「君もいつかは独立したいだろ」と言い続けても、やる気を引き出せないのは当然ですよね。

そして「私みたいに大したことの無い人間でも社長になれる」って一見謙虚な姿勢も問題だと考えています。

社長ご本人はご自身の事を本当に「大したことの無い人間」だと思っておられるかも知れませんが、会社の社長を務める程の方は会社規模の大小を問わず、やはり凄い方なんだと思います。

そんな凄い方に私でも出来たんだから、あなたも私のように頑張りましょうと言われても、社員の方はなかなかやる気になれないですよね。

確かにひと昔ふた昔前までの不動産業界と言えば、いつかは独立して自分の会社を興そうという青雲の志を抱いている方は多くいらっしゃいました。

私が就職活動をしていた平成7年当時も不動産会社ばかりを受けている学生同士で話をすれば「サラリーマンとして修業して、30歳くらいには独立したい」という話題で盛り上がったものです。

しかし、今はそんな時代では無いのかも知れません。

会社員として普通に頑張ろうと思っている方が、普通に仕事をして、普通のお給料を得る、そんな普通の職場ではゴリゴリの営業スタイルや、ガツガツしたやる気はもう似合わないかも知れませんね。

社長さんと従業員さんで仕事の対するスタンスが異なる事は当然です。

社長さんから見ればやる気がなさそうに映る従業員さんであっても、その方なりにやる気を出して一生懸命働いておられるのかも知れません。

ここまでお話して「マネジメント方法を教えて下さい。」というご質問に対する答えになっていない事に気付き、ちょっと焦ってきましたが(笑)、社長さんのモノサシと従業員さんのモノサシは異なります。

マネジメント云々を考える前に先ず、あなたの部下の皆さんは本当にやる気が無いのか、それともやる気はあるけれど、「やる気のかたまり」のような社長さんからみれば満足出来ないだけなのか、そのあたりをじっくりと考えてみられては如何でしょうか。

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