マイソクとは?活用方法から作り方までわかりやすく解説

- マイソクって何?
- マイソクの由来や意味は?
- マイソクはどうやって作るの?
不動産従事者であれば「マイソク」という言葉を一度は聞いたことがあると思いますが、由来や意味まで知っている人は意外と少ないです。
本ページでは不動産実務に10年以上携わっているライターが、「マイソクとは?」から概要・作り方、そして活用方法についてわかりやすく解説していきます。
不動産業界に欠かせない「マイソク」とは?
「マイソク」とは、不動産物件情報(売買物件・賃貸物件)がひと目でわかる図面資料を指します。
一般的には1枚の紙に情報が記載されており、図面や写真などのビジュアルな要素もあり、不動産業者間での情報伝達につかわれているものです。
まずはマイソクの由来を知ろう
マイソクの由来はもともと個人の方が不動産情報の流通を促進するためにはじめた「毎日速報センター」という事業にあります。
つまり、毎日速報センター ⇒ マイソクになったわけです。
「毎日速報センター」は元付け業者から依頼を受けて不動産情報を印刷した物件情報図面を、他の不動産業者に配布する事業で、昭和48年には株式会社毎日速報センターに法人化し事業を拡大、昭和60年には首都圏不動産情報管理センターを運営するようになったのです。
その一方、アットホーム株式会社は昭和49年に図面配布事業を全国展開するまでになっています。
やがて平成3年に毎日速報センターとアットホームが業務提携をおこなうに至り、平成6年には株式会社毎日速報センターが株式会社マイソクと社名変更しました。
アットホームの「ファクトシート」のような図面資料を「マイソク」と呼ぶようになったのは、正確なところはわかりませんが、おそらく業務提携がおこなわれた頃からそのように呼ばれるようになったのではと想像できます。
参照:マイソク会社案内
マイソクのレイアウトってどんなもの?
マイソクは下図のようなレイアウトが一般的です。

- 右側に物件に関する情報を記載
- 下の帯に不動産会社に関する情報を記載
- メインの欄に図面や写真とアピールポイントを記載
アピールポイントの記載欄には、自由に物件の特徴などを記載しますが、表示規約に則った表現にしなければいけません。違反すると警告を受けたり違反金支払いの措置を受けます。
マイソクは元付け業者が他の不動産業者に物件情報を伝えるために、紙媒体を配布していたものがはじまりです。
不動産業者自身が配布をするには限度があり、専門に「図面配布」を事業としておこなう企業が生まれました。そのような企業としてアットホームは知られており、多くのかたがご存知でしょう。
物件情報の記載
マイソクは不動産の種類により記載すべき項目があります。不動産情報流通のプラットホームであるアットホーム株式会社のファクトシートを例にすると、次の不動産種別ごとに記載する情報を定めているのです。
1. 賃貸居住用建物
2. 賃貸事業用建物
3. 貸地
4. 売地
5. 売戸建
6. 売マンション(区分所有)
7. 売事業用建物(一括所有)
8. 売事業用建物(区分所有)
記載する情報の主な項目は以下のとおりです。
物件種別ごとにテンプレートを作り、記載すべき情報が洩れることのないように工夫することが望ましいです。アットホームに加盟している場合は、同社の「ファクトシート」を利用すると、簡単に作成することが可能になっています。
不動産会社情報の記載
帯の部分は自社の情報を記載する欄。
- 会社名
- 住所と連絡先
- 宅建業免許番号
- 手数料
- 取引態様
- 情報公開日
以上の項目について記載します。
担当者の携帯電話番号を記載しておくと、問い合わせを直接受けることもでき、スピーディーな成約につなげることもできるでしょう。
アピールポイント記載欄
物件の魅力が伝わるような表現をするとアピール度が高まりますが、過度な誇張や虚偽の記載は法律により禁止されています。
表示規約については『不動産公正取引協議会連合会』不動産の表示に関する公正競争規約 を参照してください。
良いマイソクと悪いマイソク
マイソクの出来次第で物件への反響がまったく異なります。
良いマイソクの特徴
悪いマイソクの特徴
マイソクは複数の不動産会社を経由してお客様の手元に届くこともあり、コピーやFAXを繰り返すと見づらいものに変化します。
他の業者がたくさんのマイソクを重ねた束から、物件を探す状況を考えると、見やすく目立つものでなければならないことが想像できるでしょう。
マイソクの活用方法
マイソクは長い歴史のある紙媒体です。不動産仲介の実務では物件の内容を短時間で把握でき、似たような物件を比較検討して、条件に合いそうな物件を見つけだすことのできる有効なツールです。
インターネットでさまざまな情報収集が可能になった今日ですが、マイソクは不動産業界が創りだしたアナログツールとして画期的なものといえるでしょう。
1. エリア別に分類保管し物件探しのツールとして
図面保管キャビネットなどにエリア別にマイソクを保管。売却済となったマイソクは廃棄して、常に最新状態を保つように心がけましょう。
お客様の来店時や電話などでの問い合わせに応じ、保管しているマイソクから条件の合いそうな物件を探し出します。
保管するマイソクは他社からのマイソクがほとんですが、自社のマイソクも一緒に保管しておくと便利です。
2. 物件探し中のお客様に物件資料として利用
お客様の要望に合いそうな物件をマイソクから探しだし、コピーしたものを物件資料として渡します。
自社のマイソクはそのままコピーしますが、他社のマイソクは「帯」の部分を自社の不動産会社情報に貼替えることを忘れないように。
3. 店舗内に掲示し来店客の物件探しに利用
店舗内の物件資料掲示板などに、お客様が物件を探しやすいように「エリア別」「価格帯別」など工夫して掲示しておくと、来店したお客様は自由に物件資料を見ることができ、声をかけるキッカケにうまくつかうこともできます。
4. レインズの物件登録に添付する図面に使用
マイソクをスキャンして「.jpg」などの画像ファイルに変換すると、レインズの物件登録時に添付する物件図面として登録可能。
図面を登録しておくと他業者が自由に図面をダウンロードできるので、元付業者の手間が省けるし、ダウンロード数をレインズの管理画面で確認できるので、物件の反響具合を把握することに役立ちます。
5. 新聞折込などのチラシとして
新聞折込用チラシとして、マイソクをそのまま使うこともできます。
このほかアットホームのファクトシート活用事例では、裏面も活用して自社の他物件をアピールする方法をおこなっている会員企業もありました。
マイソクの作り方
マイソクを作るには前述したようにアットホームの会員業者であれば、ファクトシートのテンプレートが用意されているので、簡単に作ることができます。
アットホームの会員でない場合は、Excelで作ることができ、下図はExcelで作成したマイソクのテンプレートの一例。物件種別は売戸建で作ったものです。

物件種別によって物件情報欄の記載事項は変わるので、「アットホーム」ファクトシート表示項目一覧で確認してください。
物件情報欄と会社情報欄をテンプレート化しておくと、アピール欄は写真や図面を貼り付け、そしてキャッチコピー類を入力していくだけです。
間取り図面は無料の間取り作成ソフトで十分対応でき、特別な知識やアプリケーションは必要ありません。
まとめ
- マイソクは不動産物件情報(売買物件・賃貸物件)がひと目でわかる図面資料
- マイソクの由来は毎日速報センターから
- マイソクにも良し悪しがある
- マイソクはテンプレ化しておくことをおすすめ
マイソクは不動産会社にはなくてはならない資料です。本ページで紹介した内容も覚えておくと現場で役に立つことでしょう。
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