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不動産業界には裁判所が公表する競売物件を落札して、再販するビジネスモデルがあります。
裁判の競売物件を競り落とし、再販するわけですから、専門知識が必要で、難しい印象ですね。
実際の業務はどういったものなのでしょうか。
今回は不動産競売の
- 仕事内容
- 働くメリット・デメリット
- 年収
などなど、詳しくご紹介していきます!
不動産競売の仕事内容
不動産競売は広義では買取業者に区分されますが、不動産競売と不動産買取業者の一番の違いは仕入れ先にあります。
不動産買取業者の場合、仕入れ先が仲介業者となりますが、競売の場合は仕入れ先が裁判所となります。
仕入れ先 | |
不動産買取業者 | 仲介会社 |
不動産競売 | 裁判所 |
不動産競売の場合は裁判所からの情報で「買う」「買わない」を判断することになります。
そもそも裁判所で競売に物件は、住宅ローンやその他の借金の未納状態が続いている方(払えない方)の担保物件(家)を差押えたものです。ちなみに競売で入札されて価格は債権者支払われるようになります。
競売物件の情報は主に裁判所の「裁判所・執行官室」にて情報を見ることができます。
豆知識最近はインターネットで競売物件が見れるようになってきたので、わざわざ裁判所に張り付かずとも仕入れ情報が入るようになっています。
おおまかではありますが、ここまでが大きな不動産買取業者との違いです。
あとは再販に向けて一般的な売買会社と同じような活動を行っていきます。
再販活動
- 競売にて入札
- 競売物件を仕入れ
- (必要に応じてリフォーム)
- 買い手の集客(ポータルサイトなどへの掲載)
- 買い手からの反響
- 商談
- 契約
要するに競売物件を安く買って、リフォームなどで付加価値を付け再販し、その差額分が不動産競売業者の粗利となるわけです。
参考再販はほかの業者に任せることもありますし、自社で行う場合もあります。いずれにしても不動産競売に求められるのは「仕入れ力」です。
不動産競売で働くメリットは?
不動産競売の主な仕事は「仕入れ」にあります。
他の不動産業種と比較すると集客という営業・マーケティングの要素が必要ないので、自分の目利き力があれば生き残ることができます。
目利き力とは「競売物件」の土地・立地・状態から「想定価格」を計算することです。
競売は一番高い金額で入札した業者が競り落とす仕組みになっていますので、予算を抑えつつ、さらに競り落とせるであろう金額を調整する必要があります。
そのため身に付くスキルも多く
- 専門性の高い調査スキル
- 立ち退き・強制執行などの不動産以外の知識
- 目利き力
- など
様々なスキルが身に付きます。
競売業者は不動産の他業種の中では一番高い専門性を必要とします。より深く不動産を知りたいという方には向いています。
デメリット
では不動産競売のデメリットはというと、基本的に案件発生が基本裁判所任せなので、自分でコントロールできない点にあります。
また、最近は一般の人も競売物件を取得できるようになったので、安価で買いづらくなってきています。
不動産競売に代わり、任意売却案件にも手を出すようになってきている業者も増えてきていますが、案件取得が弁護士等からの紹介と、ネットワーク頼みとなり、どちらにせよ不安定です。
不動産競売は未経験者が気軽にできるものではなく、参入障壁が高いのも大きなデメリットでしょう。
不動産競売の年収(収入)
不動産競売の平均年収は不明です。
不動産競売は専門でやっているところが少なく、やっていたとしても個人レベルが多いです。そのため不動産競売で得られた収益はまるまる自分のものになります。
昔は再販で利益率40%もありえましたが、一般個人の参加により最近は市場流通価格程度になることも珍しくありません。
不動産競売は以前より稼げなくなってきており、あまりおすすめはできません。
不動産競売の主要企業
- なし
不動産競売業者で大手は存在しません。
ニッチ産業で狙い目のようにも見えますが、先述した通り、個人が競売に参加できるようになっていますでの、会社組織として不動産競売に手を出すと採算が合わない可能性があります。
まとめ
仕事内容 | 競売物件の仕入れ→再販 |
働くメリット | 身に付くスキルと知識が多い |
働くデメリット | 参入障壁が高い 最近はあまり稼げない 自分でコントロールできない |
年収目安 | 不明 |
主要企業 | なし |
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