私は引っ越し魔です。
今でこそ落ち着きましたが、東京都内だけでも7箇所に住んだことがあります。
これは全てが賃貸物件だったのですが、そのうち3回は騒音問題に巻き込まれてのやむにやまれずの引っ越しでした。
その中のある体験談をご紹介いたします。
2回ともひと悶着どころか、警察まで出動するという、とにかくややこしい経験でした。
賃貸マンションに住んでる人が分譲マンション購入する時に、やたらと詳しく防音性能やスラブ厚について聴き込んでくる人がいますが、私はこの気持ちがよくわかります。
分譲マンションの営業であれ、新築戸建て専門の営業であれ、近隣に迷惑住人がいた経験がある方は、この話に極めて敏感に反応しますので、それを意識した営業を心がけてください。
東横線学芸大学駅徒歩10分
駅から少し遠いものの、15万円を超える家賃にビビりながら埼玉県から目黒区に進出。
気分一新で実に清々しかったですね。
ワンフロアー案件だったので、四方に窓があり採光はバッチリ。
ゴールデンレトリバーを飼っていたのですが、ペット可案件だったこともあり直ぐに契約をしました。
最初の1年間は大満足だったが
5階建て物件で我が家は3階。
4階にはすでに入居者の若夫婦がいましたが、空室だった5階にもほどなくして40代くらいの夫婦が入居し1棟満室御礼です。
最初の一年は快適でした。
本当に素晴らしく快適な生活だったのです。
ところが1年ほどした頃に異変が起こり始めました。
4階か5階の住人であることは確かなのですが、夜になると奥さんが奇声を上げながら階段を走り降りてきたり逆に駆け上がったりなどという奇行が目立つようになったのです。
初めは夫婦喧嘩のひどいやつかな、ぐらいに思っていましたが、金切り声に加えてあまりの頻度に「殺人事件でも起こるんじゃないか」と妻と話していたほどです。
ところが、程なくして事件が起こることに。
夜の9時ぐらいでしたが、パトカーが2台、さらに覆面パトカーが1台そして救急車と消防車がマンションの1階に集結したのです。
近くで何か事件が起こったのかと思いきや、家の玄関の前がにわかに騒々しくなりました。
自宅玄関の前がそのまま階段になっている構造だったのですが、玄関スコープを覗き込むと警察官や救急隊が上行ったり下行ったりで、どこからどう見ても事件が発生したとしか思えないような状況が目の前で繰り広げられていました。
ズタ袋に包まれた“何か”を4~5人で抱えながら警官が
ズタ袋って皆さん分かりますか。
戦場においては死体袋、平時では暴れてどうしようもならない者を拘束するために包むようなシートです。
上階から狭い階段を複数の警察官が、ズタ袋を抱えながら回り階段を降りていくのです。
「気をつけろよ」
「もっとしっかり持って」
などと声を掛け合いながら警官が慎重に下りてくる姿を、玄関スコープから私と妻は交互にその様子を交互に覗き込んでいました。
ついに事件が発生してしまったか・・・と思いながら、私の脳裏によぎったのは「警察から事情を聞かれるだろうな」「ワイドショーのリポーターが絶対くるぞ」
しかし、警察による規制線が張られることもなければ、翌日になってワイドショーのリポーターが来ることもありません。
もちろんテレビとニュースでそれらしき行動も全くありません。
再び奇声をあげる奥さん
「昨晩のあれは何だったんだろう」
こう疑問に思ってた翌日のことですが、上階からいつもの奇声をあげながら奥さんが階段を駆け下りてきて、目の前の道路にしゃがみ込み「わわあ!!!ぐえ!!きいい!!!」 などと大声で喚き始めました。
これは推測ですが、奥さんの酒癖が著しく悪いのではなかったのかと今では思っています。
前日の一件は、殺人事件かもしくは覚醒剤絡みの事件だと思っていたのですが、翌日に奥さんが元気に喚いていたわけですから、このどちらでもないのは明らかです。
今でも真相はわかりませんが、この時から玄関の鍵を二重ロックにしました。
トラブルはまだ続きます
この事件以降、5階に住んでいる奥さんの奇行は急激に減ったのですが、気が休まる暇もなく、今度は直上である4階の住人とのトラブルに悩まされることになるのです。
小さな子供が走り回るという騒音トラブルです。
徐々にうるさくなるのではなく、ある日突然めちゃくちゃな走り回り方をするようになりました。
3~4歳の女の子なのですが、それまでそんな年頃の女の子がいた気配もなかったですし、いたとしてもある日を境に突然うるさくなるというのも妙な話です。
あまりにもうるさかったので、私たち夫婦は上階にクレームを入れました。
インターフォンを鳴らすと夫婦が出てきました。
奥さんは平身低頭で「すいません・・・気をつけてはいるのですが」といった感じだったのですが、旦那の方が最初は軽く謝ったものの直ぐに態度が豹変「そんなのは個人の主観によるものでしょう。おたくが過敏なだけじゃないの」といきなり高圧的な態度。
その時はいったん話を終えて帰宅したのですが、翌日の早朝になんと犬の糞らしきものが玄関の前にあるではないですか。
上の住人も犬を飼っていたので、諸状況を考えると犯人はほぼ明らかですよね。
トラブルはまだ続きます
このマンションの前には1台だけ停められる駐車場がありました。
しかし極めて敷地が狭いので、最大でもコンパクトカーレベルの駐車が条件でした。
しかし、ある日から突然セダンの大型高級車がドーンと駐車されるようになりました。
4階住人の車であることはほどなくしてわかったのですが、前面道路にも頭が飛び出しているので、どう考えても問題だったんですよね。
私はその当時大家さんと仲良しで、3~4回我が家に遊びに来たほどでした。
この車の問題が発生した直後、当時70代の大家さんが何らかの用があって家に来たのですが、こんな会話を交わしたのです。
大家「実はね、その件はうちにもクレームが来ているんだよ。困った人だよ。実は結構色々と他にも問題がある人でさ・・・」
ここからの話もすごかったですよ(笑)
こんなことを大家さんが話していいんだろうか、という個人情報までガンガン私に言うわけですよ。
さすがにその内容はここでは伏せますがね。
ただ、この大家さん年齢のせいもあったんでしょうが、かなり口が緩くなってることに加えて、直前に言ったこともよく忘れることに私たち夫婦は何となく気づいていました。
大家「わかった。住人からも文句が出てるって、きつく言っとくよ」
私「あっ、ただ私がそう話していたっていうことは言わないでくださいよ。そんなこと言われたら深刻なトラブルになると思うので」
大家「大丈夫だよ。そんなこと言うわけないじゃないの。それは心配しないで」
皆さん結論はわかりますよね(笑)
翌日大家さんから電話がかかってきました・
「車の件だけども、昨日、強く言っといたから。3階の森さんからも言われたってことちゃんと伝えてあるからさ」
信じられますか?
危惧はしていましたが、しっかり話していたのです.
ここに至って、我々夫婦は引っ越しを決意したのです。
転居先でも大きく悩まされることに
こうして我々は物件を急いで探し、あまり気に食わなかったものの下北沢徒歩7分という案件を見つけて、大至急引っ越しをしたのです。
ところがここでもありえないようなトラブルに巻き込まれました。
この話は次回詳細にお伝え致します。
本記事執筆講師が動画にてわかりやすく解説
工務店営業社員の育て方 「24年にわたって現場で営業育成をしてきたノウハウの一部をご紹介」
積水ハウスと 零細工務店で営業を経験したのち独立した私は、以後24年間に渡って現場で営業指導を行ってきました。
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